オイシックス・ラ・大地が作成、医療機関で配布
食品サブスクリプションサービスを展開するオイシックス・ラ・大地株式会社(以下、オイシックス・ラ・大地)は5月29日、同社が展開するがん治療中患者と家族の食事サポートを目的とするミールキットコース「がん患者さんとつくった ヘルスケアOisix」より、抗がん剤治療を始めるにあたって知っておいてほしい「食事と栄養」に関する情報冊子を作成、全国の医療機関における配布を開始した。
医療関係者のヒアリングをもとに作成したガイドブックで、5月29日より順次配布を始めているという。
医療関係者のヒアリングをもとに作成したガイドブックで、5月29日より順次配布を始めているという。

がん治療に耐えうる体力を維持するため、適切な栄養状態を保つことはきわめて重要とされる。栄養状態が良いと治療経過も良くなることが研究でも示されており、米国ではがん患者向けの主な5つのガイドラインにおいて、治療中から治療後の適切な体重維持と健康的な食事が推奨されている。
しかし、抗がん剤治療を始めると、思うように食事をとることができなくなる人も少なくない。
しかし、抗がん剤治療を始めると、思うように食事をとることができなくなる人も少なくない。

オイシックス・ラ・大地が実際に抗がん剤でのがん治療経験をもつ全国の30~60代男女300人を対象に、治療と食事に関する調査を実施したところ、抗がん剤治療中に食事の面で困ったことがあるとする人は、51%にものぼっていた。

具体的に困った内容としては、「食欲不振で食べられる量や種類に制限が出る」が56%と最も多かったほか、次いで「吐気・嘔吐で食べられる量や種類に制限が出る」の45%となった。「食べたいものが自分でも分からない」という人も27%にみられ、「家族と同じものが食べられない」ことを苦しく思う人は25%だった。

また、治療前に知りたかった情報は何か尋ねたところ、「抗がん剤治療中の生活の変化とその対策」が43%で最も多く、次いで「特定の副作用を抑える効果が期待できる栄養素や食事」の31%がランクインしている。

こうした悩みや要望がある一方で、実際に治療中の食事や栄養補給に関し、医療関係者に自分から相談したことがあるかどうかを尋ねると、「ある」は21%にとどまり、約8割の人が相談経験がなかった。

相談した人では、その結果悩みや不安が解消されたかどうかという問いで、「かなり解消された」が22%、「どちらかというと解消された」が60%などとなり、一定の解消・解決がみられている。
平易な言葉で分かりやすく知りたかった情報を凝縮
抗がん剤治療中の食事や栄養に関しては、医療関係者からも、治療開始前から栄養状態を意識してほしいものの、患者もなかなか食事まで意識が向かない、治療後に生じる副作用への一般的な対処方法の案内が多くなってしまうといった声が多く、情報提供の方法に悩んでいる傾向があった。
オイシックス・ラ・大地では、こうした現状を受け、抗がん剤治療を始める前に知っておきたい「食事と栄養」に関する情報冊子を作成することとした。
作成にあたっては、国内外のガイドラインや研究結果をもとに、医師や管理栄養士の監修によるミールキットを提供してきた自社ノウハウを活かしたほか、医療関係者の協力を得て進めたという。
完成した冊子は、全国医療機関に無償で配布、抗がん剤治療開始時のガイダンスなどで活用してもらうほか、今後はサイトなどでもダウンロード可能にしていく予定とした。
冊子の中では、がん治療と食事の関係や栄養の基礎知識を分かりやすく紹介し、治療中に生じやすい体調の変化、それに応じた食事の工夫、血液検査の数値から分かる栄養状態のヒント、炎症や抗酸化の仕組み、注目される栄養素などについて取り上げている。
どれも科学的根拠に基づいた最新情報で頼りになることはもちろん、誰もが実践で使いやすいよう、平易な言葉でまとめられた。
治療経験者や医療関係者のヒアリングに基づいた実用的な内容、治療前からの介入ニーズに着目した実践しやすい情報提示としての工夫、アルブミンやCRPなど指標提示による食事と体調のつながりの可視化、一人暮らしや高齢者にも配慮した手軽に栄養をとれる方法の指南、調理における工夫、イラストを多用した分かりやすさ、不安を低減する情報設計といったポイントは、とくにこだわった点という。
がん患者が知っておきたい食の情報を凝縮した冊子として、大いに注目されるものであり、今後広く利活用が進むことが期待される。
(画像はプレスリリースより)
オイシックス・ラ・大地では、こうした現状を受け、抗がん剤治療を始める前に知っておきたい「食事と栄養」に関する情報冊子を作成することとした。
作成にあたっては、国内外のガイドラインや研究結果をもとに、医師や管理栄養士の監修によるミールキットを提供してきた自社ノウハウを活かしたほか、医療関係者の協力を得て進めたという。
完成した冊子は、全国医療機関に無償で配布、抗がん剤治療開始時のガイダンスなどで活用してもらうほか、今後はサイトなどでもダウンロード可能にしていく予定とした。
冊子の中では、がん治療と食事の関係や栄養の基礎知識を分かりやすく紹介し、治療中に生じやすい体調の変化、それに応じた食事の工夫、血液検査の数値から分かる栄養状態のヒント、炎症や抗酸化の仕組み、注目される栄養素などについて取り上げている。
どれも科学的根拠に基づいた最新情報で頼りになることはもちろん、誰もが実践で使いやすいよう、平易な言葉でまとめられた。
治療経験者や医療関係者のヒアリングに基づいた実用的な内容、治療前からの介入ニーズに着目した実践しやすい情報提示としての工夫、アルブミンやCRPなど指標提示による食事と体調のつながりの可視化、一人暮らしや高齢者にも配慮した手軽に栄養をとれる方法の指南、調理における工夫、イラストを多用した分かりやすさ、不安を低減する情報設計といったポイントは、とくにこだわった点という。
がん患者が知っておきたい食の情報を凝縮した冊子として、大いに注目されるものであり、今後広く利活用が進むことが期待される。
(画像はプレスリリースより)