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2021.12.28

2022.07.07

急性期病院で働く管理栄養士・栄養士とは?仕事内容ややりがいなどを紹介!

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病院に転職・就職したい!と思っている管理栄養士さん。

みなさんは、病院の種類を知っていますか?一言で「病院」といっても、急性期・回復期・慢性期、精神科や産婦人科などの専門科の病院があり、病院ごとに担っている役割は大きく異なります。

そして、病院の種類によって、管理栄養士・栄養士の仕事内容も異なります。病院ごとの役割を把握しておくことは、キャリアプランを描くときに必ず必要なことです。

今回は、管理栄養士歴10年のえぬこが、急性期病院で働く管理栄養士の仕事や役割についてお伝えします。

私は、急性期病院では委託時代の厨房でしか働いたことがないので、一部大学時代の友人に話を聞いたことも入れていきますね。

1.急性期病院とは?

急性期病院は「病気になったとき、最初に受診する病院」のことです。

具体的には、病気やケガによる症状の治療を担っています。自宅の近くで救急車を受け入れているような総合病院や大学病院、市民病院などをイメージすると良いでしょう。

そして、一般急性期病院という大きな枠の中に、内科、外科、脳神経外科、循環器内科、消化器外科、糖尿病内科、小児科…などの科目があります。

2.急性期病院で働く管理栄養士・栄養士の役割と仕事内容とは?

急性期病院で働く管理栄養士の役割

急性期病院の管理栄養士の役割は、チーム医療の一員として治療の支援を行うことです。

具体的には
・重症で栄養状態に大きな問題がある患者様には、NSTとして栄養介入
・糖尿病や心疾患で栄養指導が必要な方には、病態に合わせた専門的な食事指導
・産婦人科があれば、離乳食教室や両親学級

など、非常にたくさんの役割を担います。

また、厨房がある場合は栄養士が主担当として給食管理を担います。  

仕事内容

急性期病院の管理栄養士の仕事内容は、
・入院診療計画書や栄養管理計画書の作成・確認
・食事内容の確認
・栄養指導
・集団教室
・カンファレンス

などです。

急性期病院の管理栄養士の仕事は非常に多岐に渡り、例に挙げた仕事は厨房にほとんど入らない管理栄養士が担う栄養管理業務です。厨房が直営であれば、ここに給食管理業務が入ってきます。

当然、一人では担いきれない仕事量なので、複数の管理栄養士が分担して業務に当たります。

どの業務を担当するか、病棟担当制であればどの科の病棟に配置されるかで必要とされる知識も大きく変わってきます。

3.急性期病院における管理栄養士・栄養士 の給与やお休みなどの待遇面

次に、急性期病院で働く管理栄養士・栄養士の給与やお休みなどをお伝えします。

給与

■管理栄養士
月給 18万~

■栄養士
月給 15~17万円
一見、給与は高く見えないかもしれませんね。

その代わり、急性期病院は地域でも重要な役割を担う病院ですから、運営母体の医療法人が大企業並みの福利厚生を用意していることもあります。

賞与がしっかり夏と冬に2ヵ月分支給されたり、役職が上がることも期待できるでしょう。

栄養士の場合は、管理栄養士手当と学歴の分、給与は安くなる傾向にあります。管理栄養士手当の相場が1~3万円程度なので、15~17万円程度からのスタートとなるでしょう。

勤務時間

■厨房業務なし
日勤帯

■厨房業務あり
早出や遅出のシフト制
厨房が委託か直営かで変わってきます。

栄養士の場合は、給食管理が主な業務となるため、朝食、昼食、夕食に合わせた時間のシフト制になる職場がほとんどです。
*体験談
私の友人で、部分委託の大学病院に就職した管理栄養士は当直・夜勤の勤務もしていました。夜間救急で入院された方の対応から、朝食のトレーチェックまでを担当するそうです。

お休み

■厨房業務なし
土日祝休み
※非常時用にシフトで出勤の場合あり

■厨房業務あり
シフト制

4.急性期病院で求められるスキルは?

次に、急性期病院で求められるスキルについてお伝えします。

臨床栄養の知識

急性期病院は治療を行うところなので、養成校で習うレベルの臨床の知識よりも、さらにハイレベルな臨床栄養の知識が必要です。

知識を深めることはもちろん、各種診療のガイドラインについての知識も備えておく必要があります。

栄養管理を担うには、管理栄養士免許が必須!

