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2022.01.14

管理栄養士・栄養士のキャリアアップ!人気のダブルライセンスとは?

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こんにちは!管理栄養士の渡部 早紗です。

キャリアアップのために人気の『ダブルライセンス』ってご存じでしょうか?

ダブルライセンスとは、異なった複数の資格を持っていること。とはいえ、単純に何個も資格を持つのではないのです!

大切なのは、『関わりのある専門知識を複数身につけて、自分の仕事の幅を広げること』です。ダブルライセンスによって、仕事でもっとお役に立てますし、さらには、他の人との差別化になって有利に就職や転職が進むこともあります。

そこで今回は、管理栄養士・栄養士と関わりが深い6つの資格についてご紹介します!

気になる取得までの期間や費用も調べましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.ダブルライセンスのメリット

管理栄養士・栄養士がダブルライセンスを取るメリットは、健康の基礎となる「食」の知識があるからこそ、医療や介護において、必ず知識が役に立つことです。

ダブルライセンスを取得することで、管理栄養士・栄養士を主軸にしながら、取得した資格の知識を活かしてキャリアアップすることもできますし、取得した資格でキャリアチェンジをして、仕事の中で管理栄養士・栄養士の知識を活かすこともできます。

このように、ダブルライセンスによってキャリア形成の選択肢が増えることがメリットです。では、具体的な資格の取得方法をみていきましょう!

2.介護支援専門員

介護支援専門員(ケアマネジャー)とは、介護を必要とする人のために、ケアプランを作成するほか、実際に介護に関する業務を行う仕事です。

各都道府県が実施する資格である介護支援専門員は、国家資格ではありませんが、  高齢化が進む現在、病院や施設でニーズがあります。

受験資格

介護支援専門員は、医療や福祉に関わる一定の職種で、5年以上かつ900日以上の実務実績が受験資格として必要です。この一定の職種に管理栄養士・栄養士が含まれています。

しかしながら、管理栄養士・栄養士でも、献立作成や調理などはカウントされないので注意しましょう。栄養指導や栄養相談など、利用者の方を直接相手にする仕事が実務経験としてカウントされます。

ちなみに、献立作成と栄養指導を両方している場合も、実務経験の期間としてカウントできますよ!

取得期間

介護支援専門員になるには、学校へ行く必要はありませんが、試験合格に向けて勉強が必須です。勉強の期間は1年程度が目安となります。

管理栄養士・栄養士の資格と異なり、介護支援専門員は更新制で、有効期限は5年間です。満了日までに研修を受けることで更新されます。

取得にかかる費用

介護支援専門員の勉強は独学でもできますが、通信講座や資格スクールへ行くと効率的に勉強できます。
・参考書は1冊2,000円~3,000円
・通信講座は3~5万円
・資格スクールは10万円
ほどが相場です。

活かせる強み

実務では、介護福祉士のように介護の経験がある人のほうが需要は高めです。

しかしながら、フレイル予防が注目されている現在、栄養面のアプローチもできる管理栄養士・栄養士は、介護度が低い利用者さんのサポートに向いていて、薬局が併設された居宅などで重宝されています。

対象者の栄養改善の視点もケアプランに入れられるので、『栄養の知識がある』介護支援専門員として活躍できますね!

3.介護福祉士

介護福祉士とは、介護にかかわる一定の知識やスキルがあることを証明する資格です。介護関連の資格は数多くありますが、実は唯一の国家資格が介護福祉士です。

そのため、資格取得には国家試験に合格する必要があります。

受験資格

介護福祉士の養成施設で勉強するか、実務経験を積んでから実務者研修を修了すると、国家試験の受験資格が得られます。

ちなみに、介護福祉士の国家試験の受験者のうち、およそ90%は実務経験を積んで受験資格を得ています。

取得期間

受験資格を得るまでに、介護福祉士の養成課程は2年間かかります。実務経験の場合は、3年以上の実務+実務者研修として450時間ほど必要です。

取得にかかる費用

介護福祉士の養成課程に行く場合、学費として100~150万円が必要です。実務経験のルートの場合は、実務者研修費用として10~20万円かかります。

活かせる強み

介護福祉士として働く場合、咀嚼や嚥下状態を常にチェックできることから、適した形態の食事提案ができることが強みです。

介護施設で活躍したい管理栄養士・栄養士にとっては、介護の知識がついていると、より良い食事の改善に活かせますよね!

