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管理栄養士・栄養士の年収と手取り相場は?1,757人調査でわかった昇給のリアル

更新日2026.10.29

こんにちは!管理栄養士のえぬこです。

「同年代の友人と比べて、私の給料って低いのかな?」
「毎年ほとんど昇給しないのは自分だけ?」
給与明細を見るたびに、そんなモヤモヤを抱えていませんか。

本記事では、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」による管理栄養士・栄養士の平均年収に加え、
エイチエが管理栄養士・栄養士1,757人に実施した独自調査から見えてきた「リアルな月収・手取り・昇給額・資格別の違い」をわかりやすく解説します。

調査では約4割が「昇給なし」と回答していますが、これは業界全体の構造的な課題であり、決してあなたの努力不足ではありません。

ぜひご自身の給与明細と照らし合わせながら、「今の自分は正当に評価されているのか」を客観的に見つめ直し、理想のキャリアを築くための「次の一手」を一緒に考えていきましょう。

管理栄養士・栄養士の年収はいくら?最新統計と1,757人の実態調査

管理栄養士・栄養士の適正な評価額を知るために、まずは最新の公的統計と、今回の調査結果をもとにした「現場の実感値(中央値)」の違いを整理します。

えぬこ(管理栄養士)

公的な統計データは平均値が高く出がちですが、
1,757人の生データは現場のリアルな実態をしっかり反映していますよ!

管理栄養士・栄養士の平均年収(厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より)

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、栄養士(管理栄養士を含む)の平均年収は約370〜390万円前後です。

ただし、この数字を見て「私はそんなにもらっていない…」と落ち込む必要はありません。

公的統計の平均値には、夜勤手当や残業代、一部の大手企業・公務員の給与も含まれるため、高収入層に引き上げられやすく、現場で働く多くの栄養士の実感値(中央値)より高く見えやすいのです。

そこで次に、1,757人の独自調査から"現場のリアル"を見ていきましょう。

えぬこ(管理栄養士)

私も「管理栄養士・経験10年以上・役職つき」ですが、
残業をしなければ年収330万円くらいです。

調理員さんの人手不足で残業が多かった年で、
ようやく350万円になったくらいでしたね。

平均値はあくまで「参考」と考えてくださいね。

【独自調査】月収の最多層は「21万〜25万円」という現実

管理栄養士・栄養士の月給
エイチエ独自調査で月収(額面)を尋ねたところ、最も多かったのは「21万〜25万円」で、全体の37.2%を占めました。
管理栄養士・栄養士の3人に1人以上が、この価格帯に集中していることになります。

一方で、この「25万円の壁」を突破する人は多くありません。

背景には、栄養部門は少人数で役職ポストが限られることや 、女性が9割を占める資格特性上、出産・育児などのライフイベントで勤続年数が途切れやすいことなど、個人の能力とは別の構造的な要因が関係しています。

\ 管理栄養士・栄養士の給料が低い構造的な理由や男女比の影響については、こちらの記事で詳しく解説しています /
管理栄養士の年収は低い?給料事情を解説 | チエノート | エイチエ

働く栄養士が実感する「手取り金額」のリアルな目安

額面の月収からは、健康保険・厚生年金・雇用保険などの社会保険料と、所得税・住民税が差し引かれます。
手取りは額面のおよそ8割前後と考えるとイメージしやすいでしょう。

1,757人調査の月収分布をもとに、管理栄養士・栄養士の手取りの目安を4パターンに整理しました。
パターン①:初任給・新卒(額面18万〜20万円程度)
→ 手取り約14~16万円

パターン②:月収16~20万円
→ 手取り約13~16万円 (手取り20万円未満の層)

パターン③:月収21~25万円
→ 手取り約16~20万円 (★最多のボリュームゾーン)

パターン④:月収26~30万円
→ 手取り約21~24万円 (中堅・役職手当がついた層)
最多層のパターン③(月収21~25万円)でも、額面では20万円を超えているのに、実際に使えるお金は20万円を下回るケースが多いのが現実です。

たとえば一人暮らしで家賃に6〜7万円かかると、食費・光熱費・奨学金の返済を払った後にはほとんど残らない…という声も少なくありません。

物価高が続くいま、「生活に余裕がない」と感じるのはごく自然なことです。

えぬこ(管理栄養士)

「2年目から住民税が引かれ始めて、昇給したのに手取りが減った!」
は栄養士あるあるです。

給与明細の"控除"欄も一度じっくり見てみてくださいね。

管理栄養士と栄養士、給料・月収はどれくらい違う?

