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ローヤルゼリーが幹細胞機能を改善する新メカニズムを解明
2026.08.31
滋賀医科大学は24日、同大学解剖学講座(神経形態学部門)、同大学皮膚科学講座、国立循環器病研究センター、株式会社山田養蜂場らの研究グループが、ローヤルゼリーの経口摂取により、加齢で低下した皮膚及び脳の幹細胞、前駆細胞の増殖可能性を向上させることを確認したと発表した。
滋賀医科大学らの研究チームが成功
滋賀医科大学は24日、同大学解剖学講座(神経形態学部門)、同大学皮膚科学講座、国立循環器病研究センター、株式会社山田養蜂場らの研究グループが、ローヤルゼリーの経口摂取により、加齢で低下した皮膚及び脳の幹細胞、前駆細胞の増殖可能性を向上させることを確認したと発表した。
そこにおける新たな分子メカニズムの解明にも成功しており、科学的根拠に基づいた栄養介入の基盤構築に向けた一歩となることが期待されている。この研究成果は7月24日付で「npj Aging」にオンライン掲載された。
そこにおける新たな分子メカニズムの解明にも成功しており、科学的根拠に基づいた栄養介入の基盤構築に向けた一歩となることが期待されている。この研究成果は7月24日付で「npj Aging」にオンライン掲載された。
加齢に伴い、皮膚や脳などのさまざまな組織では、幹細胞や前駆細胞の機能が低下し、組織の再生能力や恒常性が失われていく。その背景には、慢性的炎症や免疫環境の変化が深く関与していることが知られているが、これらを食品成分によって改善できるかは明らかになっていなかった。
ローヤルゼリーは、古くから健康食品として利用され、抗炎症作用や免疫調節作用、組織保護作用など多様な生理活性が報告されてきているもの。またローヤルゼリーに特徴的な主要脂肪酸成分である10-H2DAは、神経幹細胞への作用なども報告されている。
一方でこれまでの研究の多くは現象観察にとどまるもので、経口摂取したローヤルゼリーが実際に生体内で加齢に伴う幹細胞や前駆細胞の機能へとどういった影響を及ぼすのかは十分に解明されていなかった。
そこで研究グループでは老齢マウスにローヤルゼリーの経口投与を行い、幹細胞・前駆細胞活性、組織恒常性、さらに免疫環境の変化に着目し、その作用機序解析を進めたという。
ローヤルゼリーは、古くから健康食品として利用され、抗炎症作用や免疫調節作用、組織保護作用など多様な生理活性が報告されてきているもの。またローヤルゼリーに特徴的な主要脂肪酸成分である10-H2DAは、神経幹細胞への作用なども報告されている。
一方でこれまでの研究の多くは現象観察にとどまるもので、経口摂取したローヤルゼリーが実際に生体内で加齢に伴う幹細胞や前駆細胞の機能へとどういった影響を及ぼすのかは十分に解明されていなかった。
そこで研究グループでは老齢マウスにローヤルゼリーの経口投与を行い、幹細胞・前駆細胞活性、組織恒常性、さらに免疫環境の変化に着目し、その作用機序解析を進めたという。
さらなる検証・研究でヒト疾患への応用や治療法展開にも期待
研究グループは、老齢マウスにローヤルゼリー、またはプロテアーゼ処理を行ったローヤルゼリー(以下、pRJ)を含む資料を3カ月間投与し、皮膚や脳をはじめとする複数組織での幹細胞と前駆細胞の活性解析を行った。
またMSCsを用いたトランスクリプトーム解析により、ローヤルゼリーに応答する分子探索を実施、さらに10-H2DAについて若齢マウスに単独投与を行って、ローヤルゼリーの効果を担う生理活性成分であるかどうかも検証した。
すると、老齢マウスでは、ローヤルゼリー及びpRJの摂取により、皮膚の幹細胞・前駆細胞、脳室下帯(SVZ)の神経幹細胞・前駆細胞の増殖活性が向上し、毛髪老化の改善や神経新生の促進が認められた。
続いてヒトMSCsを用いたトランスクリプトーム解析から、老化によって発現が低下し、ローヤルゼリーによって発現が上昇する遺伝子として免疫調節因子であるChi3|1を同定した。さらに老齢マウスでは、皮膚や肝臓で加齢に伴って低下したこの因子の発現がローヤルゼリーの投与によって回復した一方、脳では加齢に伴い増加していた同因子の発現が抑制されるなど、組織や細胞ごとに異なる発現変化が生じることも確認できた。
またMSCsを用いたトランスクリプトーム解析により、ローヤルゼリーに応答する分子探索を実施、さらに10-H2DAについて若齢マウスに単独投与を行って、ローヤルゼリーの効果を担う生理活性成分であるかどうかも検証した。
