1.辞めたい理由4選
まずは、よく耳にする管理栄養士・栄養士が仕事を辞めたいと思う理由4選をお伝えします。当てはまる方は多いのではないでしょうか…?
想像していた仕事と違い、やりたいことができる未来が見えない
栄養管理の仕事がしたいのに厨房ばかり、栄養士として社会貢献をしたかったのに、給食会社では「外部業者さん」扱いしかされない。など、思っていたのと違う!という方も多いのではないでしょうか。
特に給食委託会社に就職すると、クライアントのオーダーに応えることが仕事になり、自分の理想とする給食・栄養管理とはかけ離れた仕事しかできないことも…。
栄養管理ができると思って直営病院就職したのに、上が詰まっていて、先輩たちが退職しないとずっと栄養管理業務ができない!という職場もあります。
このように、想像していた仕事と違い、いつまで経ってもやりたい仕事は回ってこなさそうであれば、モチベーションを保つことは難しいですよね。
特に給食委託会社に就職すると、クライアントのオーダーに応えることが仕事になり、自分の理想とする給食・栄養管理とはかけ離れた仕事しかできないことも…。
栄養管理ができると思って直営病院就職したのに、上が詰まっていて、先輩たちが退職しないとずっと栄養管理業務ができない!という職場もあります。
このように、想像していた仕事と違い、いつまで経ってもやりたい仕事は回ってこなさそうであれば、モチベーションを保つことは難しいですよね。
厨房スタッフや上司との人間関係、閉鎖的になりがちな環境
管理栄養士・栄養士は人間関係で悩む方も多いです。親世代の調理師さんやパートさんと上手くやるのが難しい、上司との関係性が悪いといった職場も少なくないでしょう。
厨房では世代間のギャップ、パートさんと栄養士では仕事へのモチベーションが違う、調理師さんと栄養士では衛生観念が違う、などで苦労することも。
また、管理栄養士は1つの施設や病院に多く配置されている職種ではないため、新しい意見を取り入れることが少なく、上司との考え方にギャップがあって辛い思いをすることもありますよね…。
人間関係の悩みが尽きないと、仕事に前向きになれないのは当然です。
厨房では世代間のギャップ、パートさんと栄養士では仕事へのモチベーションが違う、調理師さんと栄養士では衛生観念が違う、などで苦労することも。
また、管理栄養士は1つの施設や病院に多く配置されている職種ではないため、新しい意見を取り入れることが少なく、上司との考え方にギャップがあって辛い思いをすることもありますよね…。
人間関係の悩みが尽きないと、仕事に前向きになれないのは当然です。
1人職場で相談相手がおらず孤独で不安
高齢者施設やベッド数の少ない病院では、病院や施設側に管理栄養士1名、厨房側も委託の栄養士が1名という職場が多いですよね。
経験があると「一人の方がやりやすい」と考える人もいますが、新人の時に自分と同じ環境・同じ立場で考えてくれる同僚がいないのは、とても不安になりますよね。
相談できる相手も頼れる先輩もいなくては、一人で全てを対処するには荷が重すぎますし、不安に押しつぶされ仕事の重圧に耐えられないこともあるでしょう。
経験があると「一人の方がやりやすい」と考える人もいますが、新人の時に自分と同じ環境・同じ立場で考えてくれる同僚がいないのは、とても不安になりますよね。
相談できる相手も頼れる先輩もいなくては、一人で全てを対処するには荷が重すぎますし、不安に押しつぶされ仕事の重圧に耐えられないこともあるでしょう。
労働力と対価が見合わない
シフト勤務、体力仕事、精神負荷、時間に追われながらの作業など、管理栄養士・栄養士の仕事はかなりハードにも関わらず、一緒に働く他職種や調理師の待遇と比較し割に合わないと感じることが多いです。
時給計算すると、厨房のパートさんと変わらないことも少なくありません。
今のポジションは労働に対する対価が見合わない!と思ってしまうと、なかなかモチベーションは保てませんよね。
また、30代で年収500万を目指したい!いつかは年収1,000万!という目標がある人は、この業界では厳しいという現実もあります。
時給計算すると、厨房のパートさんと変わらないことも少なくありません。
今のポジションは労働に対する対価が見合わない!と思ってしまうと、なかなかモチベーションは保てませんよね。
また、30代で年収500万を目指したい!いつかは年収1,000万!という目標がある人は、この業界では厳しいという現実もあります。
2.辞めたい!と思った時の対処法5選
次に、仕事を辞めたい!と思ったときの対処法を5つ提案します。
栄養士を辞めたいのか、今の職場を辞めたいのか考える
