旭松食品株式会社（以下、旭松食品）は7日、高野豆腐のもつ高たんぱく質・低糖質という特性を活かし、手軽で美味しい、新たな健康的な食の選択肢となるよう、冷凍業務用商品「冷凍新あさひ豆腐のから揚げ太郎」を発売すると発表した。

優れた栄養価と調理のしやすさを両立させた商品で、スチームコンベクションオーブンやフライヤーで簡単に調理できるといい、給食現場に最適な新提案として提供を進めていきたいとしている。

昨今の世界的な人口増加から、動物性たんぱく質の需要は急速に高まり、従来の畜産業では持続可能な供給が困難となる「プロテインクライシス」のリスクが叫ばれている。

こうした状況を受け旭松食品では、植物性たんぱく質を豊富に含む高野豆腐をより美味しく、満足感のある食感に仕立てて提供、環境負荷の低減と健康的な食生活の両立を図り、持続可能な社会の実現と人々のウェルビーイング向上に寄与していきたいとさまざまな取り組みを進めてきた。

今回の新商品も、そうした流れに位置づけられるもので、業務用の冷凍食品として広く提供するという。

新商品「新あさひ豆腐のから揚げ太郎」に用いられている「新あさひ豆腐」の原料大豆は、環境保全などに配慮したグローバルGAP認証農場となっているアメリカの契約農家が栽培・収穫した貴重な高オレイン酸大豆で、酸化に強く、揚げ物にも適した高野豆腐となった。

また、高野豆腐のやわらかさを出すために長年用いてきた重曹を、炭酸カリウムに全面切り替え、抜本的な製法変更を約40年ぶりに実施した。これにより、高野豆腐自体のナトリウム（塩分）を大幅削減することに成功、一般的な高野豆腐に比べ、約95％もの減少になったという。

減塩だけでなく、ナトリウムの排出に役立つカリウムの含有量は一般的な高野豆腐に比べ、約23倍と大幅にアップ、全体で減塩製法のよりヘルシーな食材となった。

本当にこれが高野豆腐なのかと思うほどの食感と、醤油味の衣の旨みと香ばしさがあとをひく美味しさで、幅広く好まれる仕立てにもなっている。

給食に導入すれば、成長期の子どもに必要な植物性たんぱく質を手軽に提供でき、冷凍タイプなためロスが少なく、在庫管理も容易といった利点が見込める。多様な食文化への対応もでき、行事食や郷土食へのアレンジもしやすいという。

「冷凍新あさひ豆腐のから揚げ太郎」は、7月28日より出荷開始予定で、内容量は1.0kg、賞味期限は冷凍状態で製造日を含めず12カ月となる。

調理は冷凍のまま可能で、スチームコンベクションオーブンやフライヤー、オーブントースターなどに対応する。

（画像はプレスリリースより）