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ドライアイの新規治療で食事成分による調節経路活性化が注目ポイントに
2026.08.20
国立大学法人岡山大学(以下、岡山大学)は14日、乾燥ストレスによるドライアイに新たな治療可能性を見出したと発表した。
体内の再生・抗炎症機構を活性化
国立大学法人岡山大学(以下、岡山大学)は14日、乾燥ストレスによるドライアイに新たな治療可能性を見出したと発表した。この研究成果は「Investigative Ophthalmology & Visual Science」に掲載されている。
ドライアイは涙液の不足や蒸発により、眼表面の炎症や障害を引き起こす疾患で、世界的に患者数が増加傾向にある。近年、組織錠剤マクロファージが炎症抑制や組織修復に重要な役割を担うことが明らかになってきたが、その機能を選択的に制御する治療法は限られていた。
米国ヒューストンのベイラー医科大学と岡山大学による共同研究チームは、岡山大学で創出されたレキシノイド化合物「NEt-3IB」の投与が、乾燥した風環境の曝露によって誘発されるドライアイの発症を抑制することを明らかにした。
このNEt-3IBは、レチノイドX受容体α(RXRα)経路を活性化し、眼表面に存在するマクロファージにおける抗炎症作用や恒常性維持機能を促進する。
米国ヒューストンのベイラー医科大学と岡山大学による共同研究チームは、岡山大学で創出されたレキシノイド化合物「NEt-3IB」の投与が、乾燥した風環境の曝露によって誘発されるドライアイの発症を抑制することを明らかにした。
このNEt-3IBは、レチノイドX受容体α(RXRα)経路を活性化し、眼表面に存在するマクロファージにおける抗炎症作用や恒常性維持機能を促進する。
角膜バリア機能や結膜ゴブレット細胞の維持に寄与、ステロイド治療とは異なる新たな作用機序で期待
研究グループは、このRXRα経路の活性化により、常在マクロファージの性質が維持されるとともに、炎症関連遺伝子の発現が抑制され、角膜バリア機能が保たれること、また結膜ゴブレット細胞の面積が増加することを確認した。
RXRαは、ビタミンA代謝産物やオリーブオイル、魚油に含まれる食事成分によって活性化される重要な調節経路で、これらはドライアイ症状の改善と関連することが報告されている。
NEt-3IBは、抗炎症薬のデキサメタゾンと同程度に炎症を抑制する一方で、恒常性因子の発現を増加させ、より生理的な免疫制御を促進するという特徴も示したという。
今回の研究は、レキシノイドによって、加齢や環境ストレス、栄養不足などで損なわれる抗炎症機構、内因性の抗炎症・組織修復機構を活性化するという新たな治療戦略を提示した点で注目される。従来の抗炎症治療が主に炎症抑制に焦点を当てていたのに対し、組織の恒常性回復を同時に促すという新規性もある。
今後は長期投与における有効性や安全性の検証、ヒトドライアイ患者への応用研究が進むことにより、さらに持続的かつ副作用の少ない治療法の開発につながることが期待されている。
(画像はプレスリリースより)
RXRαは、ビタミンA代謝産物やオリーブオイル、魚油に含まれる食事成分によって活性化される重要な調節経路で、これらはドライアイ症状の改善と関連することが報告されている。
NEt-3IBは、抗炎症薬のデキサメタゾンと同程度に炎症を抑制する一方で、恒常性因子の発現を増加させ、より生理的な免疫制御を促進するという特徴も示したという。
今回の研究は、レキシノイドによって、加齢や環境ストレス、栄養不足などで損なわれる抗炎症機構、内因性の抗炎症・組織修復機構を活性化するという新たな治療戦略を提示した点で注目される。従来の抗炎症治療が主に炎症抑制に焦点を当てていたのに対し、組織の恒常性回復を同時に促すという新規性もある。
今後は長期投与における有効性や安全性の検証、ヒトドライアイ患者への応用研究が進むことにより、さらに持続的かつ副作用の少ない治療法の開発につながることが期待されている。
(画像はプレスリリースより)
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