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加熱殺菌ビフィズス菌摂取がサルコペニア患者の筋量に影響
2026.10.13
順天堂大学は7日、同大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター浅岡大介教授らの研究グループが、サルコペニア患者を対象に、加熱殺菌したビフィズス菌の摂取による筋肉への影響を検討する試験を実施、一部の筋量関連指標などで有益な可能性が認められたと発表した。
順天堂大学の研究グループが確認
順天堂大学は7日、同大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター浅岡大介教授らの研究グループが、サルコペニア患者を対象に、加熱殺菌したビフィズス菌の摂取による筋肉への影響を検討する試験を実施、一部の筋量関連指標などで有益な可能性が認められたと発表した。
この研究成果は、Nutrients誌オンライン版に9月20日付で掲載されている。
サルコペニアは、加齢に伴う筋肉量と筋力の低下によって定義される疾患で、フレイルや身体機能の低下、要介護化、死亡リスクの増加と関連していることが知られている。超高齢社会となった日本において、サルコペニアの予防と改善は健康寿命延伸に欠かせないポイントである。
近年、腸内細菌叢と筋肉との関連を示す「腸―筋肉相関」が注目を集めるようになった。腸内細菌由来の短鎖脂肪酸などの代謝産物は、筋肉のエネルギー代謝や炎症制御、たんぱく質合成に関与するとされ、腸内細菌叢を標的とした新しい介入法開発にも期待が高まっている。
Bifidobacterium breve MCC1274/B-3は、体脂肪低減や体組成改善との関連が報告されているビフィズス菌株で、これを加熱殺菌したもの(B-3HK)は、筋肉量やミトコンドリア機能に関連するシグナル伝達経路を活性化することが分かっている。しかし、サルコペニア患者を対象とする臨床試験はこれまで行われていなかった。
この研究成果は、Nutrients誌オンライン版に9月20日付で掲載されている。
サルコペニアは、加齢に伴う筋肉量と筋力の低下によって定義される疾患で、フレイルや身体機能の低下、要介護化、死亡リスクの増加と関連していることが知られている。超高齢社会となった日本において、サルコペニアの予防と改善は健康寿命延伸に欠かせないポイントである。
近年、腸内細菌叢と筋肉との関連を示す「腸―筋肉相関」が注目を集めるようになった。腸内細菌由来の短鎖脂肪酸などの代謝産物は、筋肉のエネルギー代謝や炎症制御、たんぱく質合成に関与するとされ、腸内細菌叢を標的とした新しい介入法開発にも期待が高まっている。
Bifidobacterium breve MCC1274/B-3は、体脂肪低減や体組成改善との関連が報告されているビフィズス菌株で、これを加熱殺菌したもの(B-3HK)は、筋肉量やミトコンドリア機能に関連するシグナル伝達経路を活性化することが分かっている。しかし、サルコペニア患者を対象とする臨床試験はこれまで行われていなかった。
筋量関連指標などで有意な差
研究は、アジアにおけるサルコペニアの診断基準「AWGS2019」に基づき、サルコペニアと診断された50~89歳の50人を対象に実施された。対象者には、加熱殺菌したビフィズス菌MCC1274/B-3(B-3HK)を含む試験食品を摂取するグループ(B-3HK群)と、B-3HKを含まない食品を摂取するグループ(プラセボ群)の2つへと無作為に割り付けられ、24週間(約6カ月)の検証を受けた。どちらの食品を摂取しているかは、参加者・研究者ともに知らされていない。
摂取開始前と24週間後に、主要評価項目である膝伸展筋力のほか、筋肉量、歩行速度、握力、血液中成分、腸内細菌などの測定を実施し、2グループ間の変化量を比較した。
すると、主要評価項目である膝伸展筋力では、両グループ間に有意な差は認められず、B-3HKの摂取による筋力改善効果は確認できなかった。
摂取開始前と24週間後に、主要評価項目である膝伸展筋力のほか、筋肉量、歩行速度、握力、血液中成分、腸内細菌などの測定を実施し、2グループ間の変化量を比較した。
