1.「ああ、仕事辞めたい…」みんなが退職を決意する理由とは?
過去にエイチエが行ったアンケートで、たくさんの管理栄養士・栄養士さんが本音の退職理由を教えてくれました。
退職の決定打となった理由として
1)労働環境が過酷、ブラック企業体質
2)勤務形態がライフスタイルと合わない
3)管理栄養士・栄養士としてやりたいことができない
という内容が多くみられました。
今、あなたが悩んでいることや、仕事を辞めたいなと思っている理由と似たものもあるのではないでしょうか。
もう少し深掘りした退職理由もみてみましょう。
退職の決定打となった理由として
1)労働環境が過酷、ブラック企業体質
2)勤務形態がライフスタイルと合わない
3)管理栄養士・栄養士としてやりたいことができない
という内容が多くみられました。
今、あなたが悩んでいることや、仕事を辞めたいなと思っている理由と似たものもあるのではないでしょうか。
もう少し深掘りした退職理由もみてみましょう。
1)労働環境が過酷、ブラック企業体質
・休日に無給で業務に関係あることをしたり、残業しても残業代が出なかったので、転職を決意した。(20代女性)
・休みが取れない。残業代もでない。待遇面が面接時とかなり異なったため。(40代女性)
・休みが取れない。残業代もでない。待遇面が面接時とかなり異なったため。(40代女性)
2)勤務形態がライフスタイルと合わない
・給食委託会社で早番遅番などのシフト制の仕事は、今後ライフスタイルの変化があったときに続けるのが難しいと思った。(30代女性)
・ライフイベントに伴い、新居から通うには距離があったため。長距離の車通勤に加えて、勤務時間を考えると働くには体力的に厳しいと感じた。(20代女性)
・ライフイベントに伴い、新居から通うには距離があったため。長距離の車通勤に加えて、勤務時間を考えると働くには体力的に厳しいと感じた。(20代女性)
3)管理栄養士・栄養士としてやりたいことができない
・医師の指示で意見できない環境だった。栄養課は給食を出していれば良い、と言われた。(30代男性)
・法人トップの指示が管理栄養士の尊厳を損なうものと感じた。(20代女性)
・殆ど病棟へ行けず机上の栄養評価だったから。また、2名体制で栄養指導は上司の仕事だったので、年数が経っても状況が変わるとは思えなかったため。(40代女性)
・法人トップの指示が管理栄養士の尊厳を損なうものと感じた。(20代女性)
・殆ど病棟へ行けず机上の栄養評価だったから。また、2名体制で栄養指導は上司の仕事だったので、年数が経っても状況が変わるとは思えなかったため。(40代女性)
どれも胸が苦しくなる内容ですが、このような理由で転職を決意した管理栄養士・栄養士さんがたくさんいます。なので、「私が悩みすぎなのでは…?」と、思い詰めすぎないでくださいね。
とはいえ、本音の退職理由には、素直に伝えると職場とトラブルになってしまいそうな内容もありますね。それでも、円満退職してきた先輩たちはたくさんいますよ!
次に、円満退職のコツについてお伝えします。
3.円満退職のコツと退職理由の伝え方
退職の決意は固まったものの、円満退職するにはどうすれば良いのか…。頭を悩ませるところですよね。スムーズに退職するためには、次のような退職時のルールとマナーを守りましょう。
詳しくは下記の記事で解説しているので、こちらも確認してくださいね。
退職理由は、先ほど挙げたような本音の退職理由を真正直に伝える必要はありません。
直接的な原因が人間関係や劣悪な労働環境だったとしても、ポジティブで相手が納得しやすい理由を伝えると、円満に退職しやすくなりますよ。
例えば…
直接的な原因が人間関係や劣悪な労働環境だったとしても、ポジティブで相手が納得しやすい理由を伝えると、円満に退職しやすくなりますよ。
例えば…
・給食関係の業務については習得できたので、子どもたちに食育ができる仕事にチャレンジしてみたいので転職することにしました。
・管理栄養士として栄養管理の仕事を経験しているうちに、栄養剤メーカーでの商品開発の仕事に興味が湧いてきて、内定をいただいたので退職します。
・管理栄養士として栄養管理の仕事を経験しているうちに、栄養剤メーカーでの商品開発の仕事に興味が湧いてきて、内定をいただいたので退職します。
転職面接時の応募理由を転用するイメージです。このような理由・伝え方であれば嘘を付くわけではないし、角が立ちにくいでしょう。現職では経験できない業務内容であれば、引き留めることもできません。
4.理想は円満退職!でも、現実は難しい…?