「今の職場を辞めたい!」と思ったら、自分が辞めたいのは「栄養士」なのか「職場」なのかをよく考えてみましょう。
「栄養士は続けたいけれど…どうせどこも同じでしょ」と、栄養士を諦めてしまってはもったいないかもしれませんよ。
委託会社にいて、配属先が辛いなら異動の希望を伝えましょう。管理栄養士免許を持っているのに、「あと3人も先輩が辞めないとずっと厨房だ…」という環境なら、職場で業務分担を変えてもらえないか相談するのも良いでしょう。
それでも解決せず、会社に所属していること自体が苦しいのであれば、管理栄養士・栄養士として転職を検討してはどうでしょうか。
一方、もう「栄養士なんて文字も見たくない!」というくらい、栄養士のことが嫌になってしまったなら、栄養士以外の選択肢を考えていきましょう 。
「栄養士は続けたいけれど…どうせどこも同じでしょ」と、栄養士を諦めてしまってはもったいないかもしれませんよ。
委託会社にいて、配属先が辛いなら異動の希望を伝えましょう。管理栄養士免許を持っているのに、「あと3人も先輩が辞めないとずっと厨房だ…」という環境なら、職場で業務分担を変えてもらえないか相談するのも良いでしょう。
それでも解決せず、会社に所属していること自体が苦しいのであれば、管理栄養士・栄養士として転職を検討してはどうでしょうか。
一方、もう「栄養士なんて文字も見たくない!」というくらい、栄養士のことが嫌になってしまったなら、栄養士以外の選択肢を考えていきましょう 。
現状の環境を改善できないか動いてみる
今の職場環境を改善できそうなら、誰かに相談してみましょう。
慢性的な人手不足で残業が多すぎるのであれば、人員の補充を依頼する。パワハラがひどいのであれば、然るべき機関に相談する。異動ができるなら異動願いを出すなど、できることがあればやってみましょう。
具体的には、
慢性的な人手不足で残業が多すぎるのであれば、人員の補充を依頼する。パワハラがひどいのであれば、然るべき機関に相談する。異動ができるなら異動願いを出すなど、できることがあればやってみましょう。
具体的には、
・給食会社の2番手のポジションをしていて、チーフ栄養士との関係が合わないなら、その上司に相談して異動希望を伝える。
・直営給食で業務が回らないのであれば、経営層に委託化を提案してみる。
・いわゆる「ブラック企業」の状態であれば、労働基準監督署に訴える。
・直営給食で業務が回らないのであれば、経営層に委託化を提案してみる。
・いわゆる「ブラック企業」の状態であれば、労働基準監督署に訴える。
などです。
体や心がしんどいか、法令違反の労働環境なら、思い切って辞める
体や心がしんどくなったときや、法令違反のハードな労働環境なら、思い切って辞めても良いでしょう。給食の現場で毎日忙しく働いている、休みが月に4回未満、自分が休んだら食事が止まってしまう…という環境に追い込まれている栄養士さんも少なくないですよね。
そういう環境であれば、辞めたいと思うのは当然です。職場に訴えても、環境が整備されるまでそこにいたら、体や心を壊してしまうかもしれません。
そういったときは、思い切って辞めてしまいましょう。自分の体と心の健康は、他の何よりも大切です。
そういう環境であれば、辞めたいと思うのは当然です。職場に訴えても、環境が整備されるまでそこにいたら、体や心を壊してしまうかもしれません。
そういったときは、思い切って辞めてしまいましょう。自分の体と心の健康は、他の何よりも大切です。
転職活動を始める
転職サイトやエージェントに登録する、実際に面接や説明会・転職イベントへ足を運んでみるなど、軽く転職活動を始めてみましょう。次にやりたいことが見えたり、現職に留まる理由が見つかったり、気持ちの整理に繋がります。
特に、次の仕事を栄養士にするか、しないのかが決まっていない人には、転職情報をたくさん集めてみる方法がおすすめです。
栄養士以外の仕事の情報をたくさん知れば、栄養士を辞めたいのか、今の職場を辞めたいかの判断がしやすくなります。たくさんの情報を集めることで、次にやりたい仕事のイメージが具体的になるでしょう。
学生時代に栄養士一本で就活した人は、新卒の学生さんのようなスタンスで、どのような仕事があるのかを探してみるのもいいかもしれません。
また、転職エージェントに登録すると、企業からオファーがきたり、今自分が持っているスキルや経験で受けられる求人の紹介をしてもらえます。今の自分がどんな仕事にチャレンジできるのか知れると、次の選択肢が増えるでしょう 。