すると、主要評価項目である膝伸展筋力では、両グループ間に有意な差は認められず、B-3HKの摂取による筋力改善効果は確認できなかった。
研究は、アジアにおけるサルコペニアの診断基準「AWGS2019」に基づき、サルコペニアと診断された50~89歳の50人を対象に実施された。対象者には、加熱殺菌したビフィズス菌MCC1274/B-3(B-3HK)を含む試験食品を摂取するグループ(B-3HK群)と、B-3HKを含まない食品を摂取するグループ(プラセボ群)の2つへと無作為に割り付けられ、24週間(約6カ月)の検証を受けた。どちらの食品を摂取しているかは、参加者・研究者ともに知らされていない。
摂取開始前と24週間後に、主要評価項目である膝伸展筋力のほか、筋肉量、歩行速度、握力、血液中成分、腸内細菌などの測定を実施し、2グループ間の変化量を比較した。
すると、主要評価項目である膝伸展筋力では、両グループ間に有意な差は認められず、B-3HKの摂取による筋力改善効果は確認できなかった。
摂取開始前と24週間後に、主要評価項目である膝伸展筋力のほか、筋肉量、歩行速度、握力、血液中成分、腸内細菌などの測定を実施し、2グループ間の変化量を比較した。
すると、主要評価項目である膝伸展筋力では、両グループ間に有意な差は認められず、B-3HKの摂取による筋力改善効果は確認できなかった。
一方、血液検査では、筋肉のたんぱく質がつくられる働きに関わるホルモンのIGF-1と、骨や筋肉の健康に関わる25-ヒドロキシビタミンDについて、B-3HK群で増加が認められ、プラセボ群との間に有意な差が確認できた。
腸内細菌については、細菌の種類の豊富さやバランス、主要な菌構成のいずれにも変化は見られていない。よって加熱殺菌したビフィズス菌は、腸内細菌のバランスを変化させるのではなく、受け取る人の免疫やホルモン分泌を介し、作用している可能性が示唆された。
研究グループでは、筋肉量や血液成分で見られたこれらの変化は、あらかじめ検証すべき項目として定めていたものではなく、得られたデータを幅広く調べる中で見出された探索的解析の結果であるほか、参加者数も50人と小規模であるため、この研究結果のみでB-3HKの有効性が証明されたわけではないとしている。
しかし、筋力改善の効果は得られなかったものの、加齢に伴う筋肉量の低下を抑えられる可能性と、筋肉維持に関わる血液成分を変化させられる可能性を示した点では意義深いとし、食品を通じて腸から筋肉の健康にはたらきかけるという考え方を裏づける手がかりになるとした。
加熱殺菌した菌体は、生きた菌に比べ、品質を保ったまま食品に利用しやすい特徴があり、日常生活に取り入れやすいかたちでの応用が期待できる点もポイントだ。
順天堂大学研究チームでは今後、より大規模な臨床試験を実施し、その臨床的意義や作用機序についても明らかにしていきたいとした。
(画像はプレスリリースより)
腸内細菌については、細菌の種類の豊富さやバランス、主要な菌構成のいずれにも変化は見られていない。よって加熱殺菌したビフィズス菌は、腸内細菌のバランスを変化させるのではなく、受け取る人の免疫やホルモン分泌を介し、作用している可能性が示唆された。
研究グループでは、筋肉量や血液成分で見られたこれらの変化は、あらかじめ検証すべき項目として定めていたものではなく、得られたデータを幅広く調べる中で見出された探索的解析の結果であるほか、参加者数も50人と小規模であるため、この研究結果のみでB-3HKの有効性が証明されたわけではないとしている。
しかし、筋力改善の効果は得られなかったものの、加齢に伴う筋肉量の低下を抑えられる可能性と、筋肉維持に関わる血液成分を変化させられる可能性を示した点では意義深いとし、食品を通じて腸から筋肉の健康にはたらきかけるという考え方を裏づける手がかりになるとした。
加熱殺菌した菌体は、生きた菌に比べ、品質を保ったまま食品に利用しやすい特徴があり、日常生活に取り入れやすいかたちでの応用が期待できる点もポイントだ。
順天堂大学研究チームでは今後、より大規模な臨床試験を実施し、その臨床的意義や作用機序についても明らかにしていきたいとした。
(画像はプレスリリースより)
参考文献・サイト
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