入居者ら28人に食中毒症状
大阪府は6日、泉佐野保健所管内の高齢者福祉施設において、ノロウイルスによる食中毒事例が発生したことを発表した。施設給食を製造した事業者に対し、1日間の営業停止が命じられている。
発表によると、3月1日に施設職員から、入居者ら複数人に嘔吐や下痢などの症状が出ていると、泉佐野保健所に届出があり、給食を委託提供する阪南市尾崎の株式会社ニチダン(以下、ニチダン)からは、当分の間、営業を自粛する旨の申し出があったという。
これを受け同保健所が調査を開始、3月6日には調査結果をまとめて食中毒と断定した。調査結果では、患者らが原因給食を喫食したとみられるのは2月26日8時~3月1日8時の間、発症日時は2月28日6時30分~3月2日9時20分で、以降新たな患者の発生はみられていなかったとされている。
この高齢者福祉施設の入居者や利用者、職員28人に、2月28日6時30分を初発とする食中毒様症状が確認されており、嘔吐や嘔気、下痢などがみられたという。
この患者らに共通する食事は原因施設が提供した給食であり、患者の発症状況には類似が認められること、また調理従事者の便と複数の患者の便からノロウイルスが検出されたこと、そして患者の症状がノロウイルス食中毒の特徴と一致し、患者共通食はこの原因施設による食事以外にないこと、また食事以外からの感染などを疑う事象は認められないことから、ニチダンの提供した施設給食による食中毒と断定された。
発表によると、3月1日に施設職員から、入居者ら複数人に嘔吐や下痢などの症状が出ていると、泉佐野保健所に届出があり、給食を委託提供する阪南市尾崎の株式会社ニチダン(以下、ニチダン)からは、当分の間、営業を自粛する旨の申し出があったという。
これを受け同保健所が調査を開始、3月6日には調査結果をまとめて食中毒と断定した。調査結果では、患者らが原因給食を喫食したとみられるのは2月26日8時~3月1日8時の間、発症日時は2月28日6時30分~3月2日9時20分で、以降新たな患者の発生はみられていなかったとされている。
この高齢者福祉施設の入居者や利用者、職員28人に、2月28日6時30分を初発とする食中毒様症状が確認されており、嘔吐や嘔気、下痢などがみられたという。
この患者らに共通する食事は原因施設が提供した給食であり、患者の発症状況には類似が認められること、また調理従事者の便と複数の患者の便からノロウイルスが検出されたこと、そして患者の症状がノロウイルス食中毒の特徴と一致し、患者共通食はこの原因施設による食事以外にないこと、また食事以外からの感染などを疑う事象は認められないことから、ニチダンの提供した施設給食による食中毒と断定された。
患者は全員快方に
提供食数は1回あたり最大59食で、嘔吐、嘔気、下痢といった症状を呈した患者は66歳から81歳の男性4人、54歳から98歳の女性24人の合計28人だった。
この患者らに入院者はなく、いずれも快方に向かっているという。
ノロウイルス食中毒は、年間を通して発生しうるものの、冬場から春先にかけて発生しやすいことで知られ、今季においてはとくに各地で流行が活発化している。
ノロウイルスに感染すると、感染から1~2日で嘔吐や下痢、腹痛などの症状が現れ、1~3日程度続く。軽度で済む場合も多いが、子どもや高齢者など抵抗力が弱い患者の場合には重篤化するケースもあり、注意が必要だ。
二枚貝を加熱不十分で摂取した場合のほか、人の手指やそれが触れた食品などを介して経口感染する。感染力が強く、ごく少量のウイルスでも症状が発現することが特徴的という。
一度感染した人でも、繰り返し感染することがあり、感染者は症状が治まっても、また症状が出なくとも、長い場合で1カ月ほどウイルスを排出し続けているとされるため、その点にも注意せねばならない。
食中毒の発生と感染を防ぐには、調理前後、トイレの後、食事前後などは石鹸と流水でしっかり手を洗うこと、加熱が必要な食品は中心部まで十分に加熱すること、まな板や包丁、食器、ふきんといった調理器具は使用後すぐ洗うとともに熱湯で1分以上加熱殺菌したり、塩素系漂白剤で浸すように拭いたりしておくことが求められる。
調理に携わる人は体調管理に努め、下痢や吐き気などの症状がある場合には、食品に触れる作業に従事しないようにすることも重要となる。
またノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、経口感染することがあるため、患者の嘔吐物は乾燥する前に塩素系漂白剤を浸した新聞紙などで覆い静かに拭き取って処理する。嘔吐物が付着していた床なども塩素系漂白剤で拭き取り、作業終了後は丁寧に手を洗うようにする。
(画像はPixabayより)
この患者らに入院者はなく、いずれも快方に向かっているという。
ノロウイルス食中毒は、年間を通して発生しうるものの、冬場から春先にかけて発生しやすいことで知られ、今季においてはとくに各地で流行が活発化している。
ノロウイルスに感染すると、感染から1~2日で嘔吐や下痢、腹痛などの症状が現れ、1~3日程度続く。軽度で済む場合も多いが、子どもや高齢者など抵抗力が弱い患者の場合には重篤化するケースもあり、注意が必要だ。
二枚貝を加熱不十分で摂取した場合のほか、人の手指やそれが触れた食品などを介して経口感染する。感染力が強く、ごく少量のウイルスでも症状が発現することが特徴的という。
一度感染した人でも、繰り返し感染することがあり、感染者は症状が治まっても、また症状が出なくとも、長い場合で1カ月ほどウイルスを排出し続けているとされるため、その点にも注意せねばならない。
食中毒の発生と感染を防ぐには、調理前後、トイレの後、食事前後などは石鹸と流水でしっかり手を洗うこと、加熱が必要な食品は中心部まで十分に加熱すること、まな板や包丁、食器、ふきんといった調理器具は使用後すぐ洗うとともに熱湯で1分以上加熱殺菌したり、塩素系漂白剤で浸すように拭いたりしておくことが求められる。
調理に携わる人は体調管理に努め、下痢や吐き気などの症状がある場合には、食品に触れる作業に従事しないようにすることも重要となる。
またノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、経口感染することがあるため、患者の嘔吐物は乾燥する前に塩素系漂白剤を浸した新聞紙などで覆い静かに拭き取って処理する。嘔吐物が付着していた床なども塩素系漂白剤で拭き取り、作業終了後は丁寧に手を洗うようにする。
(画像はPixabayより)