1.糖尿病療養指導士(CDE)とは?
糖尿病療養指導士(CDE)とは、糖尿病治療にもっとも大切な自己管理(療養)を患者に指導する医療スタッフのことです。
糖尿病療養指導士は高度で専門的な知識を必要とし、患者様のセルフケアを支援することを求められるので、5年ごとに認定を更新する必要があります。
糖尿病療養指導士は高度で専門的な知識を必要とし、患者様のセルフケアを支援することを求められるので、5年ごとに認定を更新する必要があります。
1)主な職場
糖尿病療養指導士は、糖尿病治療のために働くため病院やクリニックが主な職場です。よりスキルを発揮するために、糖尿病に特化した病院や糖尿病外来のあるクリニックで活躍できますよ。
病院のほかには介護老人福祉施設、大学、企業などさまざまな職場で働くことが可能です。
病院のほかには介護老人福祉施設、大学、企業などさまざまな職場で働くことが可能です。
2)業務内容
病院やクリニックで糖尿病の方への栄養指導や糖尿病教室、特定保健指導などが主な業務です。指導や教室の対象は糖尿病の患者だけでなく高血圧・脂質異常症の方、透析中の方などを対応することもあります。
糖尿病の改善には食事内容が重要です。そのため、献立作成や食事内容のチェックなどの業務をすることもありますよ。ほかには学会での発表をする機会もあり、糖尿病療養指導士の業務内容は多岐にわたります。
糖尿病の改善には食事内容が重要です。そのため、献立作成や食事内容のチェックなどの業務をすることもありますよ。ほかには学会での発表をする機会もあり、糖尿病療養指導士の業務内容は多岐にわたります。
3)給料
給料は就職先によって異なりますが、糖尿病専門の病院やクリニックで「糖尿病療養指導士」を募集している場合は、その他の管理栄養士の求人と比較して給料が高い傾向にあります。
資格手当として給料が優遇されていたり、経験を重視されたりしているので、資格取得前よりも給料アップが期待できますね。
資格手当として給料が優遇されていたり、経験を重視されたりしているので、資格取得前よりも給料アップが期待できますね。
2.CDEの種類-日本糖尿病療養指導士と地域糖尿病療養指導士
糖尿病療養指導士(CDE)は、日本糖尿病療養指導士(CDEJ)と地域糖尿病療養指導士(LCDE)の2種類の認定制度があります。違いやメリットを見ていきましょう。
1)CDEJとLCDEの違い
*日本糖尿病療養指導士(CDEJ)
一般社団法人日本糖尿病療養指導士認定機構により認定される全国水準の資格
*地域糖尿病療養指導士(LCDE)
各都道府県、各地域により独自に認定される資格
CDEJは全国水準で認定されるため資格保有者のレベルが一定となります。
一方、LCDEは地域により認定方法がバラバラなため、資格保有者のレベルにも差がみられます。
就職先によって糖尿病療養指導士の手当がつくこともあります。しかしその際に保有している資格がCDEJかLCDEかの違いにより手当に差がある場合もあり 、それは資格のレベルの差からくるものと考えられます。
一方、LCDEは地域により認定方法がバラバラなため、資格保有者のレベルにも差がみられます。
就職先によって糖尿病療養指導士の手当がつくこともあります。しかしその際に保有している資格がCDEJかLCDEかの違いにより手当に差がある場合もあり 、それは資格のレベルの差からくるものと考えられます。
2)CDEJとLCDEのメリット
CDEJとLCDEそれぞれのメリットを見ていきましょう。
日本糖尿病療養指導士(JCDE)は、認定までの研修や認定後にも更新が必要など一定の基準が設けられている分、日本全国どこでも通用する資格です。
そのため認知度と信頼度は日本糖尿病療養指導士の方が高く、より専門的に糖尿病の予防と治療に関わる場合には日本糖尿病療養指導士の認定を受けておくと良いでしょう。
地域糖尿病療養指導士(LCDE)は、各地域で認定が行われるため、資格所有までの費用や移動の手間がかかりにくく、認定までの勉強に時間を割きやすいメリットがあります。
また、地域に根差した糖尿病の予防と治療に取り組みたい時におすすめの資格です。
日本糖尿病療養指導士(JCDE)は、認定までの研修や認定後にも更新が必要など一定の基準が設けられている分、日本全国どこでも通用する資格です。
そのため認知度と信頼度は日本糖尿病療養指導士の方が高く、より専門的に糖尿病の予防と治療に関わる場合には日本糖尿病療養指導士の認定を受けておくと良いでしょう。
地域糖尿病療養指導士(LCDE)は、各地域で認定が行われるため、資格所有までの費用や移動の手間がかかりにくく、認定までの勉強に時間を割きやすいメリットがあります。
また、地域に根差した糖尿病の予防と治療に取り組みたい時におすすめの資格です。
3.CDEJの資格取得までの流れ
今回は、全国水準の日本糖尿病療養指導士の認定資格の取り方についてご説明します。
1)資格認定までの流れ
日本糖尿病療養指導士の資格認定は初夏に申し込みが始まり、翌年春に合格・認定となります。資格取得までに約1年かかると考えておきましょう。
2)講習会について
日本糖尿病療養指導士の認定を受けるには、まず受験者用講習会を受ける必要があります。
講習会はインターネット(eラーニング)を使う受講方式です。そのため、パソコンがあれば、好きな時間に講習を受けられます。
受講期限までに講習を終了し受講後のアンケートに答える必要がありますので、スケジュール管理は必須ですよ。
