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2022.07.07

給食センターで働く管理栄養士・栄養士とは?仕事内容ややりがいなどを紹介!

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こんにちは!管理栄養士の渡部 早紗です。

子どもの成長を陰ながら支える学校給食。『学校給食=栄養教諭』のイメージがありますが、携わる方法は栄養教諭だけではなく、給食センターで管理栄養士・栄養士として働く方法もあります。

そこで今回は給食センターで働く管理栄養士・栄養士のお仕事についてご紹介します!

仕事内容やメリット・デメリットまで解説するので、子どもの食に関わる仕事がしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね!

1.給食センターってどんなところ?

給食センターとは、地域にある複数の学校給食をまとめて作るところです。

以前は、いわゆる『自校式』と呼ばれる学校の中にある給食室で調理することが多かったですが、少子化などの影響により、一定数の給食をまとめて作って配送する『センター式』が広がっています。

給食センターで学校給食をまとめて作ることで、人件費や材料費、設備費などのコスト削減だけでなく、書類作成や献立作成などの事務作業も減らせるメリットがあります。

2.給食センターで働く管理栄養士・栄養士の役割と仕事内容とは?

給食センターで働く管理栄養士・栄養士の仕事内容は、給食の調理、配膳、調理指導、書類作成、衛生管理、検収作業などがあります。

学校給食の献立作成は、自治体の栄養教諭または学校栄養職員の方が行うことが一般的です。

▼栄養教諭のお仕事内容についてはこちら!

栄養教諭とは? 仕事内容やなり方、免許の種類も解説!

給食センターで働く管理栄養士・栄養士は、給食委託会社の社員として働くケースが増えています。また、レアではありますが、自治体職員(公務員)の栄養士として採用され、給食センター配属になることもあります。

役割

給食センターで働く調理員の方は、無資格の場合が多いです。

そのため、管理栄養士・栄養士は、給食経営管理を学んでいる者として、調理作業や指導はもちろん、衛生管理など有資格者としての役割が求められています。

仕事内容

給食センターで働く管理栄養士・栄養士の仕事は、従業員の人数や、各自治体・給食委託会社によっても異なります。

一般的には、調理前の作業動線図の作成、タイムスケジュールの作成など、事務仕事があります。そして、検収などの温度チェック、調理指導や調理、温度管理などの衛生指導、アレルギー調理などもあります。
*先輩管理栄養士の実体験
「管理栄養士・栄養士だから調理はないよね?指導だけだよね?」と思われる方もいますが、実際は調理作業にも携わることも多いです。限られた時間で給食を提供する必要があるので、指導もする身として、積極的に調理に関わることが求められます!

3.給食センターで働く管理栄養士・栄養士の給与やお休みなどの待遇面

給食センターで働く管理栄養士・栄養士の給与やお休みについて解説します。

給与

・正社員
月給 :18.5万~25万(経験によって異なります)
年収 :250万~400万

・パート・アルバイト
時給 :950円~1200円
正社員として働く場合は、経験や資格の有無によっても異なります。管理栄養士の資格を持っていても、別途手当などが出ることは少なめ です。

勤務時間

7:00~16:00(休憩60分)
勤務時間は朝7時~夕方16時までの場合が多いです。残業ほぼなしの職場もありますが、正社員の場合、調理ミスの発生や翌日の準備などがあり、残業が発生する場合もあります。

とはいえ、早朝や夜遅くの勤務になることはあまりないので、働きやすいといえますね!

お休み

・土日祝休み(不定期で土曜出勤がある会社も)
・年間休日: 120日
小中学校と同じ日に稼働するため、土日祝休みの職場がほとんど。そのため、お子さんがいる場合は働きやすいですね!

4.給食センターの1日のスケジュール

6:30~7:00  出勤、着替え、体調チェック
7:00~8:30  衛生検査、検収作業、下処理
8:30~9:00  パート社員出勤・朝礼
9:00~10:30  調理
10:30~11:00 配管、チェック
11:00~11:30 配送準備、配送
11:30~12:30 調理器具片付け
12:30~13:30 昼食
13:30~14:00 ミーティング(今日の反省、翌日の打ち合わせ)
14:00~15:00 食器洗浄、掃除
15:00~15:30 検収、翌日準備
15:30~16:00 書類作成
このように、基本的には調理に携わるお仕事がメインです。施設や会社によっても異なりますが、自費で作った給食が食べられる場合もありますよ!