先に記載の通り、退職理由の伝え方が円満退職に不可欠ではあるものの、それだけでは難しいという現実もあります。
人が辞める=新規採用、引継ぎ、抜けた人の穴埋めなど、周りの方々のお手間が発生するので、どんなに頑張っても多少のご迷惑はかけてしまうものです。
たとえ円満退職でも、他人の手を一切借りずに辞めることはできません。有給を全部消化したい、人間関係が綺麗なまま辞めたい、みんなに応援してもらいたい…など、全部叶えて辞められるケースは、実際は少ないかもしれません。
しかし、円満退職できないのが不安だから辞められない…キャリアアップができない…なんてもったいないですよ!
実際に、私も転職を3回経験していますが、そのうち1回は円満退職できませんでした。次に、私の円満退職失敗エピソードと成功エピソードをお話ししますね。
人が辞める=新規採用、引継ぎ、抜けた人の穴埋めなど、周りの方々のお手間が発生するので、どんなに頑張っても多少のご迷惑はかけてしまうものです。
たとえ円満退職でも、他人の手を一切借りずに辞めることはできません。有給を全部消化したい、人間関係が綺麗なまま辞めたい、みんなに応援してもらいたい…など、全部叶えて辞められるケースは、実際は少ないかもしれません。
しかし、円満退職できないのが不安だから辞められない…キャリアアップができない…なんてもったいないですよ!
実際に、私も転職を3回経験していますが、そのうち1回は円満退職できませんでした。次に、私の円満退職失敗エピソードと成功エピソードをお話ししますね。
1)私、円満退職できませんでした!委託を辞めたときのエピソード
新卒で就職した給食委託会社を辞めたときの話です。
その会社は
・ブラック企業で休日が少ない
・残業が多いなどは当たり前
・パワハラ気質なクライアントからのクレーム処理、当時2年目の私に丸投げ
など、待遇面の不満、体力やメンタルの消耗で、長く働ける環境ではありませんでした。
その会社は
・ブラック企業で休日が少ない
・残業が多いなどは当たり前
・パワハラ気質なクライアントからのクレーム処理、当時2年目の私に丸投げ
など、待遇面の不満、体力やメンタルの消耗で、長く働ける環境ではありませんでした。
あまりの状況に、上司のSV(複数現場を統括する役職)には、日ごろから電話で人手不足やクライアントによる越権行為の報告をしていました。しかし、私が「このままでは続けられない」と話すと「うちはマシなほう。もっとひどい会社もある。うちで耐えられないならどこに行ってもだめだ」と言われてしまう始末…。
当然、転職しなければ自分が持ちませんので、転職先を決意し、内定を頂いてから退職の意向を伝えました。もちろん、就業規則通り退職希望日まで1か月の期間を設けて、です。
当然、転職しなければ自分が持ちませんので、転職先を決意し、内定を頂いてから退職の意向を伝えました。もちろん、就業規則通り退職希望日まで1か月の期間を設けて、です。
ところが、上司は「うちの人手不足を分かっているのか!非常識だ!」と怒鳴ってきたのです…。これでは話し合いになりませんので、上司の上司にも届くよう、メールでも退職の意向を送りました。
その後上司は、私を精神的に支えてくれていた調理師さんに「辞めさせるな、説得しろ」と指示をしたそうで、私が断りにくい状況に追い込むような引き留め行為をしました。人間関係を利用した非常に悪質なやり方ですよね。
調理師さんからは「今から言うのは組織人としてな、頼むから残ってほしい。でも、俺が20代なら辞めてるよ。自分の人生だ。」という言葉を頂き、会社とは円満とは言えない状況でしたが、現場の方とだけは円満な関係で退職する運びとなりました。
その後上司は、私を精神的に支えてくれていた調理師さんに「辞めさせるな、説得しろ」と指示をしたそうで、私が断りにくい状況に追い込むような引き留め行為をしました。人間関係を利用した非常に悪質なやり方ですよね。