栄養士向けの転職エージェント、若者・第二新卒向けの転職エージェントなど、特色のあるサービスがたくさんありますので、いくつか登録してみてはいかがでしょうか。
特に、次の仕事を栄養士にするか、しないのかが決まっていない人には、転職情報をたくさん集めてみる方法がおすすめです。
栄養士以外の仕事の情報をたくさん知れば、栄養士を辞めたいのか、今の職場を辞めたいかの判断がしやすくなります。たくさんの情報を集めることで、次にやりたい仕事のイメージが具体的になるでしょう。
学生時代に栄養士一本で就活した人は、新卒の学生さんのようなスタンスで、どのような仕事があるのかを探してみるのもいいかもしれません。
また、転職エージェントに登録すると、企業からオファーがきたり、今自分が持っているスキルや経験で受けられる求人の紹介をしてもらえます。今の自分がどんな仕事にチャレンジできるのか知れると、次の選択肢が増えるでしょう 。
栄養士向けの転職エージェント、若者・第二新卒向けの転職エージェントなど、特色のあるサービスがたくさんありますので、いくつか登録してみてはいかがでしょうか。
市場調査をして他と比較してみる
転職したいという気持ちが具体的に決まってきたら、市場調査をしてみましょう。
栄養士で土日祝休みの仕事がしたいのであればどういう求人があるのか、そのうち、自分の経歴で受けられる求人がいくつあるのか等、まずは知ることが大切です。
「30歳までに年収500万の待遇を手に入れたいのに、このままじゃ難しい。」というのが転職理由なら、業界と働く地域を変える、もしくは栄養士をしながら副業出来る職場を探す、という選択肢もあります。
現在、給食委託会社に勤めていて「早出や遅出のある仕事はしたくない」という場合、異動で叶えるのはかなり難しいです。その場合は、厨房を委託している施設や病院、直営であれば保育園などを探しましょう。
市場調査をして、今の自分の経歴で受けられる求人がどの程度あるのか知ることで、次にするべき行動が見えてくるでしょう。
栄養士で土日祝休みの仕事がしたいのであればどういう求人があるのか、そのうち、自分の経歴で受けられる求人がいくつあるのか等、まずは知ることが大切です。
「30歳までに年収500万の待遇を手に入れたいのに、このままじゃ難しい。」というのが転職理由なら、業界と働く地域を変える、もしくは栄養士をしながら副業出来る職場を探す、という選択肢もあります。
現在、給食委託会社に勤めていて「早出や遅出のある仕事はしたくない」という場合、異動で叶えるのはかなり難しいです。その場合は、厨房を委託している施設や病院、直営であれば保育園などを探しましょう。
市場調査をして、今の自分の経歴で受けられる求人がどの程度あるのか知ることで、次にするべき行動が見えてくるでしょう。
3.辞めない方が良い場合もある?
もちろん、辞めたいと思ったときに辞めないほうが良い場合 もあります。
それは、「辞めたい要因が解決する時期の目途が立っている場合」です。
例えば、
それは、「辞めたい要因が解決する時期の目途が立っている場合」です。
例えば、
・人手不足により休みがとても少ないけれど、翌月には人員の補充がある。
・栄養管理ができず悩んでいるけれど、2年目からは上司が病棟業務を徐々に引き継いでくれる。
・栄養管理ができず悩んでいるけれど、2年目からは上司が病棟業務を徐々に引き継いでくれる。
などのケースでは、職場を辞めるのではなく、今を下積みだと思って頑張ることをおすすめします。
一方、「あ~今求人かけてるから…」「もうちょっとしたら業務分担を考えるね」など、具体的な解決策と時期を上司が明言しない場合は、転職を前向きに検討しても良いでしょう。
一方、「あ~今求人かけてるから…」「もうちょっとしたら業務分担を考えるね」など、具体的な解決策と時期を上司が明言しない場合は、転職を前向きに検討しても良いでしょう。
4.一度辞めた私が管理栄養士を続けている理由 ~先輩から一言~
冒頭でもお伝えした通り、私も管理栄養士の仕事を一度離れています。
管理栄養士・栄養士の仕事はやりがいのある素敵な仕事ですが、理不尽な扱いも経験し、社会人として未熟な時は、その理不尽さにどう対応すればよいのか分からなかったこともありました。
例えば、最初に就職した給食委託会社を3年で退職したとき。当時20日以上休まず働いて、友人の結婚式に出席するために出した希望休を、SVの上司から「認めない」と言われたことがあります。同じ現場で、病院側の管理栄養士から「委託の栄養士のくせに生意気」と暴言を吐かれたことも…。当時は、「とにかく今の職場を脱出しないと自分が壊れてしまう!」と思い、一度栄養士の仕事を離れました。
