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国家試験

2022.01.06

2022.08.04

【まとめ】管理栄養士の国家試験!出題範囲と難易度、合格率、受験資格、勉強法、申込期間など一挙公開!

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こんにちは!管理栄養士10年目のえぬこです。

この記事にたどり着いたということは、これから管理栄養士の国家試験を控えている方、考えている方でしょうか。

この記事では、管理栄養士国家試験の合格率や難易度、勉強方法の他、最新情報など、元受験生の経験談を交えながらお伝えします。

管理栄養士国家試験に合格するためには、試験の性質に合った対策が必要です。コツコツ頑張れば難しい試験ではありませんが、対策をしなければ合格は遠ざかります。私はというと、不安症なので、3年生の秋ごろから準備を始めていました。

学校の成績が良いからといって、国家試験もサクッと合格できるわけではありません。勉強のコツもお伝えしますので、大学生も既卒の方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.受験者数と合格率。難易度は?

まず、直近5年間の管理栄養士国家試験の受験者数と合格者数、合格率を見てみましょう。
受験者数 合格者数 合格率
2022年(第36回) 16,426 10,692 65.1%
2021年(第35回) 16,019 10,292 64.2%
2020年(第34回) 15,943 9,874 61.9%
2019年(第33回) 17,864 10,796 60.4%
2018年(第32回) 17,222 10,472 60.8%

このようにしてみると、管理栄養士の合格率は毎年60~65%程度。

医師や看護師の国家試験の合格率は約90%なので、とても難しい試験に見えます。

しかし、2022年(第36回)の管理栄養士国家試験の合格者の内訳は次のように分類されます。
受験者数 合格者数 合格率
管理栄養士養成校 新卒 9,490 8,812 92.9%
管理栄養士養成校 既卒 1,395 286 20.5%
栄養士+実務経験 5,541 1,594 28.8%

実は、新卒での試験の合格率は毎年90%程度で、他の医療系資格とあまり変わりません。

一方、既卒・栄養士が実務経験を積んでから管理栄養士を目指す場合、合格率は約20%。5人に1人しか管理栄養士になれないということです。かなりハードルが高い数字ですね。

とはいえ、栄養士から管理栄養士を受験する人の中には、仕事が忙しくてあまり対策ができなかった人もいます。1年間、しっかり試験勉強をすれば、決してクリアできない試験ではありませんので、諦めないでくださいね!

また、意外と盲点ですが、管理栄養士養成校の既卒、つまり新卒のときに落ちて再受験した人たちの合格率は、栄養士から管理栄養士を目指すよりも低いです。大学新卒組も、油断は禁物ですよ。

2.合格基準と、試験内容の傾向と対策は?

とにかく6割解ければ合格基準!

管理栄養士の国家試験は、200満点中120点が合格基準点です。

医師国家試験のように絶対に間違えてはいけない問題や、ケアマネジャーのように各分野で正答率7割が必要、という基準もありません。とにかく200点中120点、6割解ければ良いのです。

問題の出題傾向

管理栄養士の国家試験は、次の9つの分野から問題が出題されています。
ア 社会・環境と健康

イ 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

ウ 食べ物と健康

エ 基礎栄養学

オ 応用栄養学

カ 栄養教育論

キ 臨床栄養学

ク 公衆栄養学

ケ 給食経営管理論

この試験範囲は10年以上変わっていません。養成校の学生さんはもちろん、管理栄養士養成校卒なら誰もが聞いたことのある授業の名前かと思います。

次に、効率よく試験を突破するための勉強方法をお伝えします。

3.効率の良い3つの勉強法とは?

1.どのような分野の問題が出題されるのか分析する

管理栄養士の国家試験は、先に挙げた9つの単元から出題されます。勉強するときは順番事に手を付けるのではなく、つながりのある分野から勉強していきましょう。

例えば、臨床栄養学は、人体の構造と機能及び疾病の成り立ちと基礎栄養学を基本に、病気と栄養の関係性が問われる分野です。また、社会・環境と健康と公衆栄養学は、ともに保険制度や公衆の衛生などを学ぶため、共通項が多い傾向にあります。

