情報 ~コロナ禍で、摂食障害になる子どもが増えています~

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2022/01/28 12:42:59

厚生労働省より

【子どもの変化に気づいたらご相談ください】
~コロナ禍で、摂食障害になる子どもが増えています~
摂食障害には様々なタイプがありますが、心理的な理由から食事が食べられない、または食べ過ぎてしまう病気です。
新型コロナウイルス感染症流行前の2019年度と比べ2020年度は、子どもの摂食障害の初診外来患者数が約1.6倍、新入院者数が約1.4倍に増加していました(国立成育医療研究センター子どもの心の診療ネットワーク事業より)。
コロナ禍での日常生活の変化からストレスや不安を強く感じていることが影響した可能性があります。
摂食障害は、早期発見・早期治療が大切です。
本人が自ら体調不良を訴えることは少なく、体重が増えなくなった、急にやせてきた、食べ物の好みが変わった、一口ずつゆっくり食べる、家族と一緒の食事を避けるようになった、…といった体型や行動の変化で周囲の人が気づくことが多いのです。
子どもの心身の変化に気づいたら、まずは保健所等の相談窓口、かかりつけ医(小児科、内科等)や子どもの心相談医に相談していただくようお願いします。
■コロナ禍の子どもの心の実態調査結果
(国立成育医療研究センターウェブサイト)
http://www.ncchd.go.jp/press/2021/211021.pdf
■摂食障害全国支援センター:相談ほっとライン
https://sessyoku-hotline.jp/
■子どもの心相談医の施設検索
((公社)日本小児科医会ウェブサイト)
https://www.jpeda.or.jp/cgi/web/index.cgi?c=member-counseling_list&fbclid=IwAR2oSZ7r8TqeJeDGc_DtR0gXnlheVxoVzh8HG7SrmyYhsLEcfBAxtY8ZEy8
■摂食障害情報ポータルサイト
https://www.edportal.jp/

【追記:2022/01/28 22:14】
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摂食障害への栄養士のかかわり 拒食・過食の症例より
札幌太田病院 栄養課 中村 友美子
1. 札幌太田病院の概要 当院は札幌市の中心地に近い西区の住宅街に建っている。札幌市初の民間精神科病院と
して、昭和 18 年 11 月に開設し、今年 64 周年を迎える。許可病床数は 234 床。3 つの精神 科デイケアとデイケアに併設したナイトケアが 1 つ。福祉ホームやグループホームなど 13 の共同住宅のほか、介護老人保健施設セージュ山の手とセージュ新琴似を持つ耕仁会グル ープである。
2. はじめに 近年、若年者によるアルコール、薬物、ギャンブル、リストカット、買い物依存、拒
食・過食の摂食障害などの多種多様なアディクション(嗜癖)現象が著増している。当院 の 18 歳以下の入院患者数は平成 16 年度 41 名、平成 17 年度 51 名、平成 18 年度 78 名と明 らかに増加している。中でも深刻なのは成長や生命維持に欠かせない食事に関係する摂食 障害である。
摂食障害は、精神療法の 1 つである病棟内・内観療法を中心に、医師、看護師、心理士、 栄養士など多職種協働で治療する。栄養士は入院中に数回の栄養指導を実施し、食事の重 要性を説明し、栄養や健康に関する誤った知識を是正することによって、食習慣を援助す るという大切な任務を負っている。しかし、確立された栄養指導法はなく、試行錯誤の毎 日である。当院での症例を通して、皆様からのご意見を頂きたく発表する。
3. 病棟内・内観療法 アルコールや薬物などの依存症や摂食障害から回復するには、患者自身の自覚、反省、
人格の改善と向上、新しい生活目標の設定、病気に対する正しい知識など数多くの対応が 必要である。これらを十の段階に整理したものが当院の十段階心理療法(表 1)である。

【追記:2022/01/28 22:16】
表 1 十段階心理療法 第一段階 準備段階・・・説明と検査
第二段階 治療や入院の必要性と直接的原因を理解
第三段階 自分の病に関する学習と自覚
第四段階 自己客観視・・・内観
第五段階 精神的健康の意味を理解し新しい自己の目標を設定 第六段階 問題行動の原因
第七段階 必要性を理解 第八段階 具体的方法と学習
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第九段階 目的と意義について正しく理解
第十段階 性格の改善と新しい人生観の獲得により感謝と奉仕の精神で家庭・
職場・社会に貢献
十段階心理療法の第四段階に位置する精神療法に内観がある。その方法は静かな居室に て屏風の中に座り、身近な人(例えば父や母)に対する自分を1してもらったこと2して 返したこと3迷惑、心配かけたことの 3 項目について具体的に想起するというものである。 その効果としては、被愛体験の自覚、自己認知の修正ができ、自己客観視できるようにな る。当院では病棟内・内観療法として依存症や摂食障害、登校拒否、ひきこもりなどにも 治療効果を上げている。

 症例 二つ

https://www.sapporo-ohta.or.jp/www/sinnki/sinnkironnbunn/ronbun2007/DATA/1339.pdf

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