制限食に特化した宅配食や、嚥下対応のやわらか宅配食の企画・販売を行うウェルネスダイニング株式会社（以下、ウェルネスダイニング）は4日、高齢者らを中心に好評となっている「やわらか宅配食」について、2種のやわらかさ度合いで比較が行える「やわらか2種比較セット」の販売を開始したことを発表した。

購入時に、喫食者のベストなやわらかさがどの程度か分かりにくい場合など、検討商品として利用しやすいセットで、食べられるかどうか分からないケースなどにも利用ハードルの低いものとして活用できる。

高齢化が進んだ現在、噛む力や飲み込む力といった嚥下能力に不安を抱えた人は増えている。ウェルネスダイニングでは、そうした人であっても食べる楽しみを諦めることなく、しっかり栄養を摂ってほしいという願いから、管理栄養士監修の「やわらか宅配食」を提供している。

提供においては、その人の噛む力や飲み込む力に合わせて選択肢、安心して食してもらえるよう、3段階のやわらかさを選べるものとしてきた。

しかし、実際に購入検討をするのは、喫食者本人ではなく、家族や介護者が大半で、その人にベストなやわらかさを選ぶのは難しいケースも多かったという。

そこで、実際に試してみると、もう少しやわらかい方が良かった、もう少し形状が残っている方が喜ばれたといった問題に対処すべく、「ほどよくやわらか宅配食」4食分と「かなりやわらか宅配食」3食分の2種類のセットを開発、実際に食べ比べてもらうことで、ぴったりのやわらかさを見つけられるようにした。

「ほどよくやわらか宅配食」は、一口サイズで食べやすく配慮した仕上がりで、食材本来の食感はある程度残しながら、食べ応えを引き出している。食べにくい食材について、とくにやわらかな仕上げを目指すことにより、普通食とほぼ変わらない見た目ながら、安心して食べやすい献立に仕立てたものとなる。

一方の「かなりやわらか宅配食」は、箸で簡単にほぐせるやわらかさに仕立てた、よりやわらかなもの。適度なとろみをつけ、口の中でまとまりやすく、飲み込みやすい仕上がりともしている。主菜・副菜ともに「パサつかず、むせにくく、なめらか」であることを重視したタイプである点が特徴だ。

同じ食材でも調理方法や下ごしらえの方法を変えるなど工夫を施し、それぞれのコースに合った美味しい仕上がりを目指している。

例えば肉料理であれば、「ほどよくやわらか宅配食」では、硬くなりやすい豚肉などで厚さを調整、片栗粉を薄くつけてパサつきを抑え、ふっくらとした仕上がりにする。これに対し、「かなりやわらか宅配食」では、挽肉やつみれなどを使用、口の中でほぐれやすく、飲み込みやすい料理とする。

メニューは、「ほどよくやわらか宅配食」で豚肉とさつま芋のてりてり煮、野菜とさわらのみぞれあん、「かなりやわらか宅配食」で照り焼き風チキン、カレイのトマトソースといったものをラインアップさせている。

いずれも冷凍での宅配提供となり、賞味期限は冷凍で3カ月。詳細はリリース資料やホームページで確認を。

（画像はプレスリリースより）