中学校給食で「ニュータンタンメン風春雨スープ」
川崎市は11日、7月に市立中学校全52校の給食において、元祖ニュータンタンメン本舗監修の「ニュータンタンメン風春雨スープ」を順次提供するとし、これに先がけて7月3日に川崎市立渡田中学校へ市長が来校、3年生の教室で生徒らと同メニューを含む給食を楽しんだと発表した。
当日は、メニュー開発に協力したJAセレサ川崎の梶稔組合長、元祖ニュータンタンメン本舗を経営する株式会社みなもとの五十嵐正悟代表取締役も参加、実際に給食を味わったという。
当日は、メニュー開発に協力したJAセレサ川崎の梶稔組合長、元祖ニュータンタンメン本舗を経営する株式会社みなもとの五十嵐正悟代表取締役も参加、実際に給食を味わったという。

さらに給食時間には、五十嵐氏とJAセレサ川崎の西野智洋都市農業振興課長、南部学校給食センターの栄養士から、今回のメニュー開発にいたった経緯や、使われているたまねぎ、香辛子などの地元野菜「かわさきそだち」についての説明もあり、その様子は全クラスへとオンライン配信され、学校全体で地産地消や食育を学ぶ機会になったと報告されている。

この日の給食献立は、「ごはん、とり肉の揚げあえ、塩だれ野菜、ニュータンタンメン風春雨スープ、牛乳」という内容。スープには、パプリカパウダーとラー油に加え、川崎市産の香辛子の粉が使われた。
中華麺はのびやすいため、春雨に変更し、たまねぎやもやしも加えて野菜たっぷりのスープ仕立てになった。
中華麺はのびやすいため、春雨に変更し、たまねぎやもやしも加えて野菜たっぷりのスープ仕立てになった。

生徒らの献立コンクールにおける提案を受けて実現
川崎市では、市の中学校給食として「みんなで創る『健康給食』」を目指す理想として掲げ、取り組みを進めている。その一環として、中学校の生徒らを対象に、中学校給食献立コンクールを毎年開催。令和6年度は市制100周年に伴い、「これからの100年に向けて川崎の子どもたちに伝えていきたい献立」をサブテーマとして募集した。
すると、受賞にはいたらなかったものの、生徒からは「ニュータンタンメン」をアレンジした献立の提案が多くあったという。そこで、市内公立保育所の給食献立としてあった「こどもニュータンタンメン」も参考に、元祖ニュータンタンメン本舗監修の「ニュータンタンメン風春雨スープ」を開発、中学校給食の献立として提供することを決めていた。
元祖ニュータンタンメン本舗は、川崎市で約60年前に生まれたラーメン店。そのニュータンタンメンは、同市のソウルフードとしても知名度を高めてきている。
すると、受賞にはいたらなかったものの、生徒からは「ニュータンタンメン」をアレンジした献立の提案が多くあったという。そこで、市内公立保育所の給食献立としてあった「こどもニュータンタンメン」も参考に、元祖ニュータンタンメン本舗監修の「ニュータンタンメン風春雨スープ」を開発、中学校給食の献立として提供することを決めていた。
元祖ニュータンタンメン本舗は、川崎市で約60年前に生まれたラーメン店。そのニュータンタンメンは、同市のソウルフードとしても知名度を高めてきている。

栄養士によると、ニュータンタンメンの特徴であるふわふわの溶き卵や、にんにく、ひき肉などの具材はそのままに、春雨や市内産野菜である「かわさきそだち」のたまねぎやもやしを追加、野菜たっぷりの健康的なスープに仕上げたという。

香辛子は、6年前に川崎区にある味の素で開発された野菜としても美味しく食べられる新素材。JAセレサ川崎では、毎月、中学校給食に1、2品の市内産野菜を供給しており、この香辛子も提供、生徒らに紹介した。
給食で楽しんだ生徒らからは、「卵がふわふわしておいしかった」「もっと辛くても大丈夫」といった声が寄せられている。
(画像はプレスリリースより)
給食で楽しんだ生徒らからは、「卵がふわふわしておいしかった」「もっと辛くても大丈夫」といった声が寄せられている。
(画像はプレスリリースより)