「栄養士と管理栄養士の給料の違いは?」という疑問に、独自調査のデータでお答えします。
1. 月収の比較
管理栄養士と栄養士の月収(額面)分布比較
月収20万円以下の割合は、栄養士が50.3%と過半数を占める一方、管理栄養士は31.4%にとどまります。

また、月収26万円以上(25万円の壁超え)の割合は、管理栄養士30.2%に対し栄養士17.1%と、管理栄養士が約1.8倍に達しています。

2. 年間賞与の比較(正社員・10代除く n=1,448)
管理栄養士と栄養士の年間賞与(額面)比較
※注記:賞与データは制度の実態を反映するため、正社員かつ20代以上(10代除く)に絞って集計しています。
正社員同士で比較しても、賞与の中央値(相場の中心)は管理栄養士が「41〜50万円(12.0%)」、栄養士が「31〜40万円(13.0%)」と、ひとつ上の価格帯にシフトしています。

年間51万円以上のまとまった賞与を得ている割合も、管理栄養士は40.8%に対し、栄養士は28.3%でした。

なお、「〜10万円(賞与ほぼなし・寸志程度)」は正社員に絞ると管理栄養士17.8%、栄養士22.0%と少数派です。

ただし賞与は月収以上に、勤務先の業績や法人規模による分布の広がりが大きい点には留意が必要です。

▼ 管理栄養士と栄養士の給与・賞与の主な違いまとめ
管理栄養士と栄養士の給与・賞与の主な違いまとめ
データから見ても、管理栄養士資格は「低収入にとどまるリスクを抑え、賞与や中堅層へのステップアップ率を底上げする効果」が期待できるといえます。

えぬこ(管理栄養士)

私自身も現場で実感していますが、管理栄養士資格は月々の「資格手当」だけでなく、基本給のベースアップや賞与、役職への就きやすさにもじわじわ効いてきます。

いま栄養士として働いていて収入に悩んでいる方は、
まず管理栄養士の取得を目指してみるのが一番確実な第一歩ですよ!

\ 新卒・若手栄養士の初任給や入社1年目のリアルな手取り事情はこちらで詳しく解説しています /
栄養士の給料の平均はどれくらい?給料が低い理由や初任給について紹介 | チエノート | エイチエ

管理栄養士・栄養士の昇給事情!「昇給なし」の割合と昇給額のリアル

昇給データを知ることは、今の職場で「待ち」の姿勢を貫くリスクを回避する指標になります。

えぬこ(管理栄養士)

市場と比較してあなたの職場はどうなのか?
一緒に見ていきましょう。

管理栄養士・栄養士の約4割は「昇給なし」

2025年度 昇給はありましたか?
独自調査では、管理栄養士・栄養士の約4割(37.2%)が「昇給なし」と回答しました。

給食管理や栄養指導、多職種連携など責任ある業務を担っていても、評価が給料に反映されない現状はモチベーション低下の大きな要因です。

特に正社員であるにもかかわらず昇給がない場合、それは個人の問題ではなく、「そもそも定期昇給制度がない」あるいは「評価システムが機能していない」職場環境に根本的な原因がある可能性が高いといえます。

昇給しないのは、決してあなたの努力不足ではありません。

昇給額の衝撃:半数以上の栄養士が「3,000円以下」の昇給

昇給額はいくらでしたか?
昇給があった人に金額を尋ねると、最多は「〜3,000円」で、半数以上が月額3,000円以下にとどまりました。

さらに月額3,001円〜5,000円の人を含めると、実に約8割が「昇給額5,000円以下」という厳しい実態です。

仮に毎年3,000円ずつ昇給したとしても、10年働き続けてようやく月3万円のアップ。
そこから社会保険料や税金が差し引かれるため、手取りの実際の増加額はさらに小さくなります。

「年次を重ねても手取りがほぼ増えない」
「何年働いても生活が楽にならない」
という悩みは、決して個人の頑張りの問題ではなく、業界全体が抱える構造的な課題といえるでしょう。

ちなみに、私は「勤続約10年、医療法人・介護施設で勤務する管理栄養士」ですが、当法人では一定年齢を超えると昇給金額が大幅に下がる制度があります。

えぬこ(管理栄養士)

20代の頃はだいたい5,000円の昇給があったのですが、今は4,000円程度ですね。
もし正社員でこの昇給額より少ない場合は、環境改善を求めて働く場所を見直すサインかもしれません。

