私も、新卒の時に総合病院の管理栄養士として入職し、最初は厨房からでした。厨房は委託していましたが、厨房が一通り出来なければNSTどころか事務仕事はさせられないと言われ、委託の方々に教えてもらいながら、厨房業務をしていました。厨房が出来なければ、栄養科室で仕事が出来る訳がないという事です。 厨房をやりつつ、間で看護師が持ってきてくれる大量な食事せんの変更を配膳前の30分で全て終わらせる作業を任される事もありましたが、厨房業務が出来ない私は、配膳時間になっても終わらせる事が出来ず、患者様や調理師の方々に迷惑をかけていました。もちろん、毎日栄養科長や係長からは叱責を受けていましたし、これではとても事務仕事は無理と言われました。調理と事務では内容は違くても、仕事をする上での本質的な部分は一緒だからです。きっと、どんな仕事もそうだと思います。厨房が出来なくて、事務が出来る訳がないんです。私の場合は要領も悪く、本当に毎日、1時間以上は叱責を受けていました。上司が怖くて、毎日泣きながら帰り、泣きながら出勤していました。 それこそ、鬱になるような状況でした。でも、それだけ大切な事なんだと今では思います。上司は、欠員等で厨房に人が足りない時に直ぐに状況を判断し、遅れているポジションを見極め、最善の行動を取る事が出来ます。厨房経験があったからです。クレンジングさんの仰っている事は間違っていないと、私は思います。みんな、この道を通るんです。 厨房も直営であれば、病院側の栄養士が献立を作るんですよね？それなら、尚更だと思います。 私は、辛くていつも厨房で暗い顔をしていて、ある日年輩の調理師さんに、「みんな貴方より辛いのを我慢しながら闘ってるんだから、元気出しなさい」と言われました。その時初めて、自分のことばっかり考えてるって気付かされました。患者よりも、厨房の皆さんよりも、自分が辛いのを優先に考えてたんですよね。 私の昔話になってしまいすみません。 でも、きっとこれに負けてたんじゃ栄養指導やNSTを通して患者様と向き合う事なんて出来ないんです。命を相手にする仕事って、その覚悟が必要なんだと思います。 すみません、長々と駄文になってしまいましたが、結局何が言いたいかというと、私の拙い経験からですが、例え相手が鬱になるくらい厳しい言葉をかける事になったとしても、厨房業務は、管理栄養士にとって、患者にとって、それだけ大切だという事だと思います。 長々と本当に失礼致しました。