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2024.03.19

栄養士の資格は通信でも取得できる?社会人や主婦におすすめの最短ルートも紹介

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こんにちは、管理栄養士のなつめももこです。「働きながら通信教育で栄養士の資格を取得したい」と考えていませんか?仕事や家事をしながら、自宅学習で栄養士の資格を取得できたらいいなと思いますよね。

今回は栄養士の資格の取得方法について詳しくお伝えします。

1.栄養士の資格は通信で取れる?

栄養士は健康な方に向けて栄養のサポートをしたり、栄養指導、食育、献立作成、調理などの業務を行ったりします。国家資格を活かして主に、病院、福祉施設、学校、保育園、幼稚園などで活躍していますよ。

通信講座などで食に関する資格が取得できるので、栄養士の資格も独学や通信講座で習得できるのでは?と思えますよね。

しかし実は、栄養士の資格は独学や通信講座、通信制の学校では取得できません。栄養士の資格を取得するにはどうしたらいいのかを詳しくご紹介します。

栄養士と管理栄養士の違いなど、詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

【2023年】栄養士とは?資格取得・管理栄養士との違い・仕事内容・給料について解説!

1)栄養士の資格は独学・通信では取れない

栄養士になるには栄養士の国家資格が必要です。資格を得るため「厚生労働大臣から指定・認可を受けた栄養士養成施設(もしくは管理栄養士養成施設)」を卒業することが必須です。

栄養士養成施設には4年制大学、短期大学、専門学校があります。しかし、栄養士の資格を取得できる学校には通信制や夜間部のコースがないのです。資格を取得するには昼間部に進学しなければなりません。

また、民間の通信教育講座にはさまざまな資格があり、食に関する講座も受講できます。しかし、栄養士になるには栄養士養成施設を卒業する必要があるため、通信教育で「栄養に関わる分野の資格」を取得できても「栄養士」の資格は取得できないのです。

2.栄養士を目指すには?

栄養士になるには昼間部の栄養士養成施設を卒業しなければならないことがわかりました。では、具体的にどのようなステップで進み、資格を取得したらいいのでしょうか。国家試験があるのかなど、気になりますよね。詳しく見ていきましょう。

1)栄養士を目指すには?

栄養士になるには、厚生労働大臣から指定・認可を受けた栄養士養成施設(もしくは管理栄養士養成施設)にて所定の過程を終了して卒業することが最初の条件です。

その後、都道府県知事に申請し「栄養士」の免許証が交付されると、栄養士の資格が取得できます。

栄養士の資格に、管理栄養士のような国家試験はありません。卒業と同時に免許を取得できます。また、栄養士養成施設には学校の種類により2~4年制の修業年限(学校に通う期間)がありますが、どの学校を卒業しても得られる栄養士の資格に差はありません。

栄養士を目指すことを決めたら、まずは「栄養士養成施設」について調べてみましょう。全国各地に学校がありますよ。

2)社会人や主婦が栄養士を目指すには?

仕事に従事する会社員や、家事や育児をする主婦の方が栄養士を目指す場合も、学生と同じように昼間部の栄養士養成施設(あるいは管理栄養士養成施設)へ進学する必要があります。

2年制の短期大学や2年制の専門学校へ通うと、最短の2年で栄養士の資格を取得できます。

以下は進学費用の目安です。既卒の方が比較的入学しやすい専門学校は学費が短大よりもやや高い傾向にあります。
進学の費用目安
私立短大 約200〜300万円
専門学校(2年) 約260〜350万円
私立大学 約400〜500万円
わたしは正社員経験を経て、管理栄養士の専門学校へ進学しました。働きながら進学したい、と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、昼間に講義があるため正社員で働きながらの進学は残念ながら両立不可能でした。

栄養士の後悔しない転職活動については以下の記事もご覧ください。

管理栄養士・栄養士の後悔しない求人の探し方!手順とコツを教えます。

3.通信で取れる、食に関係する資格

栄養士になるには、通信での取得は難しいのが現状です。一方で栄養士の資格以外に、通信で取得できる食に関する資格がいくつかあります。食の知識が豊富になり、仕事にも活かせるので興味のあるものを受験してみるのもおすすめです。

1)管理栄養士(条件あり)

通信講座で管理栄養士の資格を取得するには、前提として「栄養士」の有資格者であることが必須です。管理栄養士になるにも管理栄養士養成施設を卒業し国家試験に受かる必要があるので「通信講座のみ」で管理栄養士にはなれません。

また、栄養士の方が通信で管理栄養士の資格を目指すには「1〜3年の実務経験(卒業した学校により年数が異なる)」が必要です。国試予備校として通信で学び、国家試験対策をしてみましょう。

管理栄養士の資格取得について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

管理栄養士になるには?社会人でもなれるのか・資格取得について解説!

2)その他の資格

・食育アドバイザー(一般財団法人 日本能力開発推進協会)
食育に関する基礎知識を習得し、食育活動が行えることを証明できます。保育園児や小学生を対象とした食育活動で知識を活かせますよ。

・食生活アドバイザー(一般社団法人 FLAネットワーク協会)
食に関するさまざまなジャンルでの活躍が期待でき、企業によっては取得を推奨しています。食に関する企業やスーパーマーケットなどで活躍できます。

・野菜ソムリエ(一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会)
野菜や果物の専門的知識が得られ、料理教室やレシピ考案などに役立てられます。また、質の高い野菜・果物が見分けられ、食材に合う調理ができるようになるので、調理面でのアドバイスもできるようになります。

4.栄養士として活躍できる場所を見つけるなら栄養士人材バンク

栄養士の資格を取得できたら、就職はどうしようか…と次のステップが心配ですよね。本記事の作成元であるエイチエが提供する転職サポートサービス「栄養士人材バンク」では、あなたの転職をサポートいたします。

「栄養士として転職するか、まだはっきりと決断していない」といったお気持ちでもお気軽に相談してみてくださいね。納得のいく転職活動を進められるようにキャリアパートナーがあなたの気持ちをお聞きいたします。

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5.まとめ

栄養士になるには、通信や独学で資格を取得するルートはありません。また、夜間の学校がなく、栄養士養成施設に通う場合、昼間部への進学が必須です。

「通信や独学では取得できないのか…」と思うかもしれませんが、対面の講義で2年(もしくはそれ以上)の時間をかけてじっくり学ぶ必要があるほど「栄養士」が重要な資格であると改めて感じますね。

まずは栄養士養成施設へ資料請求したりオープンキャンパスへ参加したりしてみてくださいね。

参考文献・サイト

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なつめ ももこ

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