管理栄養士・栄養士が今の給与や職場に抱く「不満の正体」

管理栄養士・栄養士として働く中で抱くモヤモヤの多くは、やはり「給与」に直結しています。

ここからは、1,757人のアンケート結果から見えてきた「不満の正体」と、その背景にある現場のリアルについて詳しく解説していきます。

管理栄養士・栄養士の給与満足度は?約4割が「不満」と回答

給与に満足していますか?
給与への満足度を尋ねたところ、全体の約4割(42.6%)が「不満」と回答しました。
「満足」と答えた人は27.3%にとどまり、7割以上の人が現状の給与に満足しているとはいえない状況です。

この結果は、人の健康や命を支える専門性・国家資格の重みに対して、「正当に見合った評価額を得たい」と多くの人が感じていることの表れです。

プロフェッショナルな職種として、ごく健全な意識といえるでしょう。

みなさんは、この結果を見てどう感じますか?

えぬこ(管理栄養士)

私は、管理栄養士・栄養士はとても価値のある重要な業務だと考えているので、モチベーションや将来設計の面で不満を感じないレベルの評価を得られるよう、業界全体で改善の声を上げなければと思います。

不満理由TOP3:給料の安さと昇給への期待感のなさ

職場の不満ポイント
給与に不満を感じる理由をアンケート調査したところ、現場の切実な声が浮き彫りになりました。
1位:給料が安い
2位:昇給が見込めない
3位:人手不足で忙しすぎる
1位と2位からは、「いまの給料が低い」だけでなく「この先も上がる見込みがない」という将来への閉塞感が読み取れます。

また3位の背景には、献立作成・発注・衛生管理・栄養指導といった本来の専門業務に加え、調理員の欠員を埋めるために厨房作業へ追われるなど、慢性的な人手不足による業務過多が日常化している現場実態があります。

さらにアンケートの自由回答では、給料の低さに加えて「現場ならではの負担」を訴える声も多く寄せられました。
「管理栄養士手当てがない」
  (薬局勤務、管理栄養士、20代)

「ユニフォームや靴など自費」
  (給食委託会社勤務、栄養士、40代)

「スキルアップの為の費用が自費となり負担」
  (介護施設勤務、栄養士、40代)
基本給や手当が不十分な環境で、備品や自己研鑽の費用まで自己負担が重なれば、モチベーションの低下や離職につながるのも無理はありません。

\ なぜ給料が上がりにくいのか、業界の構造や男女比の詳しい分析はこちらで詳しく解説しています /
管理栄養士の年収は低い?給料事情を解説 | チエノート | エイチエ

給料を上げたい管理栄養士・栄養士が取るべき3つのキャリア選択肢

職場の選び方、働き方を少し変えるだけで、収入や働き方がグッとよくなるケースもあります。

ここからは、専門性を高めるための「資格取得」「転職」「副業・フリーランス」といった3つの選択肢についてお伝えします。

専門性を磨き「資格手当」を充実させる

年収アップを目指す管理栄養士・栄養士にまずおすすめしたいのが、専門資格の取得です。

【ステップアップにおすすめの主な専門資格】
栄養士の方
→まずは基本となる「管理栄養士国家資格」

病院勤務の方
→資格手当や役職に直結しやすい「NST専門療法士」「病態栄養専門管理栄養士」「日本糖尿病療養指導士」など

転職・副業を視野に入れる方
→外部需要の高い「特定保健指導」「在宅訪問栄養指導」の実績
特に病院では、こうした専門資格がチーム医療への参画や「診療報酬の加算算定」に直結するため、資格手当や昇給につながりやすいのが特徴です。

【費用負担に関する注意と交渉のコツ】

専門資格の受験料や研修費、更新料は「自己負担」となっている職場が少なくありません。

「業務上不可欠であること」や「加算算定による収益向上」など、法人側のメリットを具体的に提示して費用負担を交渉してみるのも一つの手です。

最初から資格取得支援制度が整った職場を選ぶのも賢い選択といえます。

えぬこ(管理栄養士)

法人負担の交渉をするときは、
『〇〇加算の算定に貢献できます』など、
職場側の収益やメリットを具体的に伝えると話が通りやすいですよ!

