業界ニュース
脂質源の違いが食後の意欲や自発的活動維持に関連か
2026.10.07
学校法人明治大学(以下、明治大学)は5日、同大学農学部の金子賢太朗准教授と株式会社吉野家ホールディングス(以下、吉野家HD)らによる研究グループが、ヒトの食事試験およびマウス試験を通じ、脂質源の違いが食後の意欲関連指標や自発的活動の維持に関与する可能性を示したことを発表した。
明治大学と吉野家HDによる研究
学校法人明治大学(以下、明治大学)は5日、同大学農学部の金子賢太朗准教授と株式会社吉野家ホールディングス(以下、吉野家HD)らによる研究グループが、ヒトの食事試験およびマウス試験を通じ、脂質源の違いが食後の意欲関連指標や自発的活動の維持に関与する可能性を示したことを発表した。
この研究成果は、9月18日、19日に開催された日本脂質栄養学会第35回大会において発表されている。
まず実施されたマウス試験では、牛脂の摂取群と豚脂(ラード)の摂取群を比較し、ランニングホイールを用いて自発的運動量の評価を行った。すると走行距離がラード摂取群を100とした相対値で、牛脂摂取群は192.27となり、大幅に伸びていることが分かった。
また運動環境下で飼育したマウスによる高架式十字迷路試験では、牛脂摂取群で不安様行動の軽減が認められたという。
この研究成果は、9月18日、19日に開催された日本脂質栄養学会第35回大会において発表されている。
まず実施されたマウス試験では、牛脂の摂取群と豚脂(ラード)の摂取群を比較し、ランニングホイールを用いて自発的運動量の評価を行った。すると走行距離がラード摂取群を100とした相対値で、牛脂摂取群は192.27となり、大幅に伸びていることが分かった。
また運動環境下で飼育したマウスによる高架式十字迷路試験では、牛脂摂取群で不安様行動の軽減が認められたという。
ヒト試験でも牛脂で食後の意欲スコア、集中力スコアに高い傾向
ヒト試験では、牛丼、豚丼、助六寿司を用いた食事試験を実施し、数値評価尺度(NRS)を用いたアンケートにより、意欲、集中力、疲労感などの評価を行った。すると、牛丼摂取時には、豚丼または助六寿司の摂取時と比べ、食後の意欲スコアが有意に高く、集中力スコアも高くなる傾向があった。
ヒト試験においては、実際の食事で比較を行っているため、脂質源以外にも食材構成や栄養成分の違いが結果に影響を与えた可能性がある。そのためこの結果は、牛由来脂質のみの効果を直接示すものではなく、牛由来脂質を含む食事条件下で食後の意欲関連指標が高く維持される可能性を示唆したものとして受け止められる。
一方、マウス試験では、脂質源を牛脂または豚脂(ラード)とした飼料条件下で比較を直接行っており、牛脂摂取群で自発的運動量の維持が認められている。
これらから研究グループでは、脂質源の違いは動機づけに関わる指標や自発的活動に影響を及ぼす可能性が高いと結論づけた。とくにマウス試験の結果から、牛脂摂取群における自発的運動量の維持には、中枢性のオレキシン系が関与している可能性があると考えられた。
今後は牛由来脂質を含む食事や牛脂の摂取が、活動意欲や自発的活動に及ぼす影響に関し、作用機序やヒトでの再現性をさらに深く検証していきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)
ヒト試験においては、実際の食事で比較を行っているため、脂質源以外にも食材構成や栄養成分の違いが結果に影響を与えた可能性がある。そのためこの結果は、牛由来脂質のみの効果を直接示すものではなく、牛由来脂質を含む食事条件下で食後の意欲関連指標が高く維持される可能性を示唆したものとして受け止められる。
一方、マウス試験では、脂質源を牛脂または豚脂(ラード)とした飼料条件下で比較を直接行っており、牛脂摂取群で自発的運動量の維持が認められている。
これらから研究グループでは、脂質源の違いは動機づけに関わる指標や自発的活動に影響を及ぼす可能性が高いと結論づけた。とくにマウス試験の結果から、牛脂摂取群における自発的運動量の維持には、中枢性のオレキシン系が関与している可能性があると考えられた。
今後は牛由来脂質を含む食事や牛脂の摂取が、活動意欲や自発的活動に及ぼす影響に関し、作用機序やヒトでの再現性をさらに深く検証していきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)
参考文献・サイト
この記事をシェアする