すると、老齢マウスでは、ローヤルゼリー及びpRJの摂取により、皮膚の幹細胞・前駆細胞、脳室下帯(SVZ)の神経幹細胞・前駆細胞の増殖活性が向上し、毛髪老化の改善や神経新生の促進が認められた。
続いてヒトMSCsを用いたトランスクリプトーム解析から、老化によって発現が低下し、ローヤルゼリーによって発現が上昇する遺伝子として免疫調節因子であるChi3|1を同定した。さらに老齢マウスでは、皮膚や肝臓で加齢に伴って低下したこの因子の発現がローヤルゼリーの投与によって回復した一方、脳では加齢に伴い増加していた同因子の発現が抑制されるなど、組織や細胞ごとに異なる発現変化が生じることも確認できた。
また、ローヤルゼリー投与群では、組織修復や炎症収束に関与するCD206陽性マクロファージが皮膚、肝臓、大腸で増殖し、炎症に関与するCD86陽性マクロファージや脳内の炎症関連分子の発現は減少していた。
さらに肝細胞特異的にChi3|1を欠損させたマウスでは、肝臓のCD206陽性マクロファージが減少したため、この因子が肝臓におけるCD206陽性マクロファージの維持に重要な役割を果たすことも判明した。
さらに肝細胞特異的にChi3|1を欠損させたマウスでは、肝臓のCD206陽性マクロファージが減少したため、この因子が肝臓におけるCD206陽性マクロファージの維持に重要な役割を果たすことも判明した。
最後に、ローヤルゼリーの10-H2DAを若齢マウスに投与したところ、Chi3|1の発現誘導やCD206陽性マクロファージの増加に加え、皮膚や脳の幹細胞・前駆細胞の増殖活性向上が認められた。これらの結果から、10-H2DAはローヤルゼリーの作用を担う主要生理活性成分のひとつである可能性が示されたとしている。
研究グループでは今回の結果について、ローヤルゼリーが加齢によって低下した皮膚や脳の幹細胞・前駆細胞における機能改善をもたらすほか、その背景に免疫環境の変化が関与することを示した点に大きな特徴があるとした。
またこれまで主に病態との関連が注目されてきたChi3|1について、生理的免疫環境の維持にも関与する可能性を示せたことは、老化研究や免疫学の観点でも新たな知見を得られたといえるとしている。
加えて今回の知見は、MSCsが示す多様な免疫調節機能の一部にChi3|1が関与する可能性を示すものでもあり、MSCsの作用機序を理解する新たな手がかりになることも期待されるとした。
今後はChi3|1が関わる免疫環境変化が幹細胞・前駆細胞の機能維持にどう関与するのか、さらに詳しく解析するとともに、ローヤルゼリーやその主要成分である10-H2DAの作用機序について、検証を進める予定としている。
これらの研究を通じて食品成分による組織機能維持の仕組み理解が深まり、食品成分の作用機序を踏まえた科学的根拠のある栄養介入の基盤が構築されていくことも期待される。
ただし現段階では動物モデルと培養細胞による成果であることから、ヒト疾患への応用や治療法への応用展開には、さらなる検証が必要とみられている。
(画像はプレスリリースより)
研究グループでは今回の結果について、ローヤルゼリーが加齢によって低下した皮膚や脳の幹細胞・前駆細胞における機能改善をもたらすほか、その背景に免疫環境の変化が関与することを示した点に大きな特徴があるとした。
またこれまで主に病態との関連が注目されてきたChi3|1について、生理的免疫環境の維持にも関与する可能性を示せたことは、老化研究や免疫学の観点でも新たな知見を得られたといえるとしている。
加えて今回の知見は、MSCsが示す多様な免疫調節機能の一部にChi3|1が関与する可能性を示すものでもあり、MSCsの作用機序を理解する新たな手がかりになることも期待されるとした。
今後はChi3|1が関わる免疫環境変化が幹細胞・前駆細胞の機能維持にどう関与するのか、さらに詳しく解析するとともに、ローヤルゼリーやその主要成分である10-H2DAの作用機序について、検証を進める予定としている。
これらの研究を通じて食品成分による組織機能維持の仕組み理解が深まり、食品成分の作用機序を踏まえた科学的根拠のある栄養介入の基盤が構築されていくことも期待される。
ただし現段階では動物モデルと培養細胞による成果であることから、ヒト疾患への応用や治療法への応用展開には、さらなる検証が必要とみられている。
(画像はプレスリリースより)
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