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野菜を最初に食べる習慣で子どもの心の力がアップ
2026.03.09
東京科学大学は4日、同大医歯学総合研究科公衆衛生分野の藤原武男教授とユパー・キン特任助教らの研究チームが、食事の際に野菜を最初に食べる習慣が、子どもの心の力を高めることを突き止めたと発表した。
東京科学大学の研究チームが発表
東京科学大学は4日、同大医歯学総合研究科公衆衛生分野の藤原武男教授とユパー・キン特任助教らの研究チームが、食事の際に野菜を最初に食べる習慣が、子どもの心の力を高めることを突き止めたと発表した。約2,600人を6年間追跡し、確認した成果であるという。この研究成果は、3月2日付で「Pediatric Research」誌に掲載された。
近年、うつなど子どものメンタルヘルス関連の問題は深刻化しており、ストレスに負けず困難に直面しても立ち直る力であるレジリエンスや、自分を大切に思う気持ちである自己肯定感といった心の力をいかに育てるかが大きな社会課題となっている。
これまでにも食事の栄養バランスと心の健康との関係は多くの研究で指摘されてきたが、食べる順番という身近でシンプルな習慣が心の健康にどのような影響を及ぼすのかについては、十分な研究が進んでいなかった。
研究チームは、東京都足立区が2013年から進めている「ひと口目は野菜から」という健康政策に注目し、同区内の小学生約2,600人を対象に、小学1年生から6年生までの6年間にわたる追跡調査を実施した。
6年間における野菜を最初に食べる習慣の変化に基づき、対象となった子どもらを「ずっと野菜から食べる」群、「途中で増えた」群、「途中で減った」群、「野菜から食べない」群の4つに分類した。
レジリエンスと自己肯定感については、信頼性が確認されている心理尺度を用いて数値化し、評価するものとしている。レジリエンスは保護者の回答による8項目の尺度の0~32点で評価、自己肯定感は子ども本人が回答する10項目の尺度の0~30点で評価・測定した。いずれも得点を統計解析のため標準化し、数値が高いほど心の力が高いことを示す指標としている。
近年、うつなど子どものメンタルヘルス関連の問題は深刻化しており、ストレスに負けず困難に直面しても立ち直る力であるレジリエンスや、自分を大切に思う気持ちである自己肯定感といった心の力をいかに育てるかが大きな社会課題となっている。
これまでにも食事の栄養バランスと心の健康との関係は多くの研究で指摘されてきたが、食べる順番という身近でシンプルな習慣が心の健康にどのような影響を及ぼすのかについては、十分な研究が進んでいなかった。
研究チームは、東京都足立区が2013年から進めている「ひと口目は野菜から」という健康政策に注目し、同区内の小学生約2,600人を対象に、小学1年生から6年生までの6年間にわたる追跡調査を実施した。
6年間における野菜を最初に食べる習慣の変化に基づき、対象となった子どもらを「ずっと野菜から食べる」群、「途中で増えた」群、「途中で減った」群、「野菜から食べない」群の4つに分類した。
レジリエンスと自己肯定感については、信頼性が確認されている心理尺度を用いて数値化し、評価するものとしている。レジリエンスは保護者の回答による8項目の尺度の0~32点で評価、自己肯定感は子ども本人が回答する10項目の尺度の0~30点で評価・測定した。いずれも得点を統計解析のため標準化し、数値が高いほど心の力が高いことを示す指標としている。
性別や家庭の社会経済状況、もともとその子どもがもつ心の状態などの影響を考慮し、軌跡分析及び重み付け回帰分析を実行、各グループ間に見られる差を比較評価していった。
その結果、1年生から6年生まで「ずっと野菜から食べる」群であった子どもは、その習慣が全くなかった子どもに比べ、6年生時点でのレジリエンスと自己肯定感の標準化スコアが、回帰分析の統計解析で、有意に高いことが確認された。
まず野菜から食べていた群は、その習慣がない群に比べ、レジリエンスで0.20ポイント、自己肯定感で0.27ポイント高い結果となっている。
その結果、1年生から6年生まで「ずっと野菜から食べる」群であった子どもは、その習慣が全くなかった子どもに比べ、6年生時点でのレジリエンスと自己肯定感の標準化スコアが、回帰分析の統計解析で、有意に高いことが確認された。
まず野菜から食べていた群は、その習慣がない群に比べ、レジリエンスで0.20ポイント、自己肯定感で0.27ポイント高い結果となっている。
特定の栄養素の摂取量だけでなく、食事の際の食べる順番という単純でシンプルな日常行動が、長期間にわたり子どもの心の健康と関連していることを示した研究は、これが初めてのものになるという。
研究チームではこの結果について、野菜を先に食べることで血糖値の急激な上昇が抑えられ、気持ちが安定しやすくなることが影響している可能性があると見ている。また、決まった順番で食事をするというルールを守ることが、自身をコントロールする力を育てている可能性もあると考えられた。
研究チームは今回の成果をさらに発展させ、社会に役立てていくため、今後はさらに2つの取り組みを推進していくという。
まず今回の食べる順番と心の健康との関連性について、なぜそのような効果が生まれたのか、より詳細にわたる検討を進める。
第2に社会実装として、研究を通じて得られた知見を、足立区の
「ひと口目は野菜から」のような自治体における健康政策や、学校での食育プログラム展開に活用していく。保護者や教育関係者に向け、「ベジファースト」が身体の健康のみならず子どもの心の力を育てる可能性があることを分かりやすく伝え、日常の食卓で取り入れやすい環境づくりを支援していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
研究チームではこの結果について、野菜を先に食べることで血糖値の急激な上昇が抑えられ、気持ちが安定しやすくなることが影響している可能性があると見ている。また、決まった順番で食事をするというルールを守ることが、自身をコントロールする力を育てている可能性もあると考えられた。
研究チームは今回の成果をさらに発展させ、社会に役立てていくため、今後はさらに2つの取り組みを推進していくという。
まず今回の食べる順番と心の健康との関連性について、なぜそのような効果が生まれたのか、より詳細にわたる検討を進める。
第2に社会実装として、研究を通じて得られた知見を、足立区の
「ひと口目は野菜から」のような自治体における健康政策や、学校での食育プログラム展開に活用していく。保護者や教育関係者に向け、「ベジファースト」が身体の健康のみならず子どもの心の力を育てる可能性があることを分かりやすく伝え、日常の食卓で取り入れやすい環境づくりを支援していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
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