このように、関連の深い単元を一緒に勉強すると知識が定着しやすいため、まとめて勉強することをおすすめします。

一方、食べ物と健康や給食経営管理論は暗記が中心となり、他の分野とはあまり関わりがありません。そのため、単独で勉強していくとよいでしょう。

2.参考書と問題集を選んでやりこむ

国家試験の対策に必要な教材は、参考書1冊と問題集1冊の合計2冊で十分です。1冊のテキストをやりこんで、この問題集の知識はすべて身に着けたぞ!!という状態を目指して勉強しましょう。

受験勉強をしているとつい不安になって、いろいろな本を買いたくなりますよね。成績のいい友達が他社のテキストを使っていると、ついそれを使いたくなることもあるでしょう。

しかし、いろいろな参考書をやる勉強方法はあまり効率よくありません。お金をかけてたくさん本を集めるより、「一冊を完璧に」をモットー勉強を進めていきましょう。

おすすめの参考書は、女子栄養大学出版部の本や株式会社メディックメディアさん(クエスチョン・バンクの出版社)の参考書です。先輩管理栄養士たちをたくさん合格させてきたものを選べば間違いありません。

よりかみ砕いた参考書をお探しの場合は、なぜ?どうして?」シリーズがイチオシです。クエスチョン・バンクとも連動しているため、この2種類があれば完璧!非常に理解が深まりますよ!

これがあれば大丈夫!先輩管理栄養士が本当にオススメする国家試験の参考書とは!?

3.得点できるように対策をする

参考書をやりこんだら、得点できるような対策に切り替えていきましょう。管理栄養士として働くためには、すべての分野の深い知識がある方が良いですが、まずは合格できるような試験対策が重要です。

管理栄養士の試験は、6割得点できれば受かる試験です。そのため、試験前には苦手な分野は基礎の問題だけおさえる、得意分野は確実に正解できるように極めていくなどの対策がおすすめです。
*先輩管理栄養士から注意点
養成校の学生さんは、学校の成績が良いからと安心して、 試験対策を怠らないようにしてくださいね。

学校の成績が良いことは、国家試験で得点できることとイコールではありませんし、 決して脅すわけではありませんが、「国家試験に落ちたら内定取り消し」は珍しい話ではありません。

既卒の方・栄養士からチャレンジする人は、とにかく時間を確保することを心がけてください。

新卒よりも合格率が低いのは決して能力が低いからではなく、勉強に割ける時間の問題です。時間をかけて効率よく勉強すれば必ず合格できますので、頑張ってください!

4.願書受付日、試験日はいつ?

管理栄養士国家試験は、例年11月から12月が願書提出期間で、2月の最後の日曜日か3月初めの日曜日に試験が実施され、合格発表は3月末頃です。

かつては3月末が試験という時代もありましたので、既卒の受験生は日程が変わっていることに注意してください。管理栄養士国家試験についての詳細は、毎年夏頃に厚生労働省の公式サイトで発表されています。

ちなみに2023年の試験は、2023年2月26日(日)に実施され、合格発表は2023年3月24日(金)です。

5.おわりに ~現役管理栄養士からメッセージ~

管理栄養士国家試験は、合格率が60%なので、とても難しい試験に聞こえるかもしれませんが、正しく対策をすれば、必ず合格が見えてきます。

そのためには、試験の傾向と対策をつかみ、コツコツ努力を積み重ねていくことが必要です。短期集中的な勉強では突破できませんから、1年間は毎日机に向かって勉強をする気持ちで臨みましょう。

新卒の場合だと、一般的には4年生の夏頃から始める方が多いと思います。ですが、私は大学4年生のときは研究に没頭したかったので、国家試験対策は3年生の秋頃から始めていました。

それでも4年生のときには、毎日1時間程度は参考書を読んだり問題を解いたりして過ごし…余裕を持って新卒1発合格ができました!心配性な方や焦りたくない方は、早めのスタートをおすすめします。

管理栄養士国家試験は、管理栄養士として社会で活躍するために必要な知識の勉強です。取得して10年経った今でも、実務で役立つ知識が身につく勉強だったと実感しています。自分の知識とキャリアを広げることにも繋がりますから、諦めず合格を勝ち取ってくださいね!

また、管理栄養士に合格し仕事を探すときは、ぜひ栄養士人材バンクに相談してみてください。栄養士人材バンクでは、求人の紹介のほか、面接対策なども行っています。栄養士・管理栄養士専門のエージェントなので、細やかで専門的な支援が受けられますよ。




参考文献・サイト

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