鶏卵中のタンパク質「オボムコイド」を除去
キユーピー株式会社(以下、キユーピー)が、独立行政法人国立病院機構相模原病院(以下、相模原病院)および国立大学法人広島大学(以下、広島大学)と共同で、『アレルギー低減卵』の臨床試験(臨床的安全性の評価)を行っており、その経過を10月22日に報告した。
『アレルギー低減卵』はゲノム編集技術によってアレルギーを引き起こす鶏卵中のタンパク質「オボムコイド」を除去することで、アレルギー反応を低減できるという新しい鶏卵だ。
同卵の加熱粉末を食べた鶏卵アレルギー患者にアレルギー反応がなかったことが、9月までに行われた17症例全てで確認された。これらを受け相模原病院が、第73回日本アレルギー学会学術大会においてその成果を発表している。
『アレルギー低減卵』はゲノム編集技術によってアレルギーを引き起こす鶏卵中のタンパク質「オボムコイド」を除去することで、アレルギー反応を低減できるという新しい鶏卵だ。
同卵の加熱粉末を食べた鶏卵アレルギー患者にアレルギー反応がなかったことが、9月までに行われた17症例全てで確認された。これらを受け相模原病院が、第73回日本アレルギー学会学術大会においてその成果を発表している。
加熱粉末500mgを摂取させたものの症状はみられず
前述の臨床試験では通常卵の加熱粉末500mg、タンパク質換算で250mgの摂取でアレルギー反応が現れる鶏卵アレルギー患者17人に、加熱した『アレルギー低減卵』の粉末500mgを摂取させ、経過観察を行ったところ全員アレルギー反応を示さなかった。
更にそのうちの6人に対して同卵の加熱粉末を1625mg摂取させたが、いずれもアレルギー反応が確認されなかった。
キユーピーによれば今後は摂取量を段階的に増やしながら、2026年を目安に更に症例数を重ねていく予定だとしている。
(画像はunsplashより)
更にそのうちの6人に対して同卵の加熱粉末を1625mg摂取させたが、いずれもアレルギー反応が確認されなかった。
キユーピーによれば今後は摂取量を段階的に増やしながら、2026年を目安に更に症例数を重ねていく予定だとしている。
(画像はunsplashより)