公益社団法人日本栄養士会はこのほど、「摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士」認定制度に関し、その今年度の初心者研修に関する詳細情報を発表した。

管理栄養士や栄養士で、これからこの分野の専門管理栄養士となることを目指したい、また自身のスキルを少しでも高めたいと考える人に最適な企画となっている。

「摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士」は、日本栄養士会と一般社団法人日本摂食嚥下リハビリテーション学会とが共同で認定するもの。摂食嚥下リハビリに関する基本知識と栄養管理に関する技能を有し、医療機関や介護施設・福祉施設、在宅などで、摂食嚥下障害をもつ患者本人や家族へ、専門科として食と栄養管理の支援を行う。

管理栄養士免許の取得に加え、日本摂食嚥下リハビリテーション学会の会員となり、臨床・研究の通算3年以上の経験とeラーニングの修了をもって嚥下リハ学会認定士となり、その後に講義や演習、実習といった専門研修を受けて各資格条件を満たし、認定試験に合格すると、晴れて有資格者となれる。

今回、詳細が発表された今年度の摂食嚥下リハビリテーション分野初心者研修は、この摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士に関心を持つ管理栄養士や栄養士であれば、誰でも受講することができる。

オンライン形式（eラーニング）での開講となり、研修期間は2023年11月1日～11月30日、摂食嚥下リハビリに関する基本的知識から栄養ケアプロセスの概要、摂食時の観察対応、栄養管理の手法・アプローチなど、この分野にかかる知見を深めるための基礎講義が提供される。

申込締切は2023年10月13日、受講料は16,500円だが、日本栄養士会会員の場合は割引価格で5,500円（いずれも価格は税込）となる。

摂食嚥下に困難を抱える人々やその支援家族らに適切な食・栄養支援を実践し、QOL向上に貢献できる栄養士は、これからの社会でも大いに求められると考えられる。興味関心のある人は発表資料などで詳細を確認してほしい。

（画像はPixabayより）