転職による年収アップ:管理栄養士・栄養士の成功事例

同じ法人で働き続けても、昇給は月数千円程度にとどまる職場が多いのが現実です。

一方で、給与水準の高い職場──たとえば規模の大きい病院、特定保健指導の専門機関、給食受託大手の役職候補ポジションなど──へ転職することで、基本給のベースアップや、充実した手当による年収増を実現した管理栄養士・栄養士も少なくありません。

毎年数千円の昇給を何年も積み上げるより、一度の転職で大きく条件が変わる可能性があるのです。

自力での求人探しでは難しい「給与や待遇の事前確認」や「条件交渉」も、業界事情に精通した専門エージェントを活用すればスムーズに進められます。

えぬこ(管理栄養士)

私も「エイチエ 転職」に登録しているひとりです。

今すぐ本格的に転職するわけではなくても、
「自分の市場価値を知るため」
「いい求人があれば見るため」に
ゆるっと活用するだけでも視野が広がりますよ。

管理栄養士・栄養士専門の転職エージェント「エイチエ 転職」に相談してみる

【実録】管理栄養士・栄養士の転職エージェントって実際どうなの?エイチエ 転職の体験談 | チエノート | エイチエ

働き方の多角化:フリーランスや副業の可能性

「いまの職場は辞めたくないけれど、収入を増やしたい」「将来のために新しいスキルを身につけたい」という方には、本業を続けながらの「副業」も現実的な選択肢です。
▼ 管理栄養士・栄養士に人気の副業例 (収入目安:月2万〜5万円)

オンライン食事指導・栄養相談
→チャットやビデオ通話を用いた特定保健指導・パーソナル食事指導

レシピ開発・写真撮影
→食品メーカーやWebメディア向けのメニュー提案・調理

専門コラムの執筆・監修
→ヘルスケア系Webメディアでの記事作成
「何から始めていいか分からない」という方は、各都道府県の栄養士会が設置する「栄養ケア・ステーション」への登録がおすすめです。

単発のセミナー講師や地域イベントでの栄養相談など、公的な依頼を受けるチャンスがあり、フリーランスのような仕事を実際に経験できます。

なお、トラブルを防ぐためにも、副業を始める前には勤務先の就業規則(副業・兼業の可否)を必ず確認しておきましょう。

えぬこ(管理栄養士)

副業で得た経験や実績は、本業の栄養指導に還元できたり、
将来の転職時の大きなアピール材料になったりもします。

『お金+経験』の両方が手に入るのが一番の魅力ですね!

副業をする管理栄養士・栄養士の実態とは?内容や収入をアンケートで探ってみた! | チエノート | エイチエ
管理栄養士・栄養士の資格や経験を活かせるおすすめの副業6選!仕事内容から単価までをご紹介! | チエノート | エイチエ

まとめ:給料・年収の悩みは、行動することで変えられる

厚生労働省の統計では栄養士(管理栄養士含む)の平均年収は約370〜390万円前後ですが、1,757人の独自調査から見えてきたリアルな現実は「月収21万〜25万円(手取り約16〜20万円)が最多層」「約4割が昇給なし」という厳しいものでした。

さらに資格別に見ると、栄養士は月収20万円以下の層が過半数を占める一方で、管理栄養士になると月収26万円以上の割合が約1.8倍に増えるなど、資格によって給与に差が出やすい傾向も明らかになっています。

「同じ場所で待っているだけでは給与は上がりにくい」
「毎日まじめに働き続けるだけでは、評価が収入に反映されにくい」——。

しかし、それは「正しい戦略と場所を選べば、あなたにはまだ収入の伸び代がある」ということでもあります。

専門資格の取得、副業への挑戦、そして正当に評価される職場への転職など、現状を変える手段は必ずあります。
だからこそ、いまの職場にとらわれず、
自分の市場価値とキャリアの選択肢を知ることから始めてみませんか。

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えぬこ

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執筆者:えぬこ

執筆者:えぬこ

管理栄養士 / Webライター
保有資格:管理栄養士 / 受託給食責任者

給食委託会社、ケアハウス、回復期病院での勤務を経て、現在は介護老人保健施設にて栄養ケアマネジメントを中心とした業務に従事。「厨房業務中心の日々から、栄養管理メインの働き方へ」という自身の転職成功体験を持つ。現場で培った多職種連携ノウハウやリアルな苦労を活かし、専門性と読者への深い共感を両立させた記事執筆を得意としている。

■ 経歴・得意ジャンル
・給食委託会社および直営施設での厨房業務全般(献立作成、発注、衛生管理等)
・回復期病院、介護老人保健施設での栄養ケアマネジメント
・管理栄養士の就職・転職ノウハウ、健康情報に関する記事執筆およびブログ運営

■ 執筆ポリシー
「もっと栄養管理に関わりたい」「キャリアを変えたい」と悩み、転職情報を追いかけていた過去の私と同じような方の背中を少しでも押せるよう、実体験に基づいた生きた情報をお届けします。現場での知見を交えながら、明日からの仕事や転職活動にすぐ役立つ内容を分かりやすく発信します。

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