ファイバーブレンド流動食として「総合栄養食品」の表示許可を取得
ネスレ日本株式会社ネスレ ヘルスサイエンス カンパニーは14日、同社のマルチなファイバーブレンド流動食「アイソカル ファイブケア(ISOCAL Fibecare)」が、消費者庁から、特別用途食品の病者用食品「総合栄養食品」の表示許可を得たことを発表した。
2023年7月14日に取得しており、2024年春以降は、製品本体にも「消費者庁許可マーク」と許可表示を印字したパッケージで全国の医療機関や介護施設へ順次出荷を開始するという。
2023年7月14日に取得しており、2024年春以降は、製品本体にも「消費者庁許可マーク」と許可表示を印字したパッケージで全国の医療機関や介護施設へ順次出荷を開始するという。
「アイソカル ファイブケア」は、食物繊維の種類と量にこだわって開発された栄養療法の素材となる流動食。食物繊維には、水溶性のものと不溶性のものの2種類があるが、このうち水溶性食物繊維は水に溶けてゲル状になり、粘性を増加させる。一方、不溶性食物繊維は水に溶けず、高い保水性をもって水分を吸収、大きく膨らむ特性がある。
「アイソカル ファイブケア」には、水溶性食物繊維として、野菜や果実に含まれる「イヌリン」、グアー豆から精製、酵素処理によって産生される「グアーガム分解物(PHGG)」、アカシア属の木の樹液から得られる「アカシアガム」のほか、グルコースとフルクトースからなる難消化性オリゴ糖のフラクトオリゴ糖が含まれている。
これらは腸内細菌による発酵で短鎖脂肪酸を効率良く産生していく働きもする。一方、不溶性食物繊維としては、オーツ麦を由来とする「オーツ麦食物繊維」を含有した。
これらの食物繊維類をバランス良く、分子量の多様性も考慮して含んだ点がポイントだ。
「アイソカル ファイブケア」には、水溶性食物繊維として、野菜や果実に含まれる「イヌリン」、グアー豆から精製、酵素処理によって産生される「グアーガム分解物(PHGG)」、アカシア属の木の樹液から得られる「アカシアガム」のほか、グルコースとフルクトースからなる難消化性オリゴ糖のフラクトオリゴ糖が含まれている。
これらは腸内細菌による発酵で短鎖脂肪酸を効率良く産生していく働きもする。一方、不溶性食物繊維としては、オーツ麦を由来とする「オーツ麦食物繊維」を含有した。
これらの食物繊維類をバランス良く、分子量の多様性も考慮して含んだ点がポイントだ。
便秘症や便失禁に適し、ケア業務の負担軽減にも
「アイソカル ファイブケア」は、こうした多様な食物繊維を100kcalあたり2.5g含有、便秘症や便失禁に適する流動食として設計された。
便秘は高齢者において頻発し、とくに経腸栄養を行っている患者で高頻度にみられる合併症となっている。そのため、欧州臨床栄養代謝学会の在宅経腸栄養ガイドラインでは、経腸栄養において食物繊維を含む製品を用いることが推奨されている。
便失禁は、無意識または意思に反して肛門から便が漏れる症状で、便秘に対する下剤服用が原因で発生するケースも多い。便秘や便失禁はオムツやシーツの交換が必要になるなど、医療者・介護従事者の排便ケア業務負担を増加させるほか、患者のQOL悪化にもつながりやすい。
「アイソカル ファイブケア」が許可を受けた「総合栄養食品」は、病者用食品のひとつで、疾患などにより通常の食事で十分な栄養を摂ることが困難な人の食事代替品になると認められたものが表示許可対象となる。
31種類の栄養成分が基準範囲に適合するかといった規格やその他要件を満たす必要があり、消費者庁の審査を経て、適合と判断されたものだけが、「総合栄養食品」の表示と消費者庁許可証(マーク)を付けられる。
「アイソカル ファイブケア」には、300kcalタイプの内容量428mlのものと、400kcalの内容量500mlのものの2種類があり、いずれも常温保存が可能、医療機関・介護施設などを販売経路とし、医師や管理栄養士の指導のもと用いる製品となっている。
(画像はプレスリリースより)
便秘は高齢者において頻発し、とくに経腸栄養を行っている患者で高頻度にみられる合併症となっている。そのため、欧州臨床栄養代謝学会の在宅経腸栄養ガイドラインでは、経腸栄養において食物繊維を含む製品を用いることが推奨されている。
便失禁は、無意識または意思に反して肛門から便が漏れる症状で、便秘に対する下剤服用が原因で発生するケースも多い。便秘や便失禁はオムツやシーツの交換が必要になるなど、医療者・介護従事者の排便ケア業務負担を増加させるほか、患者のQOL悪化にもつながりやすい。
「アイソカル ファイブケア」が許可を受けた「総合栄養食品」は、病者用食品のひとつで、疾患などにより通常の食事で十分な栄養を摂ることが困難な人の食事代替品になると認められたものが表示許可対象となる。
31種類の栄養成分が基準範囲に適合するかといった規格やその他要件を満たす必要があり、消費者庁の審査を経て、適合と判断されたものだけが、「総合栄養食品」の表示と消費者庁許可証(マーク)を付けられる。
「アイソカル ファイブケア」には、300kcalタイプの内容量428mlのものと、400kcalの内容量500mlのものの2種類があり、いずれも常温保存が可能、医療機関・介護施設などを販売経路とし、医師や管理栄養士の指導のもと用いる製品となっている。
(画像はプレスリリースより)