管理栄養士・栄養士免許の名義変更手続きを分かりやすく解説！

こんにちは！管理栄養士の渡部早紗です。

結婚などのライフイベントによって苗字や本籍地が変わると、運転免許証や銀行の口座、パスポートなど名義変更の手続きが山ほどありますよね。

そんな中、私たち管理栄養士・栄養士にとって必要な手続きが資格証の名義変更。いつやるの？どこで手続きするの…？免許証を変更する機会はあまりないので手探りですよね。

転職後、新しい職場で勤務する際や管理栄養士・栄養士として副業する際に免許証の提示を求められることがありますし、そもそも変更手続きには期限があるんです…。

そこで今回は、管理栄養士・栄養士免許の氏名変更手続きを分かりやすく解説していきます！必要な書類や手数料もお伝えするので、これを読めばスムーズに変更できますよ！

１．管理栄養士・栄養士の免許証の書換えが必要なタイミング

まずは管理栄養士・栄養士の免許証の書換えが必要になるタイミングを解説します。

基本は管理栄養士・栄養士名簿に登録している以下の4つが変更になったときです。

①本籍地の都道府県
②国籍
③氏名
④性別

基本は本籍地の都道府県、国籍、氏名、性別の変更時ですが、神奈川県の場合は項目として、生年月日が変更になった場合もあります。

生年月日が変更になることはあまり起こりませんが、もし既存の免許証が間違っていた場合などは変更手続きが必要ですね。

また、結婚して氏名変更をした後、免許証に旧姓や通称名を併記したいときなど、記載事項の変更を行いたいときも、免許証書換えを行うことが可能です。

本籍地とは、戸籍を管理する役所がある場所のこと。結婚前はほとんどの場合が両親の本籍になっていますが、結婚後は本籍地を新しくする場合もあります。そのため、結婚して苗字が変わらない場合も、本籍地が変更になると免許証の変更も必要になります。

変更から30日以上経ってしまったら…？

栄養士法によって、原則変更から30日以内に申請することになっています。

遅延した場合は、「遅延理由書」の提出が必要となります。形式は任意の場合が多いので、自分が変更する都道府県のサイトを確認し、様式が決まっていない場合は下記のテンプレートをご活用ください！

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【栄養士免許】遅延理由書.docx (15.6 KB)

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【管理栄養士免許】遅延理由書.docx (15.8 KB)

２．管理栄養士免許の書換えについて

では、まずは管理栄養士免許の書換え申請について見ていきましょう！

・申請先
　厚生労働省

・申請窓口
　現住所の都道府県庁または保健所

・費用
　名簿訂正950円/回
　免許証書換え交付2,350円（収入印紙）

・必要書類
　①管理栄養士名簿訂正・免許証書換え交付申請書
　②戸籍謄本または戸籍抄本（コピーはNG。発行から6ヶ月以内のもの）

　③収入印紙（上記の費用分の収入印紙）
　④管理栄養士免許証（免許証の書換えを行う場合）
　⑤変更が生じて30日を過ぎた場合は遅延理由書
　⑥身分証明書（運転免許証、マイナンバーカードなど）

・申請後届くまで
　2～3ヵ月程度

※費用は2024年1月現在のものです。

申請窓口は現在住んでいる都道府県です。都道府県庁や都道府県もしくは政令市の保健所が主な窓口となっています。

厚生労働省のサイトに、各都道府県の管理栄養士免許申請受付窓口一覧があるので、チェックしてみてくださいね。

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▼厚生労働省
管理栄養士免許申請受付窓口一覧
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申請書は申請受付窓口でも入手できます。
他にも、厚生労働省のサイトにて様式や記入例がダウンロードできますし、下記を利用してもOKです！

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管理栄養士名簿訂正・免許証書換え交付申請書.rtf (141 KB)

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管理栄養士名簿訂正・免許証書換え交付申請書.pdf (127 KB)

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【見本】管理栄養士名簿訂正・免許証書換え交付申請書.pdf (896 KB)

