日清オイリオが研究、国際科学雑誌に論文掲載
日清オリオグループ株式会社(以下、日清オイリオ)は13日、オリーブオイルに含まれるポリフェノール(オリーブオイルポリフェノール)の低密度リポタンパク(LDL)の酸化抑制機能について、日本人でも欧州の人々と同様に発揮されることを確認したと発表した。
LDLの酸化は、動脈硬化症を進行させる要因のひとつとして知られ、それを抑制できることは、健康維持に有益と考えられる。この研究成果をまとめた論文は、10月1日付けでオンライン国際科学雑誌「Nutrients」に掲載された。
オリーブオイルは、健康的な植物性オイルのひとつとして、とくにヘルシーな地中海食の主要食用油という点から注目されることが多く、その健康機能に関しては、欧州を中心に数多くの研究が実施されてきた。
そうした先行研究において、オリーブオイルポリフェノールは動脈硬化症の進展に深く関与するLDLの酸化を抑制することが報告されている。
しかし、これまでの研究は欧州を舞台にしたものがほとんどで、日本人を対象にオリーブオイルポリフェノールのLDL酸化抑制機能を評価した大規模臨床試験はなく、日本人においても同様の健康機能が得られるかどうかは不明だった。
LDLの酸化は、動脈硬化症を進行させる要因のひとつとして知られ、それを抑制できることは、健康維持に有益と考えられる。この研究成果をまとめた論文は、10月1日付けでオンライン国際科学雑誌「Nutrients」に掲載された。
オリーブオイルは、健康的な植物性オイルのひとつとして、とくにヘルシーな地中海食の主要食用油という点から注目されることが多く、その健康機能に関しては、欧州を中心に数多くの研究が実施されてきた。
そうした先行研究において、オリーブオイルポリフェノールは動脈硬化症の進展に深く関与するLDLの酸化を抑制することが報告されている。
しかし、これまでの研究は欧州を舞台にしたものがほとんどで、日本人を対象にオリーブオイルポリフェノールのLDL酸化抑制機能を評価した大規模臨床試験はなく、日本人においても同様の健康機能が得られるかどうかは不明だった。
35~50歳の集団でとくに有意な効果を確認
日清オイリオが主導する研究グループでは、35~64歳の健康な日本人男性80人から協力を得て、ランダム化二重盲検クロスオーバー試験としてデザインした臨床試験を実施した。
被験者らを無作為に2つのグループに割り当て、1日あたり14gのエキストラバージンオリーブオイル(オリーブオイルポリフェノールとして5.0mgを含有)を3週間、毎日継続摂取した後の血中酸化LDLを測定、ポリフェノール量が少ない精製オリーブオイル(オリーブオイルポリフェノールを0.3mg含有)を摂取した後の血中酸化LDLと比較している。
最終的に試験を完了したのは被験者のうちの77人で、これらの人々における全体集団データを解析したところ、とくに35~50歳の集団でオリーブオイルポリフェノール摂取による、試験前からの変化値で、動脈硬化のマーカーとなる酸化LDLの数値に有意な差が見出され、LDL酸化抑制機能があると確認された。
日清オイリオでは、オリーブオイルポリフェノールの健康機能が日本人でも有効なことを示すエビデンスが得られたとし、新たな脂質栄養の知見として蓄積、これまでのノウハウとあわせ、引き続き人々の活力ある健康的生活に貢献する事業展開を進めていくとした。
(画像はプレスリリースより)
被験者らを無作為に2つのグループに割り当て、1日あたり14gのエキストラバージンオリーブオイル(オリーブオイルポリフェノールとして5.0mgを含有)を3週間、毎日継続摂取した後の血中酸化LDLを測定、ポリフェノール量が少ない精製オリーブオイル(オリーブオイルポリフェノールを0.3mg含有)を摂取した後の血中酸化LDLと比較している。
最終的に試験を完了したのは被験者のうちの77人で、これらの人々における全体集団データを解析したところ、とくに35~50歳の集団でオリーブオイルポリフェノール摂取による、試験前からの変化値で、動脈硬化のマーカーとなる酸化LDLの数値に有意な差が見出され、LDL酸化抑制機能があると確認された。
日清オイリオでは、オリーブオイルポリフェノールの健康機能が日本人でも有効なことを示すエビデンスが得られたとし、新たな脂質栄養の知見として蓄積、これまでのノウハウとあわせ、引き続き人々の活力ある健康的生活に貢献する事業展開を進めていくとした。
(画像はプレスリリースより)