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転職ノウハウ

2022.03.24

2022.07.11

超難関!メーカーで働く管理栄養士・栄養士とは?

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こんにちは!管理栄養士の渡部 早紗です。

「メーカーで働きたい!」「研究や商品開発をしたい!」という管理栄養士・栄養士さんは多いのではないでしょうか?食品メーカーや製薬会社で、自分が開発した商品がお役に立つのは素敵ですよね。

とはいえ、ご存知の方も多いですがメーカーで働くのは自衛隊や行政栄養士並み、またはそれ以上の狭き門です。転職の場合も、医療や介護、給食業務といった経験は畑違いとなり、経験としてカウントされない場合もあります。

そこで今回はメーカーの管理栄養士・栄養士のお仕事内容や求められるスキルについて解説していきます!

メーカーへの就職を希望されている学生さんはもちろん、「やっぱりメーカーの道へ進みたい!」と思っている既卒の方もぜひ読んで参考にしてくださいね。

1.管理栄養士・栄養士が在籍するメーカーといえば?

管理栄養士・栄養士が在籍するメーカーは、主に食品メーカーと製薬会社に分かれます。

食品メーカーとは?

食品メーカーは、お弁当や離乳食などの食品をはじめ健康食品、サプリメントを開発している企業です。例えば大手では明治や森永、キューピー、ローソンなどがあります。

最近では管理栄養士考案・開発のお弁当もコンビニで出回るようになりましたよね!飲食業界のなかでも健康への意識が高い企業では管理栄養士・栄養士のニーズがあるといえますね。

製薬会社とは?

製薬会社とは、主に医薬品を研究開発・販売する企業です。とはいえ医薬品だけではなく、健康食品やサプリメントといった食品に分類されるものも研究開発されています。例えば大手では大正製薬、大塚製薬、小林製薬などがあります。

ほかにも、資生堂やファンケル、DHCなど化粧品メーカーで健康食品やサプリメントを開発している企業もあり、管理栄養士・栄養士が活躍しています。

2.メーカーで働く管理栄養士・栄養士の仕事内容とは?

メーカーで働く管理栄養士・栄養士の仕事は、商品の開発はもちろん、企画や広報活動もあります。具体的な仕事内容をみていきましょう。

商品の企画

マーケティング部門が中心となって行う商品の企画・立案。消費者が求めているものを調査し、新しい商品の企画を考えていきます。

自分たちが作りたい商品でも消費者に求められていないものは売れないので、マーケティングのスキルが求められます。各部門と連携しながら、商品の中身やパッケージを作っていくのです。

商品開発

マーケティング部門から依頼を受け、新商品やリニューアル商品の商品設計を行います。

開発は味や見た目を作るイメージが強いですが、それだけでなく商品開発はどのような材料どのように配合して作り、どんな機械・手順・工程にして工場で作るかまで考えます。最終的に工場で安定して生産できるよう調整するところまでが開発のゴールです。

さらに、職場内の衛生チェックや細菌検査、栄養素の分析の仕事などもあります。

広報活動

広報活動では、商品を置いてくれる得意先への営業やお客様に商品を知ってもらうための宣伝を行います。CMやネット広告などによる宣伝はもちろん、最近はSNSでの広報も活発になっています。


大手の食品メーカーなどは、開発職の採用であっても最初の1~3年は営業や工場の管理部などへの配属になることも多いです。

また、開発職で入社しても他部署への異動がある場合もあります。反対に中小など規模が小さいメーカーでは、企画から広報まで一貫して行うこともあるようです。

エイチエのQ&Aに、実際にメーカーで働いている方々からの回答もありますので、ぜひ参考にしてくださいね!

管理栄養士は食品開発の仕事につけれますか?

商品開発をするには・・・

食品メーカーでの栄養士の役割

栄養士で分析の仕事

3.メーカーで働くための知識やスキルは?

メーカーで働くためには文系・理系どちらのスキルも求められます。

SPI・TOEICのスキル

管理栄養士・栄養士でメーカーを志望する場合は、一般企業と同様の採用試験になることが多いので、SPIやTOEICの点数も加味されます。就活や転職活動の前にTOEIC試験を受けておくといいですね。

