SNSやブログの情報など、医療機関や行政機関以外が発信するインターネットの情報を入手して外来を受診する患者が約2割まで増加している。医療機関が発信するネット情報も約3割の外来患者が入手していた。
◆SNS・ブログ等の情報はワンランクアップ
こうした状況が厚生労働省の「2023年受療行動調査(概数)の概況」で明らかになった。この調査は3年ごとに実施されており、今回は23年10月17日-10月19日に行われ、無作為抽出された489の一般病院で外来患者は7万488人から有効回答を得た。
調査結果を見ると、ふだん医療機関の外来にかかる際、「情報を入手している」人は80.7%だった。情報の入手先としては「家族・知人・友人の口コミ」が68.4%で最も多く、「医療機関が発信するインターネットの情報」が28.8%、「医療機関・行政機関以外が発信するインターネットの情報(SNS、電子掲示板、ブログの情報を含む)」が18.1%で続いている。同じ設問がある17年調査以降の推移で見ると、情報活用に時代の変化が反映されていることがうかがえる。17年調査(確定数)と比較すると、口コミのトップは変わらないものの2.1ポイント減少しているのに対し、医療機関のネット情報は7.6ポイント増、医療機関・行政機関以外のネット情報も6.0ポイント増となっている。上位3位には、20年調査までは口コミ、医療機関のネット情報に続いて「医療機関の相談窓口」が入り、医療機関・行政機関以外のネット情報は4位だったが、23年調査では3位と4位が入れ替わった。
「行政機関が発信するインターネットの情報(医療機能情報提供制度など)」は3.9%の8位で、20年調査から順位を一つ上げ、0.5ポイントの微増となった。医療機能情報提供制度は、24年4月から「ナビイ」の愛称で全国統一的なシステムが運用されている。患者目線で改修が行われて利便性が向上し、今後の活用が期待されているところであり、25年度の「かかりつけ医機能報告」施行後はその情報も掲載される。
調査結果を見ると、ふだん医療機関の外来にかかる際、「情報を入手している」人は80.7%だった。情報の入手先としては「家族・知人・友人の口コミ」が68.4%で最も多く、「医療機関が発信するインターネットの情報」が28.8%、「医療機関・行政機関以外が発信するインターネットの情報(SNS、電子掲示板、ブログの情報を含む)」が18.1%で続いている。同じ設問がある17年調査以降の推移で見ると、情報活用に時代の変化が反映されていることがうかがえる。17年調査(確定数)と比較すると、口コミのトップは変わらないものの2.1ポイント減少しているのに対し、医療機関のネット情報は7.6ポイント増、医療機関・行政機関以外のネット情報も6.0ポイント増となっている。上位3位には、20年調査までは口コミ、医療機関のネット情報に続いて「医療機関の相談窓口」が入り、医療機関・行政機関以外のネット情報は4位だったが、23年調査では3位と4位が入れ替わった。
「行政機関が発信するインターネットの情報(医療機能情報提供制度など)」は3.9%の8位で、20年調査から順位を一つ上げ、0.5ポイントの微増となった。医療機能情報提供制度は、24年4月から「ナビイ」の愛称で全国統一的なシステムが運用されている。患者目線で改修が行われて利便性が向上し、今後の活用が期待されているところであり、25年度の「かかりつけ医機能報告」施行後はその情報も掲載される。
◆小病院だけが「満足」の増加傾向を維持
外来受診した病院の全体的な満足度としては63.7%が「満足」、4.4%が「不満」と回答している。病院種別で見ると、小病院(特定機能病院、療養病床を有する病院を除く一般病院で病床規模20-99床)だけが20年調査比3.2ポイント増の65.5%と、増加傾向を維持。小病院以外はそれまで続いていた増加傾向から若干の減少に転じている。
中小病院は地域密着型病院として、かかりつけ医機能も担っており、直接外来を受診する患者も多い。実際、調査日の「最初に受診した場所」を見ると、「最初から今日来院した病院を受診」が小病院では66.0%を占める。ネットで情報を入手して受診した結果、満足度が小病院で高まっているのであれば、患者と病院の双方にとって好ましいことといえる。
中小病院は地域密着型病院として、かかりつけ医機能も担っており、直接外来を受診する患者も多い。実際、調査日の「最初に受診した場所」を見ると、「最初から今日来院した病院を受診」が小病院では66.0%を占める。ネットで情報を入手して受診した結果、満足度が小病院で高まっているのであれば、患者と病院の双方にとって好ましいことといえる。