その後、友人の誘いで直営厨房の栄養士に戻り、それをきっかけに、以前から一度就きたかった栄養管理に携われる仕事に転職をし、現在に至ります。
若い時は「転職回数が多いと履歴書で落とされるのではないか」「栄養士ならどこに行っても結局同じ」と不安や諦めの気持ちを持っていました。
そんな私から今、辞めたいと思っている後輩たちに伝えたいメッセージは「今の仕事を辞めても、アナタは一生栄養士・管理栄養士」ということです。
免許は一生ものです。一度違う業界に転職しても、免許があれば、戻りたいと思ったときに戻って来れる。これは、私たちの特権であり強みです。
戻るときに心細かったら、栄養士の仲間がたくさんいるエイチエに遊びに来てください。
ここは栄養士を応援するメディアですが、栄養士として働いている人だけが対象ではありません。栄養士を辞めることや一度離れてみたことが人生の正解だった、という方も応援したいと思い運営しています。
管理栄養士・栄養士の仕事はやりがいのある素敵な仕事ですが、理不尽な扱いも経験し、社会人として未熟な時は、その理不尽さにどう対応すればよいのか分からなかったこともありました。
例えば、最初に就職した給食委託会社を3年で退職したとき。当時20日以上休まず働いて、友人の結婚式に出席するために出した希望休を、SVの上司から「認めない」と言われたことがあります。同じ現場で、病院側の管理栄養士から「委託の栄養士のくせに生意気」と暴言を吐かれたことも…。当時は、「とにかく今の職場を脱出しないと自分が壊れてしまう!」と思い、一度栄養士の仕事を離れました。
その後、友人の誘いで直営厨房の栄養士に戻り、それをきっかけに、以前から一度就きたかった栄養管理に携われる仕事に転職をし、現在に至ります。
若い時は「転職回数が多いと履歴書で落とされるのではないか」「栄養士ならどこに行っても結局同じ」と不安や諦めの気持ちを持っていました。
そんな私から今、辞めたいと思っている後輩たちに伝えたいメッセージは「今の仕事を辞めても、アナタは一生栄養士・管理栄養士」ということです。
免許は一生ものです。一度違う業界に転職しても、免許があれば、戻りたいと思ったときに戻って来れる。これは、私たちの特権であり強みです。
戻るときに心細かったら、栄養士の仲間がたくさんいるエイチエに遊びに来てください。
ここは栄養士を応援するメディアですが、栄養士として働いている人だけが対象ではありません。栄養士を辞めることや一度離れてみたことが人生の正解だった、という方も応援したいと思い運営しています。
5. まとめ
今回は、管理栄養士・栄養士を辞めたいと思っている方に向けて、応援メッセージや、具体的な解決策を提案してみました。
この仕事に限った話ではありませんが、やりたいことに取り組めない環境や、心身ともに疲弊してしまう仕事は、大きなストレスになってしまいます。一方、そのような苦労した経験が、下積みとして将来の仕事に役立つこともあります。
栄養士の労働環境は、他の仕事の人から共感してもらえることがあまりないので、周囲に相談したことがない人も少なくないですよね。そんなときは、エイチエで励まし希望の投稿をしたり、親や友人に一度愚痴を言ってみると、スッキリするかもしれませんよ。
話せる相手が見つからない時は、転職エージェントに話してみるのもひとつの手です。本記事の作成元であるエイチエも、管理栄養士・栄養士専門の転職サポートサービス『栄養士人材バンク』を提供しています。
転職のプロなので、話しているうちに仕事に対する気持ちの整理ができますし、話の内容が関係者に漏れることもありません。もちろん、無理に転職を勧めることもありませんから、気軽にご利用くださいね。
この仕事に限った話ではありませんが、やりたいことに取り組めない環境や、心身ともに疲弊してしまう仕事は、大きなストレスになってしまいます。一方、そのような苦労した経験が、下積みとして将来の仕事に役立つこともあります。
栄養士の労働環境は、他の仕事の人から共感してもらえることがあまりないので、周囲に相談したことがない人も少なくないですよね。そんなときは、エイチエで励まし希望の投稿をしたり、親や友人に一度愚痴を言ってみると、スッキリするかもしれませんよ。
話せる相手が見つからない時は、転職エージェントに話してみるのもひとつの手です。本記事の作成元であるエイチエも、管理栄養士・栄養士専門の転職サポートサービス『栄養士人材バンク』を提供しています。
転職のプロなので、話しているうちに仕事に対する気持ちの整理ができますし、話の内容が関係者に漏れることもありません。もちろん、無理に転職を勧めることもありませんから、気軽にご利用くださいね。