シンバイオシス・ソリューションズが和光市で調査
腸内細菌叢と疾病の関連性にかかる研究・分析支援などを手がけるシンバイオシス・ソリューションズ株式会社(以下、シンバイオシス・ソリューションズ)は13日、和光市広沢の複合施設「わぴあ」を利用している子どもとその母親を対象とする「母と子の腸内細菌叢調査・研究プロジェクト」第1弾を実施、その結果を公開した。
研究成果については、今後論文にまとめて発表する予定であるほか、4月15日には、参加者に向けて腸内細菌叢(腸内フローラ)の重要性や調査結果の概要に関するWEBセミナーを提供、自身らの分析結果レポートを振り返りながら理解や関心を深めてもらう取り組みも実施している。
研究成果については、今後論文にまとめて発表する予定であるほか、4月15日には、参加者に向けて腸内細菌叢(腸内フローラ)の重要性や調査結果の概要に関するWEBセミナーを提供、自身らの分析結果レポートを振り返りながら理解や関心を深めてもらう取り組みも実施している。

成人の腸内細菌叢は多くの疾病や健康状態全般と関係していることが近年の研究で明らかになってきた。子どもの健康についても同様に関連が報告されているものの、やはり成人に比べると研究実績は少なく、今なお分かっていないことが多いという現状もある。
そこでシンバイオシス・ソリューションズでは、母親と幼児・小児(子ども)の腸内細菌叢の関連性や、子どもの健康状態と腸内細菌叢との関係性を明らかにすることを通じ、子どもたちの健やかな成長を支えていきたいと考え、この調査・研究プロジェクトを開始したという。
今回はその第1弾となる調査を、同社研究所の所在地である埼玉県和光市において、「わぴあ」に協力を仰ぎ、利用者を対象とする調査を実施した。
そこでシンバイオシス・ソリューションズでは、母親と幼児・小児(子ども)の腸内細菌叢の関連性や、子どもの健康状態と腸内細菌叢との関係性を明らかにすることを通じ、子どもたちの健やかな成長を支えていきたいと考え、この調査・研究プロジェクトを開始したという。
今回はその第1弾となる調査を、同社研究所の所在地である埼玉県和光市において、「わぴあ」に協力を仰ぎ、利用者を対象とする調査を実施した。
花粉症の子どもは多様性が低く便秘の子どもは高い傾向
調査は和光市広沢の複合施設「わぴあ」において、2024年4月~2024年12月に実施、利用者の子ども(0~12歳)とその母親、合計224家族・585人を対象に実施された。
具体的な調査方法としては、母親と子どもに各1回の採便を行ってもらったほか、3回にわたるアンケートに回答を求めている。
具体的な調査方法としては、母親と子どもに各1回の採便を行ってもらったほか、3回にわたるアンケートに回答を求めている。

公開された調査結果によると、花粉症の有無にかかるアンケート回答結果と、子どもの腸内細菌の多様性を分析したデータを比較したところ、花粉症の子どもでは、花粉症でない子どもに比べ、腸内細菌叢の多様性が低い傾向が確認された。
一方、便秘の有無についてのアンケート回答結果と掛け合わせて分析すると、便秘の子どもでは、便秘でない子どもに比べ、腸内細菌叢の多様性が高い傾向があった。
こうした傾向は成人でもみられることがすでに報告されているといい、腸内細菌叢の多様性は、成人でも子どもでも、低すぎても高すぎても良い状態とはいえず、バランスが重要と判明した。
一方、便秘の有無についてのアンケート回答結果と掛け合わせて分析すると、便秘の子どもでは、便秘でない子どもに比べ、腸内細菌叢の多様性が高い傾向があった。
こうした傾向は成人でもみられることがすでに報告されているといい、腸内細菌叢の多様性は、成人でも子どもでも、低すぎても高すぎても良い状態とはいえず、バランスが重要と判明した。

また、食品摂取状況のアンケート結果と、子どもの腸内細菌叢の多様性分析データを比較すると、味噌汁を食べる回数が少ない子どもでは、週に7回以上味噌汁を食べる子どもに比べ、腸内細菌の多様性が過剰である傾向がみられた。
「納豆を食べない子ども」にも、「週4回以上食べる子ども」に比べて同じ傾向が確認されており、腸内細菌の多様性が過剰傾向にある子どもの場合、味噌汁や納豆を摂取することで改善する可能性があることが示唆された。
シンバイオシス・ソリューションズでは、今回の「わぴあ」における調査のほかにも、イムス富士見総合病院産婦人科と母子を対象にした新しい共同研究を開始するなど、子どもの健康と腸内細菌叢に関する研究を多角的かつ積極的に進めているという。
昨今増加傾向にある幼児や小児のアレルギー疾患をはじめとする病気に対し、腸内細菌叢の改善を介して予防・改善を試みるといった新しいアプローチの可能性を調査・研究すべく、引き続きプロジェクトを推進、知見を蓄積していきたいとした。
(画像はプレスリリースより)
「納豆を食べない子ども」にも、「週4回以上食べる子ども」に比べて同じ傾向が確認されており、腸内細菌の多様性が過剰傾向にある子どもの場合、味噌汁や納豆を摂取することで改善する可能性があることが示唆された。
シンバイオシス・ソリューションズでは、今回の「わぴあ」における調査のほかにも、イムス富士見総合病院産婦人科と母子を対象にした新しい共同研究を開始するなど、子どもの健康と腸内細菌叢に関する研究を多角的かつ積極的に進めているという。
昨今増加傾向にある幼児や小児のアレルギー疾患をはじめとする病気に対し、腸内細菌叢の改善を介して予防・改善を試みるといった新しいアプローチの可能性を調査・研究すべく、引き続きプロジェクトを推進、知見を蓄積していきたいとした。
(画像はプレスリリースより)