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腸内細菌の作るHMPAに腎臓保護効果
2026.08.04
広島大学は7月31日、同大学大学院統合生命科学研究科の矢中規之教授と丸善製薬株式会社の研究グループが、ポリフェノールを豊富に含む食品素材を摂取した後の腸内細菌代謝物に腎臓の炎症や機能低下を抑える働きがあることを突き止めたと発表した。
腎臓病予防につながる機能性食品成分として期待
広島大学は7月31日、同大学大学院統合生命科学研究科の矢中規之教授と丸善製薬株式会社の研究グループが、ポリフェノールを豊富に含む食品素材を摂取した後の腸内細菌代謝物に腎臓の炎症や機能低下を抑える働きがあることを突き止めたと発表した。この研究成果は7月1日付で「Scientific Reports」に掲載されている。
ポリフェノール類は食品の機能性研究において、しばしば注目される対象となっているが、その機能性メカニズムについては今なお不明な点も多い。昨今、食品成分を摂取した際の腸内細菌による代謝産物の機能性にも注目が集まっており、ポリフェノールが豊富な食品素材の摂取後に生ずる腸内代謝物として、HMPAと呼ばれるものが報告された。
HMPAはコーヒーや柑橘などに含まれるクロロゲン酸やヘスペリジンが腸内細菌によって代謝されることで生成される成分でもあり、その機能性には関心が寄せられていた。
HMPAを用いた臨床試験では、ブドウ糖を飲み、その後の血糖値変化を調べる検査としての糖負荷試験で2時間後の血糖値低下や腹部内臓脂肪面積の有意な低値が示されており、すでに機能性食品成分としての有用性が示されてきている。
一方、腎臓病が悪化した後の人工透析患者数は30万人に達し、重大な社会問題の一つとなっているが、腎臓病は初期に自覚症状がなく、気づかぬまま進行しやすい危険な疾患であるため、発症予防や腎症の軽減を実現する食品機能性などが強く求められている。
そこで研究グループはこのHMPAの機能性に着目し、マウスの腎臓病発症に与える影響を検証することとした。
HMPAはコーヒーや柑橘などに含まれるクロロゲン酸やヘスペリジンが腸内細菌によって代謝されることで生成される成分でもあり、その機能性には関心が寄せられていた。
HMPAを用いた臨床試験では、ブドウ糖を飲み、その後の血糖値変化を調べる検査としての糖負荷試験で2時間後の血糖値低下や腹部内臓脂肪面積の有意な低値が示されており、すでに機能性食品成分としての有用性が示されてきている。
一方、腎臓病が悪化した後の人工透析患者数は30万人に達し、重大な社会問題の一つとなっているが、腎臓病は初期に自覚症状がなく、気づかぬまま進行しやすい危険な疾患であるため、発症予防や腎症の軽減を実現する食品機能性などが強く求められている。
そこで研究グループはこのHMPAの機能性に着目し、マウスの腎臓病発症に与える影響を検証することとした。
マウスで有用性を確認、今後の応用に広く期待
研究チームは、マウスにアデニン食を与えることで腎炎を誘導し、その際にHMPAを食餌に添加することで、腎炎発症に与える影響を検討した。
するとHMPAの摂取により、腎機能マーカーである血中尿素窒素(BUN)、クレアチニン濃度の上昇がいずれも有意に抑制された。HMPAを摂取させたマウスでは、腎臓でのフィブロネクチンやコラーゲン遺伝子などの組織線維化に関連する遺伝子や、炎症に関連する遺伝子の発現量も有意に低下していたという。
マウスにアデニン食を与えた場合、体内でアデニンが2、8-DHAに変換され、尿路結石を形成することで腎障害を引き起こすが、HMPAを摂取させると、この2,8-DHAの産生が抑制されていた。
これらからHMPAはアデニン食による尿細管障害や腎炎の発症を予防する力があると考えられた。
研究グループでは、今回の結果について、腎炎の発症の予防や軽減を目的とした新たな機能性食品素材の探索に道を開くものだとしている。
また多様な炎症性疾患が社会問題となっている今日において、他の炎症性疾患にも有益な可能性があるとした。HMPAは尿酸の生成にも抑制効果を示す研究成果であるため、痛風(高尿酸血症)にも効果を示すことが期待されるという。
(画像はプレスリリースより)
マウスにアデニン食を与えた場合、体内でアデニンが2、8-DHAに変換され、尿路結石を形成することで腎障害を引き起こすが、HMPAを摂取させると、この2,8-DHAの産生が抑制されていた。
これらからHMPAはアデニン食による尿細管障害や腎炎の発症を予防する力があると考えられた。
研究グループでは、今回の結果について、腎炎の発症の予防や軽減を目的とした新たな機能性食品素材の探索に道を開くものだとしている。
また多様な炎症性疾患が社会問題となっている今日において、他の炎症性疾患にも有益な可能性があるとした。HMPAは尿酸の生成にも抑制効果を示す研究成果であるため、痛風(高尿酸血症)にも効果を示すことが期待されるという。
(画像はプレスリリースより)
参考文献・サイト
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