ビジネス・マーケティングのスキル

さらに、基本的なビジネスマナーはもちろん市場調査や事務作業もあるので、ビジネススキルやマーケティング能力が必要です。

食品学や化学の知識&研究の経験

メーカーの開発職の場合、管理栄養士が有利にはたらくことは少なめです。資格だけでなく、食品表示やISOの管理などの勉強も必要となります。

化学の知識が豊富な農学部や薬学部出身者が多く、同じ土俵で勝負することになることは覚悟しておきましょう。

管理栄養士・栄養士の養成課程では、生化学や食品学の基本的な部分のみの勉強なので、研究開発職を目指す場合は食品系や微生物関連の研究室で勉強するほか、さらに大学院に進学することが多くなります。化学が得意ではないと厳しめです。  


転職の場合は、管理栄養士・栄養士の資格よりも研究の経験の方が重要視されています。そのため研究未経験で応募できる求人は少ないといえます。  

製薬会社は薬剤師といったイメージを持たれますが、薬学の知識がなくても問題ないケースもあります。製薬会社を考えている方はこちらのリンクもご参考くださいね!

アスリートのサプリメントやプロテイン

4.メーカーで働く管理栄養士・栄養士の待遇は?

では、メーカーで働く管理栄養士・栄養士の待遇をみていきましょう。

給与

月給:15~25万円
年収:350~800万円
メーカーの場合、給与の差が大きく月給・年収ともに差があり、会社の規模や役職によって異なります。また、大学卒と大学院卒によっても給与に差が出ます。

大手企業のほうが年収は高くなる傾向があります。ちなみに、病院や施設と比較して住宅手当や食事手当が手厚いことが多いのはメリットですね!

一方で、メーカーは勤続年数よりも会社の売り上げへの貢献度が、基本給やボーナスの査定に影響するケースが多めです。実力で勝負する職種であり、責任も大きいといえます。

勤務時間

メーカーによって勤務時間は異なります。フレックスタイム制度のある会社もありますが、場所によって、発売時期の前には日付が変わるまで仕事をする…といったケースもあるのです。

そのため、家庭や育児と両立しやすい会社もあれば、難しくなる会社もあります。育児をしながら働く女性がいるかチェックしておくといいですね。

お休み

基本は土日祝日がお休みの企業が多めです。一方で、メーカーでは開発職採用でも1年間は工場勤務になり、土日関係なく生産するため休日が少ないこともあります。

5.求人はどこで見つけるの?

なかなか見つけにくいメーカーの求人、探し方のコツをお伝えします。

公式サイトへ直接アクセスする

メーカーの募集は、会社の公式サイトから探した方がアクセスしやすいこともあります。

また、メーカーの場合、管理栄養士としての採用ではなく、あくまで総合職扱いでの採用になることがほとんどです。

そのため、「管理栄養士 メーカー」のように調べると求人が見つかりにくいこともあるので、「○○(企業名) 管理栄養士」「○○(企業名) 採用」といったキーワードで企業を探してみるといいですね。

ただし、メーカーの正社員枠の場合は倍率が100倍、200倍は当たり前…しかもライバルは超理系や大学院卒といった場合が多いです。覚悟して挑みましょう。

Linkdinを活用する

中小企業の場合は、企業の公式サイトではなく、Linkdinなどに募集されている場合が多いですが、即戦力となる開発・研究経験が必須となることが多いです。  

無料ですし、登録してみてはいかがでしょうか。経歴を見てお声が掛かるかもしれません!

派遣からスタートする

正社員以外の方法として、派遣の開発職があります。人材派遣会社に登録してから派遣求人に応募し、大手の食品メーカーなどで新製品開発のアシスタントとして働きます。

「学生のころの実習経験しかない…」「ずっと畑違いの職場だった」といった場合は、まず派遣で経験を積むのもいいですね!

登録後に付いてくれる担当の営業さんに「管理栄養士資格を活かした開発や研究がしたい」と伝えると、希望の案件を探してくれますよ。

そもそも派遣ってどういう働き方?どこで探せばいいの…?など、派遣について気になる方は下記の記事をご覧くださいね。

管理栄養士・栄養士は派遣で働ける?禁止業務と派遣で探せるお仕事をご紹介!

6.まとめ

今回はメーカーの管理栄養士・栄養士のお仕事について解説しました。

メーカーは商品開発だけでなく、企画や販売といったスキルが求められます。さらに、開発ではより高度な研究スキルが求められることもあります。

メーカーは華やかなイメージがありますが、まず「自分はなぜメーカーがいいの?」「開発以外の仕事もできる?」などいま一度考えてみましょう!

管理栄養士・栄養士のスキルに+αが求められている職種であり、競争率も厳しめ。とはいえ、大手だけでなく中小やベンチャーなど商品開発をしている会社はたくさんありますし、派遣社員の道もあるので、幅広く調べてみるといいですね!



参考文献・サイト

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渡部 早紗

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