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日清製粉Gら、腸内環境改善に多様な発酵性食物繊維の摂取が重要と確認
2026.05.14
株式会社日清製粉グループ本社(以下、日清製粉G)は11日、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所との共同研究により、高食物繊維小麦粉に含まれる多様な発酵性食物繊維を利用する腸内細菌の特定に成功、短鎖脂肪酸が産生されるメカニズムの一端を解明したと発表した。
腸内細菌を介した短鎖脂肪酸産生メカニズムの一端を解明
株式会社日清製粉グループ本社(以下、日清製粉G)は11日、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所との共同研究により、高食物繊維小麦粉に含まれる多様な発酵性食物繊維を利用する腸内細菌の特定に成功、短鎖脂肪酸が産生されるメカニズムの一端を解明したと発表した。
腸内環境改善のためには多様な発酵性食物繊維を摂取することが重要であること、またその摂取方法としては高食物繊維小麦粉を用いることが有効である可能性が高いことを確認している。
発酵性食物繊維とは、消化・吸収されることなく腸まで届き、腸内細菌のえさになる食物繊維。腸内細菌がこれを利用することにより、有益成分である酢酸や酪酸といった短鎖脂肪酸が産生され、腸内環境の改善に役立つことが知られている。
今回、研究グループは高食物繊維小麦粉に含まれるこの発酵性食物繊維が、腸内細菌によってどのように利用され、短鎖脂肪酸(酪酸)が産生されるのか、そのメカニズムの解明を目指した。
腸内環境改善のためには多様な発酵性食物繊維を摂取することが重要であること、またその摂取方法としては高食物繊維小麦粉を用いることが有効である可能性が高いことを確認している。
発酵性食物繊維とは、消化・吸収されることなく腸まで届き、腸内細菌のえさになる食物繊維。腸内細菌がこれを利用することにより、有益成分である酢酸や酪酸といった短鎖脂肪酸が産生され、腸内環境の改善に役立つことが知られている。
今回、研究グループは高食物繊維小麦粉に含まれるこの発酵性食物繊維が、腸内細菌によってどのように利用され、短鎖脂肪酸(酪酸)が産生されるのか、そのメカニズムの解明を目指した。
重要な役割を果たす腸内細菌を同定
まず、ヒト試験において、食物繊維小麦粉を用い、製造したパンを摂取してもらい、その便を分析したところ、摂取までの腸内細菌Agathobacter rectalisの占有率が高い人ほど、摂取後の便中酪酸濃度も高いという相関関係が明らかになった。
またパンを摂取する前のAgathobacter rectalisの占有率が1%以上の人を対象に解析すると、一般的小麦粉を用いて作ったパンを摂取した群に比べ、高食物繊維小麦粉を使って製造したパンを摂取した群は、便中酪酸濃度が有意に高くなっていた。
これらから、高食物繊維小麦粉を用いて製造したパンに含まれる多様な発酵性食物繊維の摂取による酪酸産生では、Agathobacter rectalisが重要な役割を担っていると考えられた。
またパンを摂取する前のAgathobacter rectalisの占有率が1%以上の人を対象に解析すると、一般的小麦粉を用いて作ったパンを摂取した群に比べ、高食物繊維小麦粉を使って製造したパンを摂取した群は、便中酪酸濃度が有意に高くなっていた。
これらから、高食物繊維小麦粉を用いて製造したパンに含まれる多様な発酵性食物繊維の摂取による酪酸産生では、Agathobacter rectalisが重要な役割を担っていると考えられた。
そこで培養試験において、Agathobacter rectalisを培養、テストを進めたところ、レジスタントスターチを利用した場合にAgathobacter rectalisが増殖すること、アラビノキシランを用いて酪酸産生が増加すること、ビタミンB5の添加によって酪酸産生がさらに促進されることの3つが明らかになった。
これらの結果から、高食物繊維小麦粉に含まれる複数の発酵性食物繊維が活用されることで腸内環境の改善に寄与する短鎖脂肪酸(酪酸)が産生されることが判明、多様な発酵性食物繊維を摂取することの重要性が示唆されたとしている。
これらの結果から、高食物繊維小麦粉に含まれる複数の発酵性食物繊維が活用されることで腸内環境の改善に寄与する短鎖脂肪酸(酪酸)が産生されることが判明、多様な発酵性食物繊維を摂取することの重要性が示唆されたとしている。
日清製粉Gでは、今回の研究で解明できた作用メカニズムを手がかりに、さらなる研究を推進し、高食物繊維小麦粉に含まれる発酵性食物繊維特有の健康効果について解明を進めていきたいとした。
また精密栄養学の考え方に基づき、個人の腸内環境に応じた高食物繊維小麦粉のより良い活用方法の検討・提案や、腸内細菌による発酵性食物繊維の利用を介した短鎖脂肪酸産生などの健康機能を有する具体的な商品づくりにも積極的に取り組んでいくとしている。
腸内細菌への注目度は高まっているが、これを指標に発酵性食物繊維を中心とした、適切な食材を選択できる時代、個人が自身の健康維持・増進に寄与する食品を賢く選べる時代が近づいているといえるだろう。
(画像はプレスリリースより)
また精密栄養学の考え方に基づき、個人の腸内環境に応じた高食物繊維小麦粉のより良い活用方法の検討・提案や、腸内細菌による発酵性食物繊維の利用を介した短鎖脂肪酸産生などの健康機能を有する具体的な商品づくりにも積極的に取り組んでいくとしている。
腸内細菌への注目度は高まっているが、これを指標に発酵性食物繊維を中心とした、適切な食材を選択できる時代、個人が自身の健康維持・増進に寄与する食品を賢く選べる時代が近づいているといえるだろう。
(画像はプレスリリースより)
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