情報 コロナで相次ぐ休校…給食休止でも家庭に返金なし 給食業者にも補償

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2022/03/21 01:27:31

コロナで相次ぐ休校…給食休止でも家庭に返金なし 給食業者にも補償なし お金はいったいどこへ?
3/20(日) 22:05配信

北海道放送(株)
 もんすけ調査隊です。新型コロナの影響で、道内でも休校が相次ぎましたが、このお金の行方も気になります。

 札幌のペンギンさん・50代女性
 「コロナで給食費の納入がなくなって、廃業の危機みたいなパン屋さんもあるっていうニュースを、他局なんですけど見ていて、子供たちの側には、別に返金とか特にないんですよね。あれ?お金はどこに行ったのだろう?って」

 2人の子どもを育てたという依頼者、これまで、休校になっても給食費を返された記憶はない。
 一方、ニュースによれば、感染の急拡大で学校の給食もなく、業者もお金を受け取っていないという。
 では、給食費はどこへ行ってしまうのか?まず給食業者に話を聞いた。

 道央食糧供給・伊原潤司 社長
 「これは2月以降、各学校からのキャンセルのファクスの束と集計したものです」

 これらは、2月以降、業者に届いたキャンセルの束。1か月あまりでキャンセルになった給食は、3万食に及ぶという。

 こちらの工場では、旭川市と周辺のあわせて5つの市と町に給食のパンとご飯を生産。売り上げの9割を給食が占めている。

 道央食糧供給・伊原潤司 社長
 「給食がキャンセルになっても一切の補償をいただけないんです。『食べないんだから払わない』ということで、もう何十年もやっている」

 そこには、給食ならではの仕組みがある。給食に使われる食材は、自治体が定める学校給食会が調達し、業者は生産を委託される格好だ。
 こちらの工場では、北海道学校給食会から小麦粉や米が支給され、パンを焼いたり、ご飯を炊いたりすることで、その加工賃が収入になるのだ。
 しかし、業者によると、給食がキャンセル、つまりパンなら2日前、ご飯は前日までにキャンセルになった場合、一切補償がなく、収入がなくなるという。
 さらに、感染の急拡大による突然の休校決定。中には、代金をもらえないケースも…。

 道央食糧供給・伊原潤司 社長
 「作ってしまったけど、いらないと言われて給食に供給したことにならないと原料だけが減っていくので、減った原料は自腹で補填しないといけない仕組みになっている」

 では、給食費は、一体、どこへいってしまうのか?

【追記:2022/03/21 01:28】
調査員は、旭川市の教育委員会を直撃した!

 旭川市教育委員会 学校教育部学校保健課・中瀬恭子 課長
 「例えば感染症による学級閉鎖などで給食を停止した場合、日数が10日以上になりましたら、その分を計算して返還する」

 旭川市では、給食の中止が10日以上になった場合、日数×単価を返還しているという。
 では、10日に満たない分の給食費は、どうするのか?

 旭川市教育委員会・中瀬恭子 課長
 「他の日の食材費に充てるということで、たとえば、お肉料理の出る日のお肉を少し良い物を使ったり、魚なんかも当初使う予定だったものよりも、いいものを使っていくとか、給食全体の中で対応する」

 学校給食の歴史は古く、1889(明治22)年、山形県のお寺が、恵まれない子どものために学校を作り、無料で食事を出したことが、その始まりと言われている。

 昭和初期には、飲み物に脱脂粉乳、低カロリーで高たんぱくな鯨肉を使ったメニューが人気だった。
 また、戦後、主食にパンが出されたことで、日本人の食生活を変えたとも言われている。

 その後、洋風化が進み、飲み物は牛乳に。パンのバリエーションも多様化する。カレーやスパゲッティなどの人気メニュー、鶏肉や豚肉も提供されるようになった。

 平成になると、給食は、国際色が豊かになり、食育を意識して地元食材を取り入れる学校も増えた。

 こちらは、今の旭川市の小学校の給食。これで足りるの?と感じるのは私だけだろうか?

 旭川市の給食費は1食、275円。食材の高騰が続く中、4年間、値上げしていないという。

 旭川市教育委員会・中瀬恭子 課長
 「ここ最近、急激に物価が上がっている中で、献立に沿って給食を提供していくのは非常に苦労があります」

 札幌市の給食の場合、人数が多いための苦労もある。

 札幌市教育委員 保健給食課・大門哲人 課長
 「例えば20クラスある学校があるとして、仮に2クラスが学級閉鎖になったとしても、残り18の学級では通常通り授業を行って給食を提供しておりますので、通常通り食材を発注してお支払いをしているという形になります」

【追記:2022/03/21 01:29】
さらに返金のルールは…

 札幌市教育委員会 保健給食課・大門哲人 課長
 「3日目以降については、日割りで保護者に返金しましょうというルールになっている。多くの学校は納入する給食費と相殺して支払ってもらう方式が多い」

 給食の中止期間が、旭川市は10日以上だったが、札幌市は3日以上で返金するという。
 さらに感染の急拡大の経験から、新たなルールも…

 札幌市教育委員会 保健給食課・大門哲人 課長
 「今回、学級閉鎖の数も増えてきたものですから、教育委員会も重く受け止めて、3日間ルールとは別に、1日目から返金できる仕組みで今回予算を再度補正で要求した」

 1日でも給食が中止になれば、費用を返金する…今月、札幌市議会が議決したのだ。

 札幌市教育委員会 保健給食課・大門哲人 課長
 「今年度の分について、4月に入ってから精査して、返金もしくは相殺して徴収するという方式をとりたいと思っております」

 さらに、道内には、こんなマチも。

 紋別市 学校給食センター・斉藤剛センター長
 「紋別市の小中学校に通う児童生徒の学校給食費について、全額を助成をしております」

 紋別市では、去年10月から給食費を無償化。およそ4千万円の費用は、ふるさと納税でまかなうという。
 期間限定も含め、給食費の無償化に動いた市町村は、わかっているだけで29にのぼる。

 紋別市 学校給食センター・斉藤剛センター長
 「コロナ禍ということもあって、子育てにかかる負担が大きい中で、学校給食費という支援をしたいと考えた」


3月16日(水)「今日ドキッ!」午後6時台
https://news.yahoo.co.jp/articles/71f828847f9a60c18cd43bcab3f13ab02f5b67a2

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