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疲れに効くイミダゾールジペプチド、酸化により血中安定性と抗酸化力が向上
2026.03.16
大阪公立大学は10日、同大学大学院理学研究科の居原秀教授らの研究チームが、イミダゾールジペプチド(IDPs)について、酸化により血中での安定性と強い抗酸化作用を有するようになることを発見したと発表した。
大阪公立大学の研究チームが明らかに
大阪公立大学は10日、同大学大学院理学研究科の居原秀教授らの研究チームが、イミダゾールジペプチド(IDPs)について、酸化により血中での安定性と強い抗酸化作用を有するようになることを発見したと発表した。研究成果は国際学術誌「Free Radical Biology and Medicine」にオンライン掲載されている。
イミダゾールジペプチドは、ヒトを含むさまざまな動物の体内で作られており、食肉中に豊富に含まれている。イミダゾールジペプチドは、疲労回復や認知症予防に効果があると報告されているため、昨今その生理活性や健康効果に注目が集まっている物質だ。
しかしその一種であるカルノシンは、ヒト血清中においてカルノシナーゼと呼ばれる酵素により速やかに分解されるため、疾病予防への応用が難しいとされてきた。
研究グループは、これまでの研究でイミダゾールジペプチドの酸化誘導体である「2-オキソIDPs」を世界で初めて発見し、これがきわめて高い抗酸化活性を持つことを明らかにしていた。だが、体内でどのように働くのかは不明であったため、今回の研究でヒト血清中における「2-オキソIDPs」の評価を進めたという。
しかしその一種であるカルノシンは、ヒト血清中においてカルノシナーゼと呼ばれる酵素により速やかに分解されるため、疾病予防への応用が難しいとされてきた。
研究グループは、これまでの研究でイミダゾールジペプチドの酸化誘導体である「2-オキソIDPs」を世界で初めて発見し、これがきわめて高い抗酸化活性を持つことを明らかにしていた。だが、体内でどのように働くのかは不明であったため、今回の研究でヒト血清中における「2-オキソIDPs」の評価を進めたという。
機能性抗酸化成分として今後の活用に期待
研究チームは質量分析法を用い、ヒト血清中におけるイミダゾールジペプチド、「2-オキソIDPs」の安定性評価を行った。すると、ヒト血清中でカルノシンは速やかに分解された一方、「2-オキソIDPs」は高い安定性を示すことが確認された。
またハムスター血清にもカルノシン分解活性があることが分かり、イミダゾールジペプチド研究においてモデル動物として有用であることが判明した。
これをもとにマウスとハムスターという2種類のモデル動物を用いた解析を実施、「2-オキソIDPs」が生体内においてもカルノシンより高い安定性を示し、血中の抗酸化力を強めることができると分かった。
ここから「2-オキソIDPs」は酸化によって機能を失うのではなく、ヒトの体内でも壊れずに抗酸化効果を発揮できる機能性抗酸化成分となることができる可能性が示唆された。
今後の展開としてこの成果は、ヒトの体内で効果を発揮できる新たなサプリメントや機能性食品の開発につながる見込みがある。また、詳細な機能や存在様式がいまだ不明な「2-オキソIDPs」の研究基盤となり、研究が大きく進展することに寄与すると考えられている。
将来的には優れた生理活性を示す「2-オキソIDPs」を多く含んだ食品やサプリメントの開発、医薬品としての応用開発に貢献することも期待されるといい、さらなる研究進展に注目が集まっている。
(画像はプレスリリースより)
またハムスター血清にもカルノシン分解活性があることが分かり、イミダゾールジペプチド研究においてモデル動物として有用であることが判明した。
これをもとにマウスとハムスターという2種類のモデル動物を用いた解析を実施、「2-オキソIDPs」が生体内においてもカルノシンより高い安定性を示し、血中の抗酸化力を強めることができると分かった。
ここから「2-オキソIDPs」は酸化によって機能を失うのではなく、ヒトの体内でも壊れずに抗酸化効果を発揮できる機能性抗酸化成分となることができる可能性が示唆された。
今後の展開としてこの成果は、ヒトの体内で効果を発揮できる新たなサプリメントや機能性食品の開発につながる見込みがある。また、詳細な機能や存在様式がいまだ不明な「2-オキソIDPs」の研究基盤となり、研究が大きく進展することに寄与すると考えられている。
将来的には優れた生理活性を示す「2-オキソIDPs」を多く含んだ食品やサプリメントの開発、医薬品としての応用開発に貢献することも期待されるといい、さらなる研究進展に注目が集まっている。
(画像はプレスリリースより)
参考文献・サイト
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