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転職ノウハウ

2023.01.16

2023.01.16

フリーランスを目指す管理栄養士・栄養士さんへ ~管理栄養士の私がフリーランスとして活動するまで~

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こんにちは、管理栄養士のなつめももこです。

わたしは現在フリーランスの管理栄養士として働いています。わたし自身「フリーランスで働くってなに?」「独立するにはどうしたらいいの?」と疑問に感じながら、独立しました。

今回はわたしと同じ疑問を持つあなたへ、わたしが管理栄養士としてどのようにフリーランスの活動を始めたかについてお伝えします。ぜひ参考にしてくださいね。

1.私の経歴

わたしは経理事務の仕事を6年続けたのち、管理栄養士の資格取得を目指し進学。卒業後は管理栄養士の資格を活かして給食委託会社の正社員、精神科病院の正社員として働きました。

給食委託会社では主に献立作成、発注、食事箋変更対応、検品、配膳チェックなどで目まぐるしい日々。その後勤めた精神科病院では給食業務も直営だったので、給食委託会社時代と同じような仕事をしながら栄養指導や病棟とのミーティングも行いました。

精神科病院で働きながら、途中から副業を開始。その後フリーランスとして独立しました。

詳しくは下記のプロフィールページをご覧ください。

なつめももこ(管理栄養士&ライター)

2.なぜフリーランスを目指したか?

「わたしがフリーランスを目指したきっかけ」をお伝えする前に、フリーランスの働き方について簡単に説明します。社員とはどのように違うのでしょうか。

フリーランスの働き方とは?

フリーランスとは企業に所属せず「個人で仕事をする働き方」のことです。

正社員や契約社員、アルバイト・パートなどは企業に雇用されて働きますが、フリーランスになると自分で仕事を選び、働く日時、場所なども自分の都合に合わせて決められます。

自由度が高い反面、会社員のような安定した基本給や賞与はなく、仕事の責任はすべて自分にあります。

フリーランスを目指したきっかけ

わたしがフリーランスを目指した最初のきっかけは勤め先の人間関係です。当時、さまざまな方と上手に関わりながら仕事をすることの難しさを感じていました。

「どのように働いたらいいのだろうか」と考えていたのと同時に子育てもスタートしたことで、より働きにくさを感じたのです。

管理栄養士・栄養士の仕事は土日出勤、早番遅番などを求められる仕事が多い傾向にあります。わたし自身も当時「土日出勤、早番・遅番あり」の仕事をしていたこともあり「子育てしながら働くのは難しい」と痛感しました。

保育園に入園したばかりの子どもの急な発熱対応に、慌てた経験のある方も多いのではないでしょうか。わたしの場合、新型コロナウイルス感染症の流行もあり、発熱・咳症状時の登園ルールが厳しく、子どもが保育園を1週間以上休むことが珍しくはありませんでした。

もう少し柔軟な働き方ができないものか、と考えていたときに「管理栄養士の資格を活かしてライターとして働ける」といった記事をインターネットで発見。そこから「フリーランスの働き方」「Webライターとは」についてかなり調べました。

3.はじめにやったこと

まずは「正社員+副業」からスタートしました。

いきなりフリーランスになるのではなく、副業からスタートしたのは「正社員」という安心感を保ったままWebライターの実績をつみたかったから。「ある程度の副業収入を得られるようになってからフリーランスに転身しよう!」と考えました。

最初は副業の案件を探すためにクラウドソーシングサービスを利用。クラウドソーシングサービスとは業務委託の仕事を探している個人と、仕事を依頼したい企業や個人を結ぶサービスです。

「管理栄養士 記事作成」などと検索して、管理栄養士の資格を活かせるライティング案件をメインに、さまざまな記事作成に挑戦しました。

管理栄養士・栄養士が始めやすい副業に関してはこちらの記事にまとめていますので、併せてご覧ください。

管理栄養士・栄養士の資格や経験を活かせるおすすめの副業6選!仕事内容から単価までをご紹介!

4.開業届の出し方

フリーランスとして働く方は、開業届を提出しておきましょう。意外に簡単な手続きのみで完了です。

開業届は出すべき?メリットとは?