急性期病院で栄養管理を担うには、管理栄養士免許が必須です。

上記にも記載した通り、厨房業務がある急性期病院では栄養士でも採用されることもあります。ですが、キャリアアップのためには管理栄養士免許が必須なので、栄養士さんは必ず管理栄養士を取得しましょう。

【社会人向け】働きながら栄養士から管理栄養士へ!一発合格を目指す既卒・社会人の国家試験対策!

スピード感のある業務ができる人

急性期病院はスピード感が重要な職場です。

イメージが湧きにくい方は、ドラマでみるような救急のシーンを思い浮かべても良いですし、新型コロナで大混乱したときのニュースを想像してください。とにかく「緊迫している」状態ですよね。

当然、栄養管理もスピード感が求められます。給食の現場でも入院と退院が多く、食札管理だけでも膨大な業務があります。

そのため、医療人としての素早い判断ができる人に向いています。

最新の知識を学び続け、研究にも携わりたい人

急性期病院は治療を行うところなので、最新の診療ガイドラインを把握しておくことを始め、新しい知識を学び続けることが必要です。

また、研究機関を兼ねている大学病院では、研究や学会発表を担うこともあります。

これらを担うと通常業務時間では回らなくなってしまうので、職場によっては休日に研究や学会準備をしていることも少なくありません。

私の友人(急性期管理栄養士歴10年)に「学生時代のどの知識を一番使う?」と聞いてみたところ基礎栄養学や給食含めて全部。忘れていいことはひとつもなかったよ。」とのこと…。

急性期は、いつまでも勉強し続ける必要が最も高い職場と言えるでしょう。

急性期で働きたいという強い意志を持ってスキルアップしたい人

急性期病院は管理栄養士としてのスキルの底上げができる職場です。

常に新しい知識を習得しなければならないので、勉強が欠かせません。

また、急性期病院の管理栄養士は非常に狭き門です。入職前から「絶対に急性期病院で働きたい!」という強い意志を持って計画的に就職・転職活動をしなければなりません。

急性期に向いていない管理栄養士は…かっこよくない?

急性期病院の管理栄養士といえば、花形・かっこいいというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

でも、
・スピード感のある仕事は向いていない
・急性期病院ほどのレベルでは学びを継続することが難しい
・休日に勉強会や研究に行くことは避けたい…

という管理栄養士さんがそのような職場に行くと、ミスマッチを起こしてしまいます。

職場と自分とのミスマッチは、キャリアだけでなく、ライフプランや体調にも大きな影響を与えることも。なんとなく病院、急性期で働いてみよう!と就職すると、思わぬ壁にぶつかるかもしれません。

私は、現在介護老人保健施設で仕事をしていますが、慢性期や回復期のある病院でも働いてきました。栄養は薬のような即効性のあるものではなく、長く関わることで貢献できることもあります。

こういったステージの栄養管理も非常にやりがいのある仕事です。別の記事で紹介しているので、「急性期以外の職場も考えてみよう」「向いてないかも?」と思う方は、別の記事も読んでみてくださいね。    

回復期リハビリテーション病院で働く管理栄養士・栄養士とは?仕事内容ややりがいなどを紹介!

6.急性期病院での大変なこと・やりがいとは?

次に、急性期病院での大変なことややりがいをお伝えします。

大変なこと

急性期病院で提供している医療は、患者さんの命に直結しています。重症患者の栄養管理は、命や予後に関わることが多いため、適切な判断をしていかなければなりません。

そのための学習やスキルアップ、他職種との連携などは、言葉にする何倍も大変なことと言えるでしょう。

やりがい

急性期病院は緊張感のある職場ですが、患者さんの状態がどんどん良くなっていく場でもあります。

命が危険にさらされていた患者さんが、食べられるようになることで体力がつき、歩けるようになり、退院できたときには強いやりがいを感じるでしょう。

7.まとめ

今回は、急性期病院で働く管理栄養士・栄養士の仕事についてお伝えしました。病院の種類について熟知していることは、キャリアプランを決めるときに重要なことです。

特に、学生さんには「なんとなく病院がいいな」という動機で就職活動をする人も少なくありません。そんなとき、その病院にピッタリ合った志望動機を伝えられるだけでも、有利に就活を進められるでしょう。

病院の種類の他にも特徴的な「診療科」があれば、そこまで事前学習しておけると良いですね。

お伝えした通り、急性期病院への就職・転職は狭き門です。一人で悩まずに、ぜひエージェントを有効に活用してみてください。

転職組の方は、栄養士人材バンクで管理栄養士・栄養士の転職活動をサポートしていますので、お気軽にご相談くださいね。

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えぬこ

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