働く人の健康づくりをサポートする管理栄養士・栄養士の産業栄養指導者会はこのほど、「産業栄養指導者会2022年度第2回健康フォーラム関東」を開催することを発表した。

かつての栄養欠乏が深刻であった時代における食物栄養学、栄養過剰時代に生まれた人間栄養学、そしてこれからの人生100年時代を見据えた健康栄養学と、人々を取り巻く社会背景が変化するとともに、栄養学の焦点も変化してきている。

今日の企業においては健康経営が提唱され、従業員らの健康管理を戦略的に実施すること、健康投資を行ってその維持増進を図ることが求められるようになった。こうした健康投資は従業員の活力向上や組織の活性化をもたらし、就業満足度を高めることはもちろん、結果的に業績向上や株価向上にもつながると考えられている。

就労世代の活力を支える基礎となるのが食事であり、栄養だが、食と健康への取り組みを持続していくためには、「幸福感ある健康」の視点が重要となる。

今回のフォーラムでは、こうした心と体の両面からアプローチする「健康づくり」について、カウンセラーの岩淵紋子氏と、免疫学者である石川文雄氏を講師に招き、指導を仰ぐ予定としている。

「産業栄養指導者会2022年度第2回健康フォーラム関東」は、2023年1月28日（土）の13:00～16:30、学校法人食糧学院 東京栄養食糧専門学校を会場として開かれる。

当日は12:15から受付が開始され、13:00には産業栄養指導者会の渡邊智子会長から開会の挨拶がなされる。その後、13:10より東京栄養食糧専門学校でカウンセラーを務める岩淵紋子氏が、『心とからだの健康バランス～支える側と支えられる側の観点から～』と題した講義を行う。

90分の講義の後、休憩を挟んで14:50からは、前つくば国際大学医療保健学部臨床検査学科教授の石川文雄氏が登壇、『栄養士・管理栄養士に伝えたい免疫学』として、講義を行う予定となっている。

こちらも同じく90分講義で、16:20～16:30には、産業栄養指導社会の今井幸子副会長が閉会の挨拶を行い、フォーラム終了となる。

定員は40人で、参加者には取得単位として、THP指導者登録更新取得単位申請中（2単位）、日本栄養士会生涯学習1単位の認定が予定されている。参加費は、産業栄養指導社会会員かTHP指導社会員ならば2,500円、日本栄養士会会員または非会員は3,000円、学生は500円となる。

申込締切は2023年1月23日（月）で、参加費については、申込後、同封の郵便振込で指定の口座番号に振り込むこととされる。

申込は専用申込書フォーム、または氏名、年齢、性別、住所、電話番号、勤務先、資格（産業栄養指導者会、THP指導者会、日本栄養士会等の会員はその会員番号）を明記し、メールかFAXで、産業栄養指導者会事務局まで連絡すれば良い。

働く人の健康づくりに食と栄養を通じ、貢献したいと考えるならば、ぜひ参加したい貴重な研鑽の機会となるだろう。

（画像はPixabayより）