利用されない糖の表示はどうする?
でん粉加工のパイオニアであり、機能性食品素材の総合メーカーとしても多様な製品の研究開発・製造・販売を手がけている松谷化学工業株式会社(以下、松谷化学工業)は12日、日本応用糖質科学会2024年度大会内の第13回応用糖質科学会シンポジウムにおいて、「難消化吸収性糖質の食品表示上の課題について」をテーマとしたパネルディスカッションを開催すると発表した。
このイベントは、2024年9月27日の11:10から、京都大学国際科学イノベーション棟5階シンポジウムホールを舞台に開かれるもの。
さまざまな加工食品において、表示が義務付けられている栄養成分表示だが、そこにおける「糖質」や「糖類」の表示は、気にする人が多い一方で、それが何を意味するのか、正しく理解できていない人も多い。
とくに栄養成分表示における「糖質」においては、人のエネルギーになる、一般的な消化性糖質と呼ばれるものと、難消化性糖質が混在している。
これは、糖質の値が、炭水化物から食物繊維を差し引くという計算によって出されているためで、現状の表示値では、生体での利用有無やエネルギー値といった点は、計算上考慮されていないために起きている事態である。
また、糖類に関しては、「単糖類又は二糖類であって糖アルコールでないもの」と定義されているため、こちらでもエネルギー値やう蝕性といった点は考慮されていない。そのため、肥満や虫歯の原因になりやすい物質と、そうでない物質が区別なく、合わせて示されてしまう。
こうした点で考えてみると、現状の栄養成分表示における糖質・糖類には栄養学的観点が十分に反映されているとは言い難い。結果として、消費者が健康を考える際、本当に知りたい情報が正しく表示されているかも疑問となる。
このイベントは、2024年9月27日の11:10から、京都大学国際科学イノベーション棟5階シンポジウムホールを舞台に開かれるもの。
さまざまな加工食品において、表示が義務付けられている栄養成分表示だが、そこにおける「糖質」や「糖類」の表示は、気にする人が多い一方で、それが何を意味するのか、正しく理解できていない人も多い。
とくに栄養成分表示における「糖質」においては、人のエネルギーになる、一般的な消化性糖質と呼ばれるものと、難消化性糖質が混在している。
これは、糖質の値が、炭水化物から食物繊維を差し引くという計算によって出されているためで、現状の表示値では、生体での利用有無やエネルギー値といった点は、計算上考慮されていないために起きている事態である。
また、糖類に関しては、「単糖類又は二糖類であって糖アルコールでないもの」と定義されているため、こちらでもエネルギー値やう蝕性といった点は考慮されていない。そのため、肥満や虫歯の原因になりやすい物質と、そうでない物質が区別なく、合わせて示されてしまう。
こうした点で考えてみると、現状の栄養成分表示における糖質・糖類には栄養学的観点が十分に反映されているとは言い難い。結果として、消費者が健康を考える際、本当に知りたい情報が正しく表示されているかも疑問となる。
多様な立場からよりベストな表示方法を考える機会に
このような糖質・糖類をめぐる表示の問題を踏まえ、今回、日本応用糖質科学会2024年度大会内で、この課題について考えるパネルディスカッション形式の発表が行われることとなった。
座長は十文字学園女子大学の中村禎子氏が務める。講演者には、中村学園大学の田辺賢一氏、松谷化学工業の谷佑馬氏、株式会社コカ・コーラ東京開発研究センターの横山明幸氏の3人が招かれている。
講演者は、それぞれの立場から、現在の栄養成分表示における課題、海外での表示制度、食品開発時の難消化吸収性糖質の活用について講演を行ったのち、聴講者とディスカッションする予定となっている。
パネルディスカッションは学会シンポジウム内で実施されるものとなり、シンポジウムへの参加には、応用糖質科学会の参加登録が必要となるので注意したい。
なお、当日の発表内容は質疑応答も含め、プロシーディングが日本応用糖質科学会より発刊される予定ともなっている。
(画像はプレスリリースより)
座長は十文字学園女子大学の中村禎子氏が務める。講演者には、中村学園大学の田辺賢一氏、松谷化学工業の谷佑馬氏、株式会社コカ・コーラ東京開発研究センターの横山明幸氏の3人が招かれている。
講演者は、それぞれの立場から、現在の栄養成分表示における課題、海外での表示制度、食品開発時の難消化吸収性糖質の活用について講演を行ったのち、聴講者とディスカッションする予定となっている。
パネルディスカッションは学会シンポジウム内で実施されるものとなり、シンポジウムへの参加には、応用糖質科学会の参加登録が必要となるので注意したい。
なお、当日の発表内容は質疑応答も含め、プロシーディングが日本応用糖質科学会より発刊される予定ともなっている。
(画像はプレスリリースより)