消化態流動食として初、病者用食品の「総合栄養食品」に
ネスレ日本株式会社 ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー(以下、ネスレ ヘルスサイエンス)は9月8日、同社の販売する乳清ペプチド消化態流動食「Peptamen PREBIO(ペプタメン プレビオ)」が、特別用途食品のうちの病者用食品「総合栄養食品」の表示許可を取得したことを発表した。


バッグタイプは2023年5月26日に、ワンステップパックは9月1日に、それぞれ消費者庁から許可を得ている。ネスレ ヘルスサイエンスでは、これを受け、「ペプタメン プレビオ」について、総合栄養食品の規格または要件に適合するものであることを示す「許可表示」と「特別用途食品のマーク」を製品表面に印字し、10月以降、全国の医療機関・介護施設へ順次出荷していくとした。
今回の表示許可は、「ペプタメン プレビオ」が、疾患などの影響から通常の食事で十分な栄養を摂ることが難しくなった人の栄養補給に適するものであり、摂取すべき栄養素をバランス良く配合した総合栄養食品として活用できることを示している。
今回の表示許可は、「ペプタメン プレビオ」が、疾患などの影響から通常の食事で十分な栄養を摂ることが難しくなった人の栄養補給に適するものであり、摂取すべき栄養素をバランス良く配合した総合栄養食品として活用できることを示している。
食物繊維もしっかり含有
「ペプタメン プレビオ」は、窒素源に乳清たんぱく質を酵素分解した乳清(ホエイ)ペプチドと、食物繊維としてのイヌリン、グアーガム分解物(PHGG)、フラクトオリゴ糖を含有する高濃度流動食。
乳清たんぱく質は、アミノ酸バランスに優れ、体内での速やかに消化吸収されるという特徴がある。良質な窒素源として知られるカゼインや大豆たんぱく質と比べても、生体内での保持率が高いという。
また、この製品に含まれる発酵性食物繊維や難消化性オリゴ糖などは、胃や小腸では消化吸収されず、大腸へと届き、腸内細菌によって発酵(資化)され、酪酸や酢酸、プロビオン酸といった短鎖脂肪酸になる。
乳清たんぱく質は、アミノ酸バランスに優れ、体内での速やかに消化吸収されるという特徴がある。良質な窒素源として知られるカゼインや大豆たんぱく質と比べても、生体内での保持率が高いという。
また、この製品に含まれる発酵性食物繊維や難消化性オリゴ糖などは、胃や小腸では消化吸収されず、大腸へと届き、腸内細菌によって発酵(資化)され、酪酸や酢酸、プロビオン酸といった短鎖脂肪酸になる。

一般に広く市場で用いられている食品流動食は、その多くが窒素源にたんぱく質を用いた「半消化態流動食」だが、「ペプタメン プレビオ」は消化態流動食であり、消化吸収能への配慮がなされているという特長がある。
しかし、これまで「総合栄養食品」の許可品目に含まれた事例はなく、今回の「ペプタメン プレビオ」が初の例となった。
しかし、これまで「総合栄養食品」の許可品目に含まれた事例はなく、今回の「ペプタメン プレビオ」が初の例となった。

「総合栄養食品」は、全食品制度において、唯一「病者に適する旨」の表示が許されているもので、通常の食事摂取が不十分であったり、困難であったりする人の食事代替品として、経口摂取または経管利用できるよう、液状または半固形状で適度な流動性を有した食品となっている。
規定された栄養成分などの基準に適合したものだけが対象となり、表示に関し、消費者庁長官の許可が必要。規格・要件に関する審査を経て、適合していると判断された場合にのみ、表示許可が出される。
包装はバッグタイプが200ml×18バッグと267ml×18バッグの2種、ワンステップパックタイプは200ml×20パックとなる。常温保存が可能で、医師や管理栄養士などの指導のもと、栄養療法の素材として用いていくものとなっている。
(画像はプレスリリースより)
規定された栄養成分などの基準に適合したものだけが対象となり、表示に関し、消費者庁長官の許可が必要。規格・要件に関する審査を経て、適合していると判断された場合にのみ、表示許可が出される。
包装はバッグタイプが200ml×18バッグと267ml×18バッグの2種、ワンステップパックタイプは200ml×20パックとなる。常温保存が可能で、医師や管理栄養士などの指導のもと、栄養療法の素材として用いていくものとなっている。
(画像はプレスリリースより)