血中ビタミンD濃度と屋外活動時間の関連を解析
南九州・沖縄ユニットセンター(熊本大学)助教の倉岡 将平氏などで構成される研究チームが、熊本大学が子どもの健康と環境に関する全国調査「エコチル調査」を実施、幼児期のビタミンDの欠乏による成長障害について調べ、その結果を8月26日に発表した。
同調査は、化学物質ばく露が胎児期から小児期にかけての健康にどのような影響を与えるのか明らかにするため、環境省と同ユニットセンターなどを含めた各関係機関と協働して実施している。
今回は正期産で基礎疾患のない子ども3,624人を対象とし、2歳時と4歳時の身長および体重と、4歳時の血中ビタミンD濃度、4歳時に取得した質問票から得られた屋外活動時間数の関連を解析した。その結果、ビタミンD不足の子どもは全体の23.1%となり、ビタミンD欠乏の子どもは全体の1.1%になっていることも分かった。
同調査は、化学物質ばく露が胎児期から小児期にかけての健康にどのような影響を与えるのか明らかにするため、環境省と同ユニットセンターなどを含めた各関係機関と協働して実施している。
今回は正期産で基礎疾患のない子ども3,624人を対象とし、2歳時と4歳時の身長および体重と、4歳時の血中ビタミンD濃度、4歳時に取得した質問票から得られた屋外活動時間数の関連を解析した。その結果、ビタミンD不足の子どもは全体の23.1%となり、ビタミンD欠乏の子どもは全体の1.1%になっていることも分かった。
ビタミンD不足の子どもは身長の伸びが小さい結果も
同調査の結果、ビタミンD不足していない子どもにおいては、身長の伸びが年間約8cmだったのに対し、ビタミン欠乏の子どもにおける身長の伸びは、年間7.4cmに満たなかったことも分かっている。
また、血中ビタミンD濃度と屋外活動の時間数の関連を調べると、血中ビタミンD濃度が低いグループでは、日中に屋外で遊ぶ時間が短い傾向にあることも明らかとなった。
(画像はプレスリリースより)
また、血中ビタミンD濃度と屋外活動の時間数の関連を調べると、血中ビタミンD濃度が低いグループでは、日中に屋外で遊ぶ時間が短い傾向にあることも明らかとなった。
(画像はプレスリリースより)