栄養まるごと、食品ロスや生ゴミ問題の解消にも
一般社団法人栄養まるごと推進委員会は13日、埼玉県深谷市と学校法人青淵学園東都大学(以下、東都大学)とともに、深谷市において食品ロス問題や生ゴミ問題解消を見据えた「#栄養まるごとプロジェクト」の実証実験を開始すると発表した。
日本の食品ロス量は年間で523万トンにも及び、これらの廃棄ごみの処理には多額なコストがかかるなど、自治体にとって大きな人的・財政的負担になっている。また、水分を多く含む生ゴミは燃えにくいため、焼却処理に大量の化石燃料を必要とし、環境負荷が大きいという問題もある。
こうした生ゴミの発生要因として、手つかずの食品の直接廃棄や食べ残しに次いで多いのが、野菜の皮を厚くむきすぎるなどの本来は食べられる部分が捨てられている「過剰除去」であるという。
こうした生ゴミの発生要因として、手つかずの食品の直接廃棄や食べ残しに次いで多いのが、野菜の皮を厚くむきすぎるなどの本来は食べられる部分が捨てられている「過剰除去」であるという。
「#栄養まるごとプロジェクト」では、野菜や果物を皮ごと食べるメリットや皮の活用法を広めることで、この過剰除去を減らし、栄養素をしっかり摂取可能にしながら、食品ロスやCO2の削減につなげていくことを目指す。
深谷市は、全国有数の「野菜のまち」として知られ、強みとなる野菜や農業を活かした産業のブランディングを推進している農業先進都市という性格をもつ。2019年からは、全国の企業を対象に、農家の抱える農業課題や食にまつわる課題を解決する技術・アイデアを表彰し、支援する「DEEP VALLEY Agritech Award」の取り組みも展開されている。
この活動の一環として、2021年には野菜を皮ごと食べるための専用食材洗浄水「ベジセーフ」が深谷市内の小中学校学校給食に試験導入され、皮ごと食べる「栄養まるごと給食」の提供が行われてきた。
こうした流れを受け、今回、深谷市と同市に本部を置く東都大学も加わって、学校給食だけでなく、市内の家庭でも皮ごと調理を進めてもらうべく、実証試験を展開することとなった。
深谷市は、全国有数の「野菜のまち」として知られ、強みとなる野菜や農業を活かした産業のブランディングを推進している農業先進都市という性格をもつ。2019年からは、全国の企業を対象に、農家の抱える農業課題や食にまつわる課題を解決する技術・アイデアを表彰し、支援する「DEEP VALLEY Agritech Award」の取り組みも展開されている。
この活動の一環として、2021年には野菜を皮ごと食べるための専用食材洗浄水「ベジセーフ」が深谷市内の小中学校学校給食に試験導入され、皮ごと食べる「栄養まるごと給食」の提供が行われてきた。
こうした流れを受け、今回、深谷市と同市に本部を置く東都大学も加わって、学校給食だけでなく、市内の家庭でも皮ごと調理を進めてもらうべく、実証試験を展開することとなった。
検証実験や調理イベントも開催
実証試験は3月14日~16日と4月20日の期間に実施する。まず、3月14日~16日の10時~15時に、深谷市役所にて市民の先着100人に対し、「ベジセーフ」の無償配布を行う。
受け取った市民には、家庭で野菜を皮ごと食べる生活を実践してもらい、実施前後で「皮ごと調理」や食品ロス問題に対する意識がどのように変化したかを調査するという。
また4月20日には10時~13時に東都大学の臨床栄養学実習室にて、学生と深谷市民を対象とした、栄養まるごと調理イベントを開催する。普段、調理の際に捨てていた皮の量を数値化して廃棄量を見える化する検証実験を行うほか、家庭で美味しく作れる皮ごと料理の調理実践を行う。
参加費は無料で、講師に東京慈恵会医科大学栄養部の濱裕宣氏を迎える。なお、こちらのイベント参加者募集は近日中に開始予定となっている。
野菜や果物の皮には、ファイトケミカルと呼ばれる栄養成分が豊富に含まれており、皮ごと食べることで慢性的な栄養不足の解消や食品ロス問題の低減が期待される。
受け取った市民には、家庭で野菜を皮ごと食べる生活を実践してもらい、実施前後で「皮ごと調理」や食品ロス問題に対する意識がどのように変化したかを調査するという。
また4月20日には10時~13時に東都大学の臨床栄養学実習室にて、学生と深谷市民を対象とした、栄養まるごと調理イベントを開催する。普段、調理の際に捨てていた皮の量を数値化して廃棄量を見える化する検証実験を行うほか、家庭で美味しく作れる皮ごと料理の調理実践を行う。
参加費は無料で、講師に東京慈恵会医科大学栄養部の濱裕宣氏を迎える。なお、こちらのイベント参加者募集は近日中に開始予定となっている。
野菜や果物の皮には、ファイトケミカルと呼ばれる栄養成分が豊富に含まれており、皮ごと食べることで慢性的な栄養不足の解消や食品ロス問題の低減が期待される。
一般社団法人栄養まるごと推進委員会は、こうした「野菜を皮ごと食べる文化をつくる」ことを目的に設立された団体で、LINE公式アカウントを通じ、皮ごと食べる野菜レシピや下ごしらえの方法などの情報発信も行っている。
(画像はプレスリリースより)
(画像はプレスリリースより)