名簿訂正や免許証書換え交付の費用は収入印紙にして申請書に貼り付けましょう。収入印紙はコンビニでも購入できますが、200円のものしかない場合が多いので、最寄りの郵便局での購入をおすすめします。

さらに、都道府県や窓口によって異なりますが、「新しい免許証ができたから取りに来てね！」と知らせるための通知用郵便はがきや、免許証の郵送で交付する場合は郵送にかかる切手代などが必要となります。

管理栄養士の名前変更について。

３．栄養士免許の書換えについて

続いて、栄養士免許の書換え申請について解説します。

・申請先
　免許証の交付を受けた各都道府県

・申請窓口
　免許証の交付を受けた都道府県庁または保健所

・費用
　3,200円（現金や都道府県証紙など）

・必要書類
　①栄養士名簿訂正・免許証書換え交付申請書
　②栄養士免許証の原本
　③戸籍謄本または戸籍抄本
　④郵便切手またははがき
　⑤身分証明書（運転免許証、マイナンバーカードなど）

・申請後届くまで
　10日前後

※費用は2022年3月現在のものです。

栄養士免許証の注意点は、現住所の都道府県ではなく、免許証の交付を受けた都道府県に申請することです。交付を受けた都道府県は、栄養士の免許証に書いてあるのでチェックしてくださいね！

特に注意したいのは費用の支払いです。都道府県によって大きく異なり、東京都は現金、大阪府は現金に加えコンビニ店舗支払いもOKです。都道府県証紙は地域ごとに異なっているので、現在の居住地と免許が交付された都道府県が異なる場合は、必ず申請先の都道府県に確認して指示を仰ぎましょう。

＊先輩栄養士の失敗談

変更手続きの際、誤って今住んでいる場所の収入証紙を買ってしまい、返金にものすごく苦労しました…。みなさんもお気を付けください。栄養士免許は「交付を受けた都道府県」ですよ！

管理栄養士・栄養士どちらも申請に戸籍謄（抄）本が必要ですが、婚姻届などの書類が戸籍謄（抄）本に反映されるまでに日数がかかります。

また、戸籍謄（抄）本は本籍地の都道府県によって発行されるので、取り寄せにも時間が必要です。そのため、変更が生じたら早めに戸籍謄（抄）本を手配しておくといいですね！

加えて、免許証の書換えを申請して新しい免許証が出来上がるまでは、資格を持っている証明ができませんよね。

「申請中」と分かるような書類の発行はありませんので、転職などで免許が必要になるときは、申請前に免許証のコピーや登録番号と登録年月日を控えておき、申請中であることを伝えるといいですね。

４．管理栄養士免許も栄養士免許も変更するとき

管理栄養士・栄養士を両方持っている場合、栄養士法によって、管理栄養士・栄養士それぞれの変更手続きすることが定められているので、用意する書類も費用もそれぞれ用意する必要があります。

管理栄養士の申請は現住所の都道府県、栄養士の申請は交付を受けた都道府県が窓口と異なっているので注意しましょう！

栄養士の氏名変更について

５．忙しくて自分で窓口にいけない時は…？

免許証変更の申請窓口が開いているのは、基本的に平日のみになります。とはいえ、転職直後や仕事が忙しいときなどは、なかなか有給が使えず窓口に行けないですよね。

そんなときは、代理人に依頼することも可能です。都道府県によっては委任状が必要なので、現住所の都道府県や保健所のHPを確認しましょう。

６．まとめ

今回は免許証の更新について解説しました。

私自身、結婚の際に免許証更新をしましたが、間違えて今住んでいる都道府県の証紙を買ってしまい返金に手間取ってしまったり、平日の日中に免許証の受け取りへ行けず、夫に頼んだりと苦労した経験があります。

ライフスタイルが変化するときはバタバタしがちですが、管理栄養士・栄養士の免許証更新も忘れずにしていきたいですね。

申請が遅くなると必要な書類も増えますし、いざというときに焦ってしまいますので、事前に各都道府県のサイトをじっくりリサーチして、サクッと終わらせましょう！