業界ニュース
料理体験を伴う体験型栄養指導で糖尿病患者に有意な改善傾向
2026.05.01
株式会社食のおくすり(以下、食のおくすり)は28日、藤田医科大学と共同で、「料理教室を取り入れた体験型栄養指導」が2型糖尿病患者に与える影響を検証する研究を実施、その結果を発表した。
2型糖尿病患者のHbA1c値が改善
株式会社食のおくすり(以下、食のおくすり)は28日、藤田医科大学と共同で、「料理教室を取り入れた体験型栄養指導」が2型糖尿病患者に与える影響を検証する研究を実施、その結果を発表した。
パイロットスタディとして行われたこの研究の成果は、国際学術誌「Nutrients」に掲載されている。
糖尿病治療において、食事療法は重要な柱のひとつだが、理解はしているものの実践が続かないというケースが多いことが問題になっている。従来の座学中心の栄養指導だけでは、行動変容につながりにくいとみられる。
この問題を受け、昨今では調理体験を取り入れた「Teaching Kitchen」というアプローチが注目されはじめている。この「Teaching Kitchen」とは、栄養学の知識提供に加え、実際に調理や試食を行うことにより、日常生活で活かせる食習慣の定着を図る体験型のプログラムだ。
主にアメリカの医療機関や大学を中心に導入が進んできており、患者の食行動改善や健康指標への効果も報告されるようになっている。
パイロットスタディとして行われたこの研究の成果は、国際学術誌「Nutrients」に掲載されている。
糖尿病治療において、食事療法は重要な柱のひとつだが、理解はしているものの実践が続かないというケースが多いことが問題になっている。従来の座学中心の栄養指導だけでは、行動変容につながりにくいとみられる。
この問題を受け、昨今では調理体験を取り入れた「Teaching Kitchen」というアプローチが注目されはじめている。この「Teaching Kitchen」とは、栄養学の知識提供に加え、実際に調理や試食を行うことにより、日常生活で活かせる食習慣の定着を図る体験型のプログラムだ。
主にアメリカの医療機関や大学を中心に導入が進んできており、患者の食行動改善や健康指標への効果も報告されるようになっている。
個別栄養指導と調理実習の組み合わせ
今回の研究では、2型糖尿病患者の19人を対象に、管理栄養士による個別栄養指導と、副菜中心の調理実習となる料理教室の参加を組み合わせたプログラムを提供した。
約2カ月間の介入前後で、食事内容や血液データ、体組成の変化を評価し、検証を行っている。
まず料理教室の実施介入後、HbA1cの有意な低下がみられ、血糖コントロールの改善が確認できた。料理体験を伴う栄養指導が、実際の治療指標に好影響を与える可能性が示唆された。
食行動の面でも、炭水化物摂取量の減少、たんぱく質比率の増加傾向など、日常の食習慣における変化が確認された。知識のみならず体験を通じた取り組みにより、行動変容が促されたと考えられた。
その一方で、体組成においては体脂肪率の増加と筋肉量の減少傾向も確認されている。
この結果については、研究対象が平均年齢約70歳と高齢者中心であり、加齢に伴う代謝変化や身体活動量の影響を受けやすい集団であったことが背景にあるとみられた。
また小規模なパイロットスタディとしての実施で、被験者が19人と少ないこともあり、薬物療法の影響や個人差などを含め、解釈には一定の留意が必要ともした。
その上で、今回のプログラムとしては主に食事内容の改善に焦点を絞っており、運動や筋力維持への介入は十分でなかったため、血糖コントロールの改善と同時に体組成の変化が生じたとも考えられている。
これらの結果からは、糖尿病栄養指導において、血糖改善だけでなく、筋肉量の維持、身体機能の保全まで含めた包括的介入設計が重要であることが示されたともいえる。
研究グループでは、今後運動介入との組み合わせや、より大規模な臨床研究による検証が必要とした。
まださらなる検証が必要な段階ではあるが、料理教室という体験が、より効果の高い栄養指導の新たなアプローチとなりうる可能性を示した点では大いに注目される。
食のおくすりでは今後、この成果をもとに、医療機関との連携によるプログラムの開発や、企業向け健康経営・ウェルビーイング施策への展開、食育・教育分野への応用なども進めていきたいとした。
(画像はプレスリリースより)
約2カ月間の介入前後で、食事内容や血液データ、体組成の変化を評価し、検証を行っている。
まず料理教室の実施介入後、HbA1cの有意な低下がみられ、血糖コントロールの改善が確認できた。料理体験を伴う栄養指導が、実際の治療指標に好影響を与える可能性が示唆された。
食行動の面でも、炭水化物摂取量の減少、たんぱく質比率の増加傾向など、日常の食習慣における変化が確認された。知識のみならず体験を通じた取り組みにより、行動変容が促されたと考えられた。
その一方で、体組成においては体脂肪率の増加と筋肉量の減少傾向も確認されている。
この結果については、研究対象が平均年齢約70歳と高齢者中心であり、加齢に伴う代謝変化や身体活動量の影響を受けやすい集団であったことが背景にあるとみられた。
また小規模なパイロットスタディとしての実施で、被験者が19人と少ないこともあり、薬物療法の影響や個人差などを含め、解釈には一定の留意が必要ともした。
その上で、今回のプログラムとしては主に食事内容の改善に焦点を絞っており、運動や筋力維持への介入は十分でなかったため、血糖コントロールの改善と同時に体組成の変化が生じたとも考えられている。
これらの結果からは、糖尿病栄養指導において、血糖改善だけでなく、筋肉量の維持、身体機能の保全まで含めた包括的介入設計が重要であることが示されたともいえる。
研究グループでは、今後運動介入との組み合わせや、より大規模な臨床研究による検証が必要とした。
まださらなる検証が必要な段階ではあるが、料理教室という体験が、より効果の高い栄養指導の新たなアプローチとなりうる可能性を示した点では大いに注目される。
食のおくすりでは今後、この成果をもとに、医療機関との連携によるプログラムの開発や、企業向け健康経営・ウェルビーイング施策への展開、食育・教育分野への応用なども進めていきたいとした。
(画像はプレスリリースより)
参考文献・サイト
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