5.給食センターの大変なこと・メリットは?

やりがいがありつつも大変なこともある給食センターお仕事。細かく見ていきましょう!

大変なこと

・とにかく体力勝負
熱々の回転釜を大きい”へら”でかき混ぜたり、重たい材料や食缶を運んだり。大量の給食を作るので、体力が必要です。

さらに、建物が古い給食センターの場合は、夏は暑く、冬は寒いなど、過酷な環境です。優しいイメージの学校給食とは裏腹に、マッチョなことが求められます 。

・トラブル対応
機械の故障、食材の傷みや発注トラブル、調理ミス、異物混入などなど、日々発生するトラブルの先頭に立って対応することもあります。

「他の人の方が勤務年数長いのに…」と思うこともありますが、「管理栄養士・栄養士さんなら何でも知っている」と良くも悪くも頼りにされるため、トラブル対応を任されることもあるのです。

・人間関係
給食センターのお仕事に限りませんが、社員・パートなどさまざまな立場や年齢の方と一緒にお仕事をするため、人間関係が大変なこともあります。

モチベーションの差や立場の差によって、時にはぶつかることも…。

特に、管理栄養士・栄養士はリーダーや指導係を任されることもあるので、コミュニケーションに悩むこともあります。

・栄養教諭や行政の方とのやり取り
栄養教諭の方が献立を考えますが、中には調理が複雑すぎるメニューにも対応する必要があります。

また、日々起こる調理のインシデントやアクシデントの報告や謝罪なども、管理栄養士・栄養士が代表として行うケースも。

栄養教諭の方から時に厳しいことを言われるなど、やり取りが大変なこともあるのです。

メリット

・土日祝休み
給食センターのメリットは何といっても土日祝がお休みのところ。そのため、家族や友達とのプライベートな予定に合わせられます。

・早朝、夜遅くの勤務が少ない
給食センターにもよりますが、早朝や夜遅くの勤務は少なめ。始業開始は朝7時からですが、その分夕方は比較的プライベートを充実させることができます。

・自分の料理のレパートリーが増える
栄養教諭の方が考えた献立に沿って調理をするので、自分では発見できないようなメニューに出会うことがあります。

自分の料理レパートリーが増え、プライベートはもちろん、転職してからも活かすことができますよ。

6.給食センターで身につくスキルとは?

給食センターで身につくスキルは、大量調理のスキル食物アレルギーのスキル、そして大勢のスタッフを指導・まとめるスキルです。

食育や教育に直接かかわることは給食センターでは難しいですが、食育において毎日の生きた教材を自分たちで作れるのは嬉しいですよね!

大量調理のスキル

日々の実践を通して大量調理のスキルが身につきます。調理の技術的な面はもちろん、書類作成や衛生管理といった大量調理のスキルをトータルで習得できるのは「給食調理が分かる管理栄養士・栄養士」を目指す方にとって嬉しいですよね。

食物アレルギー対応のスキル

近年増加している食物アレルギー。給食センターや自治体によって対応は異なりますが、代替食や除去食の調理を任されることもあります。そのため、調理において注意すべきことを学べます。

大勢のスタッフを指導・まとめるスキル

調理補助の方やパートの方に指導することも、役割の一つ。自分よりも年齢が上の人に分かりやすく伝える力や、人間関係の問題に対応する力が身につきます。

ほかにも、調理上に貼るお知らせや注意喚起の掲示物作成などを任される場合もあり、書類作成の力も身につきます。

調理班や全体をまとめるリーダーとしてのスキルを身につけることができ、今後のキャリアアップに活かせます。

7.まとめ

給食センターのお仕事について紹介しました。

給食センターで公務員として働くのはレアなケースとなりますが、自治体のサイトをチェックしておくといいですね!』

また、給食委託会社の社員として働く場合は、本記事の作成元であるエイチエが提供する転職サポートサービス『栄養士人材バンク』においてもご紹介できます。

栄養教諭になるには、大学で所定の単位が必要ですが、給食センターのお仕事は、調理メインではあるものの、管理栄養士・栄養士の資格のみで、学校給食に携わることができます。

気になった方はぜひ検討してみてくださいね!


参考文献・サイト

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渡部 早紗

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