ウリ科植物に多いアミノ酸に注目
キリンホールディングス株式会社(以下、キリンHD)は11日、同社のヘルスサイエンス研究所が株式会社アルムとの共同研究により、血管老化に関わる遺伝的要因を探索する研究で、「日本人におけるL-シトルリン代謝経路の一塩基多型(以下、SNP)と血管老化に関わる健康状態との関連性」を明らかにしたことを発表した。
この研究結果は2025年5月29日付で国際学術誌「PLOS One」に掲載されている。
血管は加齢とともに柔軟性や拡張能が低下し、血管老化と呼ばれる状態になっていく。この血管老化はサイレントキラーともいわれ、自覚症状などはほぼないままに進行、心血管疾患をはじめ全身のあらゆる健康リスクにつながるとされる。
血管老化の主な原因には、血管の柔軟性に強く関わる一酸化窒素産生(NO産生)の低下があり、キリンHDでは、これまでL-シトルリンがもつNO産生の促進作用に着目、血管老化に関する研究を進めてきていた。
L-シトルリンは、スイカやメロン、きゅうり、ニガウリなどウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸の一種で、血流を良くし、血管をしなやかに保つ効果が期待されるとして注目されているものだ。
この研究結果は2025年5月29日付で国際学術誌「PLOS One」に掲載されている。
血管は加齢とともに柔軟性や拡張能が低下し、血管老化と呼ばれる状態になっていく。この血管老化はサイレントキラーともいわれ、自覚症状などはほぼないままに進行、心血管疾患をはじめ全身のあらゆる健康リスクにつながるとされる。
血管老化の主な原因には、血管の柔軟性に強く関わる一酸化窒素産生(NO産生)の低下があり、キリンHDでは、これまでL-シトルリンがもつNO産生の促進作用に着目、血管老化に関する研究を進めてきていた。
L-シトルリンは、スイカやメロン、きゅうり、ニガウリなどウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸の一種で、血流を良くし、血管をしなやかに保つ効果が期待されるとして注目されているものだ。
遺伝子上のSNPと血管老化に関わる自覚症状を統計学的に評価
研究グループでは、今回40歳以上の男女1,996人を対象とした遺伝子ターゲット解析を実施、個人の体質の違いや病気へのなりやすさの指標として注目される遺伝子多型の一種であるSNPと血管老化の関連に着目して研究を進めた。
具体的には、L-シトルリンがもつ血管からのNO産生に関係する遺伝子上のSNPと血管老化と関係する自覚症状について、統計学的な評価を行ったという。
その結果、複数のSNPが血管老化に関連する主観的な症状として挙げられる「太りやすさ」、「手足のしびれ」、「腰痛」、「身体の痛み」、さらには「気分の落ち込み」などと関係していることが明らかになった。
人それぞれがもつ「遺伝子型/タイプ」によって症状の感じやすさがかなり異なることも判明している。
この研究成果は、SNPの検査を通じ、血管老化を早期に発見できる可能性があることを示唆している。
キリンHDでは、今回同定されたSNPにより、血管老化の自覚症状に対する感受性を予測できると判明したため、血管の健康を維持・改善していくことを目的とした、遺伝子型に基づく個人健康ケアや栄養サポートの発展に寄与するとみている。
(画像はプレスリリースより)
具体的には、L-シトルリンがもつ血管からのNO産生に関係する遺伝子上のSNPと血管老化と関係する自覚症状について、統計学的な評価を行ったという。
その結果、複数のSNPが血管老化に関連する主観的な症状として挙げられる「太りやすさ」、「手足のしびれ」、「腰痛」、「身体の痛み」、さらには「気分の落ち込み」などと関係していることが明らかになった。
人それぞれがもつ「遺伝子型/タイプ」によって症状の感じやすさがかなり異なることも判明している。
この研究成果は、SNPの検査を通じ、血管老化を早期に発見できる可能性があることを示唆している。
キリンHDでは、今回同定されたSNPにより、血管老化の自覚症状に対する感受性を予測できると判明したため、血管の健康を維持・改善していくことを目的とした、遺伝子型に基づく個人健康ケアや栄養サポートの発展に寄与するとみている。
(画像はプレスリリースより)