管理栄養士・栄養士のコミュニティ エイチエ

チエノート

転職ノウハウ

2024.04.01

管理栄養士になるには?社会人でもなれるのか・資格取得について解説!

カバー画像:管理栄養士になるには?社会人でもなれるのか・資格取得について解説!

こんにちは!管理栄養士の渡部です。

社会人になってから管理栄養士の仕事に憧れを持つ方や、食や栄養の知識を深めるために管理栄養士の資格取得を目指す方もいらっしゃるかもしれません。

受験資格に年齢制限がありませんので、社会人の方も管理栄養士を目指すことは可能です!ただし、管理栄養士の資格を取得するには、管理栄養士養成校を卒業して国家試験に合格する方法と、栄養士養成課程を卒業してから一定期間の実務経験を経て国家試験に合格する必要があり、資格取得にはいずれも準備期間が必要になります。

この記事では、「管理栄養士になりたい!」「資格を取って活躍したい!」と思っている社会人の方に向けて、社会人から管理栄養士になる方法を解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1.社会人は管理栄養士になれる?

管理栄養士の国家試験には年齢制限がありませんので、社会人も管理栄養士を目指すことは可能です。

一方、管理栄養士国家試験に合格するためには、養成課程のある学校への進学や、実務経験が必須です。管理栄養士の養成課程であれば4年制の学校で必要な単位を取得することで国家試験の受験資格が得られますが、栄養士養成課程であれば、一定年数の実務経験が必要になります。

そのため、社会人から管理栄養士になるには、最短でも4年の準備期間が必要です。
管理栄養士の求人情報については、こちらのページで検索することができます。

全国の管理栄養士の求人・転職・募集情報

社会人向けの国家試験対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

管理栄養士国家試験の勉強法!働きながら一発合格を目指すには?

1)資格取得までの流れ

管理栄養士の資格を取得するには、主に2つの方法があります。

1つ目は、管理栄養士養成校を卒業し、国家試験を受験する方法です。管理栄養士養成校を卒業した場合は、実務経験が不要になります。

2つ目は、栄養士養成校を卒業して栄養士の資格を取得した上で、一定期間の実務経験を経て管理栄養士の国家試験を受験する方法です。

管理栄養士国家試験は年に一度実施されており、試験に合格すると管理栄養士の資格が得られます。

管理栄養士・栄養士の違いや国家試験の合格率については、こちらの記事で詳しく解説しています。

管理栄養士になるには?資格の取り方や栄養士との違いを解説!

栄養士の仕事内容や1日のスケジュールについては、こちらの記事でご紹介しています。

【2023年】栄養士とは?資格取得・管理栄養士との違い・仕事内容・給料について解説!

2)資格取得に必要な実務経験期間

管理栄養士の国家試験の受験資格として必要な実務経験の期間は、養成校に通う年数によって異なります。栄養士の養成施設である大学・短期大学・専門学校に通った場合の実務経験の年数は下記の通りです。
必須実務経験
2年生養成校 3年以上
3年生養成校 2年以上
4年生養成校 1年以上
一方、管理栄養士養成施設である大学・専門学校を卒業した場合は、実務経験が不要となります。

2.管理栄養士の受験資格が取得できる学校

管理栄養士の受験資格が取得できる学校は、「栄養士養成施設」と「管理栄養士養成施設」に大きく分けられます。養成施設によって、学校の修業年数や実務経験の年数が異なりますので、それぞれの特徴をみていきましょう。

1)栄養士養成施設

厚生労働大臣が指定する栄養士養成施設の短期大学・大学・専門学校があります。栄養士養成施設は、卒業と同時に栄養士の資格を取得できます。卒業後、管理栄養士の国家試験受験資格を得るには、一定期間の実務経験が必須です。

栄養士養成施設の場合、修業の年数によって実務経験の必要年数が異なります。
必須実務経験
2年生養成校 3年以上
3年生養成校 2年以上
4年生養成校 1年以上
実務経験とは、学校や病院などの施設における給食の提供や、栄養に関する研究施設、行政機関、食品の製造や調理などの仕事が挙げられます。

2)管理栄養士養成施設

文部科学大臣・厚生労働省大臣が指定する管理栄養士養成施設には、4年制の大学または4年制の専門学校などがあります。

栄養士養成施設と違い、管理栄養士養成施設の場合は卒業後の実務経験が不要です。そのため、管理栄養士養成施設なら、卒業の年度に管理栄養士の国家試験を受験できる点が大きなメリットです。

