乳酸菌L.パラカゼイKW3110で軽症から中等症の花粉症症状を緩和
キリンホールディングス株式会社(以下、キリンHD)は10月31日、乳酸菌Lacticaseibacillus paracasei KW3110(以下、乳酸菌L.パラカゼイKW3110)を含有する食品の摂取が、軽症から中等症の花粉症(季節性アレルギー症状)に伴う鼻眼症状に与える影響を評価する臨床試験を実施、一定の緩和効果を確認したことを発表した。
とくに花粉の飛び始めにおいて、症状を緩和できるといい、日常生活への支障度のうち「戸外活動の支障」において有意な改善が認められたとされている。
この研究成果は、2025年10月24日~26日に東京国際フォーラムで開催された「第74回日本アレルギー学会学術大会」で発表された。
株式会社ウェザーニューズが実施した「花粉症対策調査」によると、現在2人に1人以上が花粉症で、この季節性アレルギー症状によるくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状によって日常生活に支障をきたす人も増えているという。
中でも屋外活動の支障や集中力の低下、睡眠障害などQOLへの影響は深刻で、花粉症が社会的課題としても認識されるようになってきた。
花粉症をはじめとするアレルギー反応は、Th2細胞などの免疫細胞が深く関係しており、これらの細胞が2型炎症を引き起こすことによって症状が発現する。よってこの2型炎症を悪化させないことが重要だ。
とくに花粉の飛び始めにおいて、症状を緩和できるといい、日常生活への支障度のうち「戸外活動の支障」において有意な改善が認められたとされている。
この研究成果は、2025年10月24日~26日に東京国際フォーラムで開催された「第74回日本アレルギー学会学術大会」で発表された。
株式会社ウェザーニューズが実施した「花粉症対策調査」によると、現在2人に1人以上が花粉症で、この季節性アレルギー症状によるくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状によって日常生活に支障をきたす人も増えているという。
中でも屋外活動の支障や集中力の低下、睡眠障害などQOLへの影響は深刻で、花粉症が社会的課題としても認識されるようになってきた。
花粉症をはじめとするアレルギー反応は、Th2細胞などの免疫細胞が深く関係しており、これらの細胞が2型炎症を引き起こすことによって症状が発現する。よってこの2型炎症を悪化させないことが重要だ。
キリンHDでは、これまでに2型炎症を抑制するサイトカイン(IL-12など)の放出を乳酸菌L.パラカゼイKW3110と市販ヨーグルト由来の乳酸菌とで比較する実験を行った結果、乳酸菌L.パラカゼイKW3110の2型炎症を抑制するサイトカインの産生能力が他の乳酸菌を上回ることを確認している。
食品による健康課題・社会課題解決として期待
こうした基礎研究成果を踏まえ、実施された今回の臨床試験では、さらに軽度から中程度の花粉症によるQOL低下に悩む人々において、食品による健康課題解決が期待できる結果が得られた。
研究では、乳酸菌L.パラカゼイKW3110の鼻眼症状と生活の質に対する影響を評価すべく、軽症から中等症のアレルギー性鼻炎を有する20歳~64歳の男女120人を対象とした臨床試験が行われた。
被験者には、春先の花粉飛散時期(1~4月)に12週間、乳酸菌L.パラカゼイKW3110含有食品(死菌体50mg(1,400億個以上))またはプラセボ食品(乳酸菌L.パラカゼイKW3110を含まない食品)を摂取してもらい、無作為化二重盲検プラセボ対照試験により分析を進めた。
研究では、乳酸菌L.パラカゼイKW3110の鼻眼症状と生活の質に対する影響を評価すべく、軽症から中等症のアレルギー性鼻炎を有する20歳~64歳の男女120人を対象とした臨床試験が行われた。
被験者には、春先の花粉飛散時期(1~4月)に12週間、乳酸菌L.パラカゼイKW3110含有食品(死菌体50mg(1,400億個以上))またはプラセボ食品(乳酸菌L.パラカゼイKW3110を含まない食品)を摂取してもらい、無作為化二重盲検プラセボ対照試験により分析を進めた。
すると、乳酸菌L.パラカゼイKW3110含有食品摂取群は、プラセボ食品摂取群に比べ、花粉飛散初期である摂取4週目において、鼻の自覚症状スコアが有意に改善し、戸外活動の支障が軽減されることが確認された。重症度分類スコアでくしゃみ発作または鼻漏と重症度の変化量も有意に改善している。
ここから、主に花粉飛散初期の鼻の不快感を軽減し、戸外活動の支障に伴うQOL低下を低減できる可能性があると結論づけられた。
乳酸菌L.パラカゼイKW3110は、キリンHDと小岩井乳業の共同研究で100種類以上の中から発見された、免疫バランスを整えると期待される乳酸菌の一種。もともとはチーズから分離された。
キリンHDでは、今後も乳酸菌L.パラカゼイKW3110の研究を通じ、花粉症などのアレルギー症状によるQOL低下軽減に寄与できるよう努めていくとしている。
(画像はプレスリリースより)
ここから、主に花粉飛散初期の鼻の不快感を軽減し、戸外活動の支障に伴うQOL低下を低減できる可能性があると結論づけられた。
乳酸菌L.パラカゼイKW3110は、キリンHDと小岩井乳業の共同研究で100種類以上の中から発見された、免疫バランスを整えると期待される乳酸菌の一種。もともとはチーズから分離された。
キリンHDでは、今後も乳酸菌L.パラカゼイKW3110の研究を通じ、花粉症などのアレルギー症状によるQOL低下軽減に寄与できるよう努めていくとしている。
(画像はプレスリリースより)
