イリノイ大学との共同研究で論文掲載
栄養学を中心としたサイエンスの力でカイコの研究開発を進めるベンチャー企業、Morus株式会社(以下、Morus)は6日、イリノイ大学と進めてきた「カイコパウダー中の栄養素の利用効率」に関する共同研究成果が、国際学術誌の「Journal of Insects as Food and Feed」オンライン版に掲載されたことを発表した。
今回の研究は、Morusのカイコパウダーに含まれるミネラル(亜鉛)の生体利用能について報告したもので、その利用能は桑の葉中の亜鉛よりも2倍近く有意に高いことを確認している。
今回の研究は、Morusのカイコパウダーに含まれるミネラル(亜鉛)の生体利用能について報告したもので、その利用能は桑の葉中の亜鉛よりも2倍近く有意に高いことを確認している。
亜鉛は健康維持に欠かせない必須ミネラルのひとつだが、植物由来の亜鉛は吸収されにくい形態をしている。亜鉛欠乏に陥った場合、味覚や嗅覚の異常、皮膚炎や肌荒れ、免疫力低下による感染症への罹患率上昇、貧血や疲労感といった症状が現れることが知られている。
このように重要な働きをしている栄養素だが、世界人口の約20%は亜鉛摂取量が不十分である可能性があるとも推定されているという。
このように重要な働きをしている栄養素だが、世界人口の約20%は亜鉛摂取量が不十分である可能性があるとも推定されているという。
生体利用能175%、バイオリアクター・コンデンサーの働きを世界初確認
研究は動物を用いたバイオアッセイ法で実施した。バイオアッセイ法とは、生物の生命反応を指標とし、毒性や薬効など物質のもつ生物学的活性や量を測定・評価するものだ。化学分析では捉えにくい物質の複合影響や微量な有害性まで評価でき、幅広い分野で用いられている。
今回の共同研究では、餌としてカイコパウダーを与えた動物(ひな鳥)を用い、亜鉛の生物学的利用能を動物の脚の骨の無機亜鉛含量と補給量の関係を分析し、カイコパウダー中の亜鉛の有用性を評価するものとした。
その結果、無機亜鉛を100%基準とした動物バイオアッセイを用いて評価したところ、カイコパウダー中の亜鉛の生体利用能は175%を記録し、桑の葉中の亜鉛における91%と比較すると、2倍近く有意に高いことが確認された。
これは、カイコが植物を摂取することにより、そのままではヒトや生物において低い水準にとどまる植物性ミネラルの消化・吸収効率を高める「バイオリアクター・コンデンサー」として機能するようになることを世界で初めて実証した例になるとされている。
Morusでは今回のこの成果について、新規食品となる可能性の証明と市場価値向上につながる一歩とし、大いに期待の膨らむものとした。
(画像はプレスリリースより)
今回の共同研究では、餌としてカイコパウダーを与えた動物(ひな鳥)を用い、亜鉛の生物学的利用能を動物の脚の骨の無機亜鉛含量と補給量の関係を分析し、カイコパウダー中の亜鉛の有用性を評価するものとした。
その結果、無機亜鉛を100%基準とした動物バイオアッセイを用いて評価したところ、カイコパウダー中の亜鉛の生体利用能は175%を記録し、桑の葉中の亜鉛における91%と比較すると、2倍近く有意に高いことが確認された。
これは、カイコが植物を摂取することにより、そのままではヒトや生物において低い水準にとどまる植物性ミネラルの消化・吸収効率を高める「バイオリアクター・コンデンサー」として機能するようになることを世界で初めて実証した例になるとされている。
Morusでは今回のこの成果について、新規食品となる可能性の証明と市場価値向上につながる一歩とし、大いに期待の膨らむものとした。
(画像はプレスリリースより)