調理師さんからは「今から言うのは組織人としてな、頼むから残ってほしい。でも、俺が20代なら辞めてるよ。自分の人生だ。」という言葉を頂き、会社とは円満とは言えない状況でしたが、現場の方とだけは円満な関係で退職する運びとなりました。
2)円満退職できたかな?直営の老人ホームから病院への転職
直営の老人ホームから病院へ転職したときは、全方面に対して円満に退職できたと思っています。
当時の私は厨房の責任者(主任)でした。
まず、転職先の病院が「厨房の責任者が抜けることは施設にとってダメージが大きいから、しっかり引継ぎして来てくださいね。」と現職に対して配慮してくださったおかげで、退職1か月前の申し出ではなく、2か月弱程度の時間を確保できました。
しかし、後任の採用が決まったのは、退職の1週間前。引継ぎは全て書面で行うしかない状況に…。
当時の私は厨房の責任者(主任)でした。
まず、転職先の病院が「厨房の責任者が抜けることは施設にとってダメージが大きいから、しっかり引継ぎして来てくださいね。」と現職に対して配慮してくださったおかげで、退職1か月前の申し出ではなく、2か月弱程度の時間を確保できました。
しかし、後任の採用が決まったのは、退職の1週間前。引継ぎは全て書面で行うしかない状況に…。
私が退職してからの食事提供はどうするのかな?と不安な気持ちもありましたが、キャリアのためにも転職は辞められません。上司(施設長)からは「2か月分の仮シフトを作成してほしい、そのシフトで安全に食事提供ができない日を教えてほしい。」とだけ指示を受け、それに従い退職しました。
後から聞いた話では、食事提供が厳しい日はちょっと高級なお弁当を発注したり、介護士さんが食事レクをしたりして、施設全体で乗り切ってくれたそうです。
退職する人はできることをやり切って辞める、残される人は穴を埋める現実的な手段を考える、転職先も在職中であることを考慮して内定を出すなど、それぞれが配慮し合うことで円満退職が成立した事例だと思います。
後から聞いた話では、食事提供が厳しい日はちょっと高級なお弁当を発注したり、介護士さんが食事レクをしたりして、施設全体で乗り切ってくれたそうです。
退職する人はできることをやり切って辞める、残される人は穴を埋める現実的な手段を考える、転職先も在職中であることを考慮して内定を出すなど、それぞれが配慮し合うことで円満退職が成立した事例だと思います。
5.さいごに
文中でも紹介した下記記事のことを守っていれば、非常識な退職に該当することはほぼないでしょう。
決まりを守っていても気持ちよく退職できない場合は、従業員の退職を想定していない組織の脆さが円満退職を阻む原因の1つです。あなたのせいとは限りません。
限界を迎えての退職もキャリアアップのための退職も、決して悪ではありませんから、どんな形であれ気後れしないでくださいね。
とはいえ、組織としては人材を1名失うと、その穴は大きなもの。できるだけ穴を小さく、可能な限り元の職場を大切にして 「立つ鳥跡を濁さず」を目指しましょう。
本記事の作成元であるエイチエが提供する転職サポートサービス『栄養士人材バンク』では、転職に関する様々な事柄について相談を受け付けています。
スムーズに転職ができるように支援しますので、より円満に退職するための意向の伝え方についても一緒に考えてくれますよ。お気軽にご相談くださいね。
限界を迎えての退職もキャリアアップのための退職も、決して悪ではありませんから、どんな形であれ気後れしないでくださいね。
とはいえ、組織としては人材を1名失うと、その穴は大きなもの。できるだけ穴を小さく、可能な限り元の職場を大切にして 「立つ鳥跡を濁さず」を目指しましょう。
本記事の作成元であるエイチエが提供する転職サポートサービス『栄養士人材バンク』では、転職に関する様々な事柄について相談を受け付けています。
スムーズに転職ができるように支援しますので、より円満に退職するための意向の伝え方についても一緒に考えてくれますよ。お気軽にご相談くださいね。