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東京大ら、現代の食生活を踏まえた食品摂取多様性指標の再検討を実施
2026.06.16
東京大学は11日、同大学大学院医学系研究科栄養疫学・行動栄養学(社会連携講座)の立石木綿子客員研究員(味の素株式会社研究員)、大久保公美特任教授、田島諒子特任助教、同研究科社会予防疫学分野の村上健太郎教授らの研究グループが、「Dietary Variety Score(DVS)」に関し、近年の栄養疫学的知見を踏まえた再検討を実施したことを発表した。
食事の多様性を簡便に評価、全粒穀物を取り入れて作成
東京大学は11日、同大学大学院医学系研究科栄養疫学・行動栄養学(社会連携講座)の立石木綿子客員研究員(味の素株式会社研究員)、大久保公美特任教授、田島諒子特任助教、同研究科社会予防疫学分野の村上健太郎教授らの研究グループが、「Dietary Variety Score(DVS)」に関し、近年の栄養疫学的知見を踏まえた再検討を実施したことを発表した。
研究の成果は「Frontiers in Nutrition」に掲載されている。
DVSは、肉や魚、卵、野菜など10食品群の摂取頻度から、食事の多様性を簡便に評価する指標として、高齢者を中心に用いられてきたもの。一方で、昨今、全粒穀物の摂取の重要性が国際的に指摘され認識されるようになっているが、従来のDVSでは全粒穀物が評価対象に含まれていない。
全粒穀物は、食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含み、その摂取は健康面にプラスで、生活習慣病との関連も報告されるなどしてきている。
そこで研究グループでは、DVSを構成する10食品群のうち「油脂類」を「全粒穀物」に置き換えた、「Alternative Dietary Variety Score(ADVS)」を新たに作成、若年・中年・高齢女性において、食品群摂取量と栄養摂取状況との関連を検討した。
研究の成果は「Frontiers in Nutrition」に掲載されている。
DVSは、肉や魚、卵、野菜など10食品群の摂取頻度から、食事の多様性を簡便に評価する指標として、高齢者を中心に用いられてきたもの。一方で、昨今、全粒穀物の摂取の重要性が国際的に指摘され認識されるようになっているが、従来のDVSでは全粒穀物が評価対象に含まれていない。
全粒穀物は、食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含み、その摂取は健康面にプラスで、生活習慣病との関連も報告されるなどしてきている。
そこで研究グループでは、DVSを構成する10食品群のうち「油脂類」を「全粒穀物」に置き換えた、「Alternative Dietary Variety Score(ADVS)」を新たに作成、若年・中年・高齢女性において、食品群摂取量と栄養摂取状況との関連を検討した。
DVSでは、肉、魚介類、卵、牛乳・乳製品、油脂類、大豆・大豆製品、果物、芋類、緑黄色野菜、海藻について、各食品群を毎日摂取していれば1点、摂取していなければ0点として合計得点を算出する。
2003年に低栄養が課題となる高齢者を対象として開発されたが、近年の栄養疫学的知見を踏まえ、食品群の構成要素を見直す余地があるとされてきた。
2003年に低栄養が課題となる高齢者を対象として開発されたが、近年の栄養疫学的知見を踏まえ、食品群の構成要素を見直す余地があるとされてきた。
全粒穀物を取り入れた指標と栄養素摂取の関連を幅広い世代で確認
研究では、平均18.2歳の若年層、平均47.8歳の中年層、平均74.6歳の高齢層の各層女性を対象とし、自記式食事歴法質問票、または簡易型自記式食事歴法質問票から推定した10食品群の摂取頻度をもとに、DVS及びADVSの得点を算出した。
各世代について、DVSまたはADVSと栄養素摂取量との相関を解析したところ、どちらのスコアもたんぱく質、ビタミンB群、カルシウムや鉄などのミネラルと正の相関を示すことが分かった。
また、差はわずかであるものの、いずれの世代においても、ADVSはこれら栄養素摂取量とやや高い相関を示すことも確認できた。
また、差はわずかであるものの、いずれの世代においても、ADVSはこれら栄養素摂取量とやや高い相関を示すことも確認できた。
さらに各世代のDVS、ADVSの得点ごとに、日本人の食事摂取基準を満たしていない栄養素の数を調べた結果、どの世代でも得点が高いほど、基準未達成の栄養素数が少ない傾向にあった。
研究グループでは、食品摂取多様性を簡便に評価できるDVSをもとに、現代の食生活を踏まえて全粒穀物を取り入れたADVSが、幅広い世代の女性において栄養素摂取状況との関連を示すことが確認できたとし、ADVSが従来の食品摂取多様性指標のもつ簡便性を維持しつつ、現代の食生活を踏まえた食品群構成を取り入れたものとして評価できるとした。幅広い世代における食事の質との関連を示す知見になることが期待される。
一方で今回の研究は横断研究であり、ADVSと健康アウトカムとの因果関係を示すものとはなっていない。またADVSの点に関連する生活習慣や社会的背景についても十分に明らかとはなっていない。
よって今後はADVS得点に関連する社会的・身体的要因や生活習慣についてさらに検討を進めることにより、現代の食生活における食品摂取多様性の特徴を明らかにするとともに、食事評価や栄養教育への応用可能性について検討していきたいとした。
(画像はプレスリリースより)
研究グループでは、食品摂取多様性を簡便に評価できるDVSをもとに、現代の食生活を踏まえて全粒穀物を取り入れたADVSが、幅広い世代の女性において栄養素摂取状況との関連を示すことが確認できたとし、ADVSが従来の食品摂取多様性指標のもつ簡便性を維持しつつ、現代の食生活を踏まえた食品群構成を取り入れたものとして評価できるとした。幅広い世代における食事の質との関連を示す知見になることが期待される。
一方で今回の研究は横断研究であり、ADVSと健康アウトカムとの因果関係を示すものとはなっていない。またADVSの点に関連する生活習慣や社会的背景についても十分に明らかとはなっていない。
よって今後はADVS得点に関連する社会的・身体的要因や生活習慣についてさらに検討を進めることにより、現代の食生活における食品摂取多様性の特徴を明らかにするとともに、食事評価や栄養教育への応用可能性について検討していきたいとした。
(画像はプレスリリースより)
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