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転職ノウハウ

2022.06.23

歯科医院で働く管理栄養士とは?仕事内容や待遇などを紹介!

カバー画像:歯科医院で働く管理栄養士とは?仕事内容や待遇などを紹介!

管理栄養士のなつめももこです。

転職活動をしている時に、就職先の幅を広げていると「歯科医」から管理栄養士・栄養士の求人が出ている!と気付いた経験はありませんか?

実は私もその一人で「歯医者さんで栄養士がどんな仕事をするのかな」と気になり見学に行ったことがあります。

食べることと歯の健康は切っても切れない関係ですよね。そう考えると口腔内の健康観点から、歯科医院において管理栄養士・栄養士のニーズが高まっているということは納得ではないでしょうか。

そこで今回は歯科医院で管理栄養士・栄養士のニーズが高まっている理由を深掘りし、仕事内容や待遇についてもご紹介します。

1.なぜ今、歯科医院で管理栄養士のニーズが高いのか?

歯科医院は食べるための口腔ケアや治療を行う医療機関であり、管理栄養士・栄養士が専門とする「食べること」と密接に関わっています。

歯が生え始める前の乳児は食べる行為によって歯の生え方、あごの骨の発達に影響を与えます。口腔内の機能が悪化した方は治療だけではなく、状態に合う食事を摂ることも重要です。

また、どこも悪くない方も口腔内を健康に保つために「正しく食べること」を心がける必要があります。

このように多くの歯科医で口腔内環境の予防・改善のために「食」に関する指導やアプローチが極めて重要であると考えられるようになりました。

そこで力を発揮するのが歯科管理栄養士・栄養士の存在なのです。

2.歯科医院で働く管理栄養士の役割と仕事内容とは?

役割

歯科医院で働く管理栄養士・栄養士の役割は、口腔内の治療が必要な方はもちろん、口腔内の環境が良好な方も含め、すべての方が口から食事をおいしく食べられるようにサポートすることです。

そのために歯科医師、歯科衛生士と連携し、患者さんへの栄養アドバイス、食育指導、予防セミナーなどを行います。

仕事内容

歯科医院で働く管理栄養士・栄養士の仕事内容についてご説明します。
*主な仕事内容
・外来栄養指導、訪問栄養指導
・食育セミナー
・離乳食教室
・カウンセリング
・講習会
・ポスター作成、ポップ作成 など
他にも、歯科スタッフとして受付、電話対応、歯科助手としてのアシスタント業務も日常的に行うことが多いです。

また、歯科医院での管理栄養士・栄養士の仕事内容は医院により仕事の幅が大きく異なることにも注意が必要です。
*先輩管理栄養士の体験談
過去に私が見学に伺った歯科医院は「基本的に歯科助手の仕事を行い、管理栄養士としては隙間時間にポスター作成や医院の公式SNSで情報発信してほしい」という内容でした。
このように、医院によっては「管理栄養士・栄養士としての仕事」の時間を設けられていないこともあります。

「栄養指導や食育セミナーをしたい」といった志望動機と実際の業務内容に相違があると困りますよね。見学へ行ったり面接時に細かく質問して、仕事内容を確認しておきましょう。

3. 歯科医院における栄養士の給与やお休みなどの待遇面

給与

歯科医院で働く管理栄養士・栄養士の給与の平均は以下のとおりです。
・正社員
月収:18万~30万
年収:300万前後

・パート・アルバイト
時給:1,000~1,300円
歯科医院の求人は大きく分けて「管理栄養士・栄養士」としての求人と「歯科助手(管理栄養士・栄養士優遇)」という求人があります。

管理栄養士・栄養士の資格を考慮した給料かどうか、実際の仕事内容が栄養士業務というより歯科助手に近いかによって給与は変わってきます。求人に掲載されている仕事内容や給料を確認して自分の希望に合うかどうかしっかり調べましょう。

勤務時間

■勤務時間例
平日:9時~19時(休憩120分)
土曜:9時~13時半
歯科医の勤務時間は例のように出勤から退勤までの時間が長い分、休憩も1時間半~3時間と長いことが特徴です。実働時間が8時間になるように休憩時間で調整されています。また、土曜日が半日(もしくは平日より短めの夕方まで)の勤務ということもあります。

勤務時間は基本的に歯科医の診察時間に準じますので求人サイトで確認しておきましょう。

お休み

歯科医院は全国的に日曜と祝日、平日に1日休みという医院が多いです。土曜日が半日など、午後が休みの曜日があり週休2.5日という歯科医院もあります。

また、オフィス街では土日祝が休みということが多く、グループ展開している法人の場合は年中無休ということもありますので求人の休日欄のチェックは必ずしておきましょう。

年間休日は110日~120日前後で、お盆休みやお正月休みなどの長期休暇がしっかり取れることが多いです。プライベートの予定も組みやすいことが歯科医院の魅力の一つですね。

4. 歯科医院で特に求められる知識とスキルとは?

栄養指導、食育セミナーなど患者さんと直接接する機会が多いためコミュニケーション能力が求められます。

「歯医者が嫌い・苦手」という意識を持っている患者さんも多くいる中で、「口から食べること」の重要性を受け入れてもらうためにはお互いの信頼関係が不可欠です。

また、歯科医院を利用される患者さんは幼児から高齢者まで幅広く、それぞれの悩みも全く異なります。そのため偏った知識ではなく、栄養学の総合的な知識が必要です。

そして、仕事中は歯科医師、歯科衛生士の方との連携プレイが求められるため、常に次の行動を意識して的確に動く力も不可欠となります。

5. まとめ

歯科医院で働く管理栄養士・栄養士の仕事内容についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

「食べること」は「まず口から食べ物を取り入れること」です。おいしい食事を自分の歯でしっかり噛んで食べることができる人を一人でも多くするために、歯科医院で働く管理栄養士・栄養士を目指してみませんか?

とはいえ、歯科医院の管理栄養士・栄養士のニーズは高まっているものの、求人数は少ない状態です。「歯科助手」の求人で「管理栄養士・栄養士の方優遇」という条件が提示されていることもありますので、歯科医院の求人は細かくチェックしてみましょう。

歯科助手での求人に応募する際には志望動機を伝える時に管理栄養士・栄養士としてできることをしっかりアピールすることが大事ですね。

また、少しでもチャンスを逃さないように、本記事の作成元であるエイチエが提供する転職サポートサービス『栄養士人材バンク』への登録もおすすめします。

登録しておくと求人が出た時に案内が届きますので、求人数の少ない歯科医院の情報をキャッチしやすくなりますよ。ぜひ積極的に行動してみてくださいね。

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なつめ ももこ

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