4.看護師

看護師の仕事は、病気の方や妊産婦さんの療養のお世話のほか、診療の補助をすることです。病院はもちろん、訪問看護や福祉施設でもニーズがある国家資格です。

看護師と似た名前である准看護師は、医師や看護師の指示を受けてお世話や診療の補助をする資格で、国家資格ではありませんが都道府県による試験があります。

受験資格

看護師の養成課程で勉強することで、国家試験の受験資格が得られます。准看護師も同様に、養成課程で勉強することで、受験資格が得られます。

取得期間

養成課程によって取得期間が異なります。看護大学なら4年間、短期大学や専門学校なら3年間です。

一方、准看護師は、准看護学校や准看護科に2年間通うことで資格が取得できます。さらに、准看護師の養成課程は全日制と、平日の午後や夜間に授業がある半日制があるのがメリットです。

取得にかかる費用

看護師の取得にかかる費用は、学校によって大きく違います。

看護大学の場合、私立なら約500万円  、国公立なら200万円前後かかります。短期大学や専門学校は、私立だと約300万円、国公立は約150万円です。

准看護師の場合は、看護師よりも費用が安く、准看護学校の学費や実習費を合わせて100万円程です。

活かせる強み

管理栄養士・栄養士と看護師・准看護師は、資格の領域でも被る部分が多いため、実務で活かせる部分が多くあります。

看護師としてキャリアチェンジする場合、栄養状況のより深いアセスメントが可能です。管理栄養士として、特定保健指導に関わる場合は、医療に関するより深い知識と説得力を持つことができますね。

5.言語聴覚士

言語聴覚士とは、話す・聞く・食べる機能のスペシャリスト。言葉によるコミュニケーションに問題がある方や嚥下が困難な方に対して、対処法を見つけて、訓練や指導を行います。

言語聴覚士も国家試験に合格することで資格を取得できます。

受験資格

言語聴覚士の養成課程で勉強することで、国家試験の受験資格が得られます。

取得期間

取得期間は、最終学歴で異なります。

最終学歴が4年制大学卒の場合、言語聴覚士養成課程のある大学や大学院、専門学校に2年間通うことで受験資格が得られます。

その他の場合は、養成課程のある大学なら4年間、短期大学・専門学校なら3年間通うことが必要です。

取得にかかる費用

養成課程の期間が違うため、取得にかかる費用も、最終学歴で異なります。

4年制大学を卒業している場合は、200~300万円、その他の場合は、400~500万円が学費の相場です。

活かせる強み

医療や介護の領域で嚥下知識に強くなれるため、より利用者さんに適した食形態の提案ができるようになります。

嚥下のメカニズムや具体的な訓練について深い知識が身に着くと、管理栄養士・栄養士としてより見合った形態の食事をお出しできますね。

6.歯科衛生士

歯科衛生士の仕事は大きく分けて、歯科予防処置と、歯科の診療補助、そして歯科の保健指導です。

歯科衛生士も、国家試験に合格することで資格を取得できます。

受験資格

歯科衛生士の養成課程で勉強することで、国家試験の受験資格が得られます。

取得期間

歯科衛生士の養成課程によって取得期間が異なります。大学なら4年間、短期大学や専門学校なら3年間です。

取得にかかる費用

取得にかかる費用は、養成課程によって違います。専門学校は、250~300万円、大学や短期大学は300~350万円が相場です。

活かせる強み

噛むことや、虫歯予防の食事など、歯科業界において栄養指導のニーズが高まっている現在、口腔の状態に適した食事の提案や栄養のアセスメントなど、より深い歯科保健指導ができることが強みになりますね。

歯科医院の管理栄養士・栄養士としてキャリアを形成したいけど、求人が少ない…といった場合、栄養指導もできる歯科衛生士として働くことも可能ですね。

7.まとめ

以上、ダブルライセンスとして管理栄養士・栄養士に人気の資格についてご紹介しました。

お伝えしたものは、どれも高度な資格ですので、養成課程での勉強や実務経験が必要となることが多く、取得まで時間と高額なお金がかかります。

とはいえ、資格を取得して実務でスキルを活かすことができれば、自分の自信につながります。そして何より、利用者さまにとってより良いサービスを提供できますよね!

キャリアアップやキャリアチェンジが可能となり、将来の選択肢が増えるダブルライセンス。

管理栄養士・栄養士の資格を活かしつつ、別のことにチャレンジしたい、より高みを目指してスキルをアップしたいという方はぜひチャレンジしてみてください!

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渡部 早紗

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