卒業後は仕事をしながらの勉強となるため、既卒受験者の合格率は約20%と低くなりますが、新卒の受験生の場合、合格率は約90%と高くなります。

管理栄養士国家試験の合格率については、こちらで詳しく解説しています。

管理栄養士国家試験の2024年合格率は49.3%!試験の概要から難易度まで徹底解説

3.社会人が管理栄養士を目指すポイント

社会人が管理栄養士を目指すには、勉強時間の確保が必要です。さらに、養成校への入学金や授業料も準備しなければなりません。管理栄養士の資格取得を目指すうえで、社会人が意識したいポイントをみていきましょう。

1)昼間に通学する時間をとる

養成校でじっくり勉強するために、昼間に通学する時間を確保しましょう。残念ながら、夜間制の栄養士・管理栄養士の養成施設はありません。

また、養成校によってはオンラインの講義もありますが、管理栄養士養成施設では実験や調理などの実習も多いため、通学は必須となります。今まで通り平日の仕事を続けることは難しいですが、その分、学習に集中できるでしょう。

2)短大や専門学校に通って短期間で学習する

短大や専門学校なら、最短2年で卒業できるので、短期間で学習できます。実務経験と並行して受験勉強をする必要があるためハードではありますが、4年制よりも学費を抑えられて経済的であり、さらに短期間で社会人に戻ることができます。

専門学校と大学の大きな違いとして、大学では「一般教養」と呼ばれる語学や社会学などの講義もあります。そのため、栄養に関することを集中的に勉強したい場合は専門学校が適しています。

4.管理栄養士資格は通信講座でとれるのか

理栄養士になるには、栄養士または管理栄養士の養成校に通うことが必須となるため、通信講座だけでは資格取得はできません。

一方、実務経験の期間中の国家試験対策として、通信講座が役立つでしょう。養成校卒業後は勉強のブランクができてしまうので、模擬試験や独自のテキストなどが充実している通信講座を活用するのも一案です。

5.管理栄養士の就職先

管理栄養士の就職先は、病院、学校、福祉施設や介護施設などがあります。ほかにも、企業や食品メーカー、実業団などのスポーツ栄養士などの就職先もあるでしょう。行政栄養士として都道府県や市町村の公務員になる道もあります。

ちなみに、管理栄養士の平均年収は約372万円です。業界別にみると、病院やクリニックなら325万円、一般企業なら330万円が年収の目安です。公務員の場合、年収は330万円~450万円ほどになります。

給与の全国平均や年代別、業界別の平均はこちらで詳しく解説していますので、見てみてくださいね。

管理栄養士・栄養士の給料はどのくらい?平均年収・上げる方法を解説!

6.管理栄養士が活躍できる職場を見つけるなら、栄養士人材バンク

一般の求人情報の中から管理栄養士の募集を探し出すのは至難の業ですが、転職エージェントを活用することで、効率的に就職活動ができるでしょう。

本記事の作成元であるエイチエが提供している「栄養士人材バンク」は、管理栄養士・栄養士専門の転職エージェントです。ハローワークに掲載されていない求人も多く、さらに残業や給与など、直接聞きにくいことは代わりに質問や交渉を依頼できます。

「管理栄養士として活躍できる職場がいい」「自分の条件に合う職場を見つけたい」という方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

エイチエ新規会員登録フォーム(無料)

全国の管理栄養士の求人・転職・募集情報

7.まとめ

社会人から管理栄養士の資格取得を目指す方法をご紹介しました。養成施設への通学や実務経験を経て国家試験に合格する必要があり、管理栄養士の資格取得までの道のりはハードですが、仕事の幅が広がりますし、食や栄養は全ての方に関わるものなので、専門家として活躍する場は多岐にわたります。

全国の各地に栄養士・管理栄養士の養成施設がありますので、「食や栄養のプロフェッショナルになりたい!」「食事から健康のサポートをしたい!」と思っている方は、ぜひ管理栄養士の道を考えてみてはいかがでしょうか。

参考文献・サイト

この記事をシェアする

エイチエ編集部

チエノートは管理栄養士・栄養士のためのお役立ち情報集です。 管理栄養士・栄養士に関わることならチエノートを見ればなんでもわかる!そんなページを目指しています♡

  • タグ未設定