株式会社カイテクノロジー（以下、カイテクノロジー）は9月30日、味の素株式会社（以下、味の素）とともに開発したAIによる献立自動生成サービス「AI献立プランナー」β版の有用性に関する実地検証を開始すると発表した。カイテクノロジーの栄養・給食管理ソフト「Mr.献ダテマンWeb」の新たな連動機能として搭載し、複数の給食事業会社へ提供を開始するという。

今回の共同開発では、カイテクノロジーの約40年にわたる給食システム開発と給食現場の運営ノウハウに、味の素のAI献立生成基盤を組み合わせ、「AI献立プランナー」を生み出すことに成功した。

社会福祉施設や児童福祉施設、医療機関などで提供される給食では、栄養素や原価に加え、食事摂取基準への準拠、同一食材／料理の提供頻度への配慮、構成食品面のバランス、季節食材の積極的利用やイベント食、個別食への対応など、多岐にわたる観点から栄養士や管理栄養士が献立を作成している。

いうまでもなく、大いに手間のかかる作業だが、今回のサービスを活用すると、こうした観点を加味した献立の自動生成が可能となり、時間や手間を大幅に削減できる。

空いたリソースは、さらなる給食提供の品質追求や、より専門的な指導、栄養管理・ケアに注力できるようにもなるとされる。

「Mr.献ダテマン」シリーズは、給食運営を支援する栄養・給食管理システム。約40年の提供実績、シリーズ累計15,000件以上の導入実績があり、2018年にリリースされた完全クラウド型の「Mr.献ダテマンWeb」はネット接続環境さえあれば、いつでもどこでも使えるシステムとして、全国6,000事業所以上で用いられている。

給食現場の管理栄養士を支える献立作成、食材発注、在庫管理、入所者管理、栄養ケアといった基本5機能に加え、運用や監査に必要となる100レイアウト以上の帳票も搭載、サービス継続率99.45％とごく高い水準を保ち、日常業務の効率化を支えるサービスとなっている。

「AI献立プランナー」β版は、この「Mr.献ダテマンWeb」とシステム間のシームレスなデータ連携や画面遷移を既に実現しており、オプション機能として正式リリースを予定しているという。

カイテクノロジーと味の素では、今後も連携を強化し、さらなるサービスの向上、機能改善を目指していくとした。

（画像はプレスリリースより）