1.JDA-DATの歴史と設立
JDA-DATとはどのようなチームなのでしょうか。設立のきっかけを説明します。
災害時に「迅速に支援活動を行う機動性の高い管理栄養士・栄養士チームを備える」ことを目的とし、日本栄養士会により「日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)」が設立されました。
設立のきっかけは2011年3月11日に発生した東日本大震災です。東日本大震災で、日本栄養士会の延べ1,600名の管理栄養士・栄養士が支援活動をしたものの、多くの課題が残りました。
特に大きな課題は「災害発生の早期」から栄養・食事面の支援をすることです。機動性の高い支援をするために、緊急時に備えたチームと専門的な知識が必要と考え設立が検討されました。
JDA-DATは災害時の迅速な支援活動を目的としていますが、平素は地域での災害対策活動の支援も担うチームです。災害時も平時も全国の都道府県栄養士会の協力のもとで、JDA-DATは活動を続けています。
災害時に「迅速に支援活動を行う機動性の高い管理栄養士・栄養士チームを備える」ことを目的とし、日本栄養士会により「日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)」が設立されました。
設立のきっかけは2011年3月11日に発生した東日本大震災です。東日本大震災で、日本栄養士会の延べ1,600名の管理栄養士・栄養士が支援活動をしたものの、多くの課題が残りました。
特に大きな課題は「災害発生の早期」から栄養・食事面の支援をすることです。機動性の高い支援をするために、緊急時に備えたチームと専門的な知識が必要と考え設立が検討されました。
JDA-DATは災害時の迅速な支援活動を目的としていますが、平素は地域での災害対策活動の支援も担うチームです。災害時も平時も全国の都道府県栄養士会の協力のもとで、JDA-DATは活動を続けています。
2.JDA-DATの目的と役割
JDA-DATは国内外で大規模な自然災害が発生した場合に、迅速な被災地支援を行うことを目的に設立されました。
【JDA-DATの主な役割】
・緊急栄養補給物質の支援
・個人の被害者への直接栄養補給の支援
・被災地の医療、福祉、行政栄養部門との連携による情報の共有
・緊急栄養補給物質の支援
・個人の被害者への直接栄養補給の支援
・被災地の医療、福祉、行政栄養部門との連携による情報の共有
専門的なトレーニングを受けた管理栄養士・栄養士が、被災後72時間以内に上記の支援を行います。
3.活動内容
JDA-DATの活動内容は以下の通りです。
国や被災地と連携した支援活動
被災地の都道府県栄養士会JDA-DATは、被災後に自らもしくは出動の要請により支援活動を開始します。
被災地の情報収集
活動支援の前提として、被災地の医療・福祉・行政栄養部門と連携して、情報の収集を行います。情報の内容を伝達、共有し、的確な対応につなげます。
被災地の長期的支援
JDA-DATは被災時の急性期支援が主な活動です。しかし、長期的な支援が必要な場合は、災害の規模に応じて支援を続けます。
平時の防災・広報活動
災害時以外は、地域の災害対策活動へ協力します。災害時に自らの安全を守り、互いに助け合えるように災害対策活動を行います。
4.活動実績
JDA-DATは東日本大震災を始めとし、さまざまな災害時に支援を行っています。以下はその一例です。
2011年 東日本大震災
2015年 関東東北豪雨災害
2016年 熊本地震
2018年 大阪北部地震、西日本豪雨災害、北海道胆振東部地震
2019年 令和元年東日本台風
2015年 関東東北豪雨災害
2016年 熊本地震
2018年 大阪北部地震、西日本豪雨災害、北海道胆振東部地震
2019年 令和元年東日本台風
災害の多い日本で、JDA-DATは毎年と言っていいほど、どこかで災害支援をしています。
感染症の発生状況や原因を明らかにするために行う「積極的疫学調査」の業務支援も活動の1つです。新型コロナウイルス感染症が蔓延してからは、積極的疫学調査にも連携・協力しています。
感染症の発生状況や原因を明らかにするために行う「積極的疫学調査」の業務支援も活動の1つです。新型コロナウイルス感染症が蔓延してからは、積極的疫学調査にも連携・協力しています。
5.JDA-DATで活躍するスタッフとリーダー
現在、日本栄養士会は「JDA-DATのスタッフ4,000名の養成、JDA-DATのリーダー1,000名の育成」を目指しています。スタッフとリーダーになるにはどうしたらいいのか、詳しく見ていきましょう。
JDA-DATスタッフ
JDA-DATのスタッフになるには、第一要件として下記の手順で申し込みを進める必要があります。
①栄養士会に入会
②スタッフ育成研修に参加
②スタッフ育成研修に参加
その後、年に1回以上開催されている「教育研修」へ参加し、災害時の対応方法を学んでいきます。
【教育研修の内容の一例】
・栄養アセスメント及びコミュニケーションスキル
・臨機応変の対応能力、応急措置・救急
・実践ワークショップ
・栄養アセスメント及びコミュニケーションスキル
・臨機応変の対応能力、応急措置・救急
・実践ワークショップ
災害時の救命救急や栄養アセスメントだけでなく、被災者の気持ちの理解やコミュニケーションの取り方を学ぶ講習会です。ワークショップでは判断力を身に付けることを目的とします。
研修会は各都道府県栄養士会で開催しているので、研修会の詳しい日時などは所属している都道府県栄養士会のホームページをチェックしてみましょう。
研修会は各都道府県栄養士会で開催しているので、研修会の詳しい日時などは所属している都道府県栄養士会のホームページをチェックしてみましょう。
JDA-DATリーダー
JDA-DATのリーダーは、災害時に医療・福祉・行政の栄養部門と協力して支援を行うまとめ役として活動します。
【リーダー育成研修の要領】
開催頻度:年1回以上
受験資格:各都道府県栄養士会主催のスタッフ育成研修修了者かつ都道府県栄養士会長の推薦による者
受講料:10,000円(税込)
定員:200名程度
*2022年6月現在
開催頻度:年1回以上
受験資格:各都道府県栄養士会主催のスタッフ育成研修修了者かつ都道府県栄養士会長の推薦による者
受講料:10,000円(税込)
定員:200名程度
*2022年6月現在
リーダー育成研修の開催日時や開催地は、日本栄養士会のホームページをチェックしてみましょう。
エイチエのQ&Aでは実際に研修に参加された方、リーダーをされている方の投稿を見られます。生の声を聞きたい方は下記のQ&Aも併せてご覧ください。
6.まとめ
JDA-DATは災害時に迅速かつ的確に活動するチームです。そのために、判断力や行動力、協調性などが求められます。また、JDA-DATの活動をするために、管理栄養士・栄養士として災害時における「食」のスキルが欠かせません。
物資が限られ食べ物が不足する中で、持病がある方、嚥下食や離乳食が必要な方などさまざまな方へ栄養指導や支援ができるのは管理栄養士・栄養士であるわたしたちです。
いつまた大きな災害があるかわかりません。いつどこで災害が起きても備えられる管理栄養士・栄養士になるために、JDA-DATの一員になってみてはいかがでしょうか。
物資が限られ食べ物が不足する中で、持病がある方、嚥下食や離乳食が必要な方などさまざまな方へ栄養指導や支援ができるのは管理栄養士・栄養士であるわたしたちです。
いつまた大きな災害があるかわかりません。いつどこで災害が起きても備えられる管理栄養士・栄養士になるために、JDA-DATの一員になってみてはいかがでしょうか。