eラーニング受講が初めてで不安な方は、日本糖尿病療養指導士認定機構のサイトにeラーニングのデモ画面を利用できますので、まずはアクセスしてみてくださいね。
講習会はインターネット(eラーニング)を使う受講方式です。そのため、パソコンがあれば、好きな時間に講習を受けられます。
受講期限までに講習を終了し受講後のアンケートに答える必要がありますので、スケジュール管理は必須ですよ。
eラーニング受講が初めてで不安な方は、日本糖尿病療養指導士認定機構のサイトにeラーニングのデモ画面を利用できますので、まずはアクセスしてみてくださいね。
3)認定試験について
試験は「客観試験(CBT方式)」の受験と「糖尿病療養指導自験例の記録」の提出により行われます。
両方の試験が合格水準に達していることが合格の条件です。
客観試験の出題範囲は原則「糖尿病療養指導ガイドブック」に沿っています。また、指導自験例の記録は評価マニュアルに則り複数の委員により評価されます。
CBT方式の試験については認定機構のサイトに詳しく情報が記載されていますので、ぜひそちらもご覧ください。
両方の試験が合格水準に達していることが合格の条件です。
客観試験の出題範囲は原則「糖尿病療養指導ガイドブック」に沿っています。また、指導自験例の記録は評価マニュアルに則り複数の委員により評価されます。
CBT方式の試験については認定機構のサイトに詳しく情報が記載されていますので、ぜひそちらもご覧ください。
4)受験資格
受験資格は以下のとおりです。
1.看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士のいずれかの有資格者
2.認定機関の条件を満たした医療施設において、過去10年以内に2年以上(通算1000 時間以上)継続して療養指導業務に従事した方
3.(2)の医療機関において受験者が携わった糖尿病療養指導の自験例が10例以上あること
4.認定機構が開催する講習(eラーニング)の受講を修了していること
2.認定機関の条件を満たした医療施設において、過去10年以内に2年以上(通算1000 時間以上)継続して療養指導業務に従事した方
3.(2)の医療機関において受験者が携わった糖尿病療養指導の自験例が10例以上あること
4.認定機構が開催する講習(eラーニング)の受講を修了していること
受験資格要件認定の「基準日」に1〜4全ての項目が満たされていることが条件となります。基準日は公式ホームページで確認できますので、確認するようにしておきましょう。
また、栄養士ではなく「管理栄養士」が受験資格となりますのでその点もご注意ください。
また、栄養士ではなく「管理栄養士」が受験資格となりますのでその点もご注意ください。
4.CDEJの合格率と難易度
日本糖尿病療養指導士の合格率と難易度について見ていきましょう。
全体的に70〜80%以上という高い合格率で、その中でも管理栄養士の合格水準が高い傾向にあります。
全体的に合格率が高い理由は、元々受験資格のハードルが高いため、その時点でふるい分けがされているからと考えられます。
受験者のレベルが高く自ずと合格率も高くなっているため、試験自体の難易度が低いとは言えません。
日頃から糖尿病患者の方の療養指導に真摯に取り組んでいることが、合格への鍵となりますね。
全体的に70〜80%以上という高い合格率で、その中でも管理栄養士の合格水準が高い傾向にあります。
全体的に合格率が高い理由は、元々受験資格のハードルが高いため、その時点でふるい分けがされているからと考えられます。
受験者のレベルが高く自ずと合格率も高くなっているため、試験自体の難易度が低いとは言えません。
日頃から糖尿病患者の方の療養指導に真摯に取り組んでいることが、合格への鍵となりますね。
5.管理栄養士が取得するメリットは?
糖尿病療養指導士になるには受験資格を得るための講習会への参加が必須で、資格認定試験もあり難易度は決して低くありません。しかし、資格を取得することで糖尿病の方など生活習慣病の方へより専門的な指導ができるようになります。
糖尿病の予防・改善には運動とならび栄養面での対策が必須です。糖尿病療養指導士の資格は看護師や薬剤師の方なども取得できますが、その中でも食事のスペシャリストは管理栄養士だけですよね。
チームで糖尿病の予防・改善をしていく上でも管理栄養士のスキルと併せて貢献できることが最大のメリットといえます。
糖尿病の予防・改善には運動とならび栄養面での対策が必須です。糖尿病療養指導士の資格は看護師や薬剤師の方なども取得できますが、その中でも食事のスペシャリストは管理栄養士だけですよね。
チームで糖尿病の予防・改善をしていく上でも管理栄養士のスキルと併せて貢献できることが最大のメリットといえます。
6.まとめ
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また、本記事の作成元であるエイチエを運営する株式会社エス・エム・エスではリモート特定保健指導サービスを運営しています。
日祝休み、プライベートと両立させたいなど、糖尿病療養指導士の資格を活かして特定保健指導のお仕事を検討している方は、ぜひ下記よりエントリーしてくださいね。
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