「開業届」とは個人として働く場合、税務署へ提出する書類です。基本的に開業時に提出するよう推奨されていますが、提出を忘れていても罰則はありません。

開業届を出すメリットはやはり青色申告ができること(確定申告の際に青色申告をしたい方は開業届の提出が必要)。なにかと経費のかかるフリーランスの働き方で、青色申告を選ぶと節税対策ができます。

開業届の出し方

「税務署に提出?なんだか難しそう…」と思ってしまいますが、開業届の提出は非常に簡単でした。

なんと、税務署へ行かなくても書類の作成、提出、受理が可能なのです。会計ソフトのサイトなどに開業届のフォームがあり、パソコン上で入力可能ですよ。

わたしは書類の内容不備などがないか不安だったので、直接税務署へ行きました。けれど、そわそわしていたわたしの心配をよそに、税務署の方が目の前でハンコをぽんぽんと押しただけ!ほんの数秒で受理完了でした。

5.フリーランスの収入

フリーランスとして働く前に気になるのが収入ですよね。安定した仕事や収入を得るために管理栄養士・栄養士の資格を活かして、働いてみましょう。

収入は働き方により異なる

フリーランスはどのくらい稼げるのか?と疑問に思うのではないでしょうか。しかし、フリーランスの収入は働き方や仕事の単価により、実にさまざまです。正社員時代の月給の倍稼いでいる方もいれば、月給10万円に満たない、という方もいるでしょう。

安定して収入を得るには
・継続の案件を獲得
・いくつかのクライアントと契約
・単価の高い案件をメインに
・不労所得の収入も得る
といったことがポイントです。

正社員やアルバイトの場合、一度に高額の給料アップはあまり期待できません。しかし、フリーランスの場合は仕事の取り方や働き方により大幅な収入アップも期待できます。

わたしは業務委託の仕事を始めてすぐの頃、時給に換算すると1,000円に満たないことがほとんどでした。しかし半年後には、実績が増えることと比例して時給2,000円ほどで働けるようになりました。

管理栄養士・栄養士の資格を活かすと平均単価が高い案件も

管理栄養士・栄養士の資格を活かすと、受注する仕事の平均単価が高くなると期待できます。

例えば「料理教室」をするとします。「栄養士の料理教室」と「料理教室」なら「栄養士の」とついている料理教室の方が「安心して学べる」「勉強になりそう」と思ってもらえそうですよね。

「管理栄養士・栄養士」は食事や健康関連の仕事を受注するにあたり、クライアントに安心や信頼を与えられ、付加価値としてアピールできます。

管理栄養士・栄養士の資格を活かして、あなたの得意分野の仕事に挑戦するのがおすすめです。「食育」「美容」「ダイエット」「子育て」「生活習慣病予防」などに管理栄養士・栄養士の知識や経験をかけあわせてみましょう。

6.フリーランスのメリット・デメリット

自分らしく働けるフリーランスですが、当然メリット・デメリットがあります。フリーランスの働き方が向いているかどうかの、判断材料にしてみてくださいね。

フリーランスのメリット

自分のペースで働ける
フリーランスは働き方や1日のスケジュールを自分で決められるので、自分のペースで働けます。また、時間だけでなく場所や一緒に働く相手も自分で選べますよ。わたしの場合は家庭の事情に合わせやすくするため「基本的に在宅、1人で働く」といった働き方を選んでいます。

やりたい仕事に挑戦できる
企業に勤めていると自分のやりたい仕事に挑戦できなかったり、苦手な仕事を担当したりすることがありますよね。フリーランスなら、得意な仕事ややりたい仕事を選びながら、自分に合う仕事に挑戦できます。

もちろん、最初から「やりたい仕事だけ」をするのは難しいかと思います。徐々にフリーランスとしての実績をつみ、スキルアップすることで「やりたい仕事」を選んでいけますよ。
・やりたいことが明確
・自己管理ができる
・管理栄養士・栄養士としてある程度のキャリアがある


などがフリーランスに向いている方のポイントです。まずはやりたいことが明確でなければ「なにから始めたらいいのか」と困ってしまいます。

会社では「この仕事をしてください」と任せられますが、特に駆け出しのフリーランスは待っていても仕事はもらえません。自分から仕事を獲得するために動く必要があります。

また、自己管理能力が必須です。企業で働いているときのように、会社が自分を守ってくれることはありません。自分で責任もって仕事をし、クライアントと信頼関係を築く必要があります。

そして管理栄養士・栄養士として病院や施設などで実績を積んでおくことで、フリーランスとして働きやすくなります。実際に現場で働くことで得られる経験はもちろん、先輩や同期、他職種の方などと出会い縦や横のつながりをつくるのは大事ですよね。

フリーランスのデメリット

安定した収入を得にくい
フリーランスは、正社員のように毎月決まった基本給が支給されるわけではありません。仕事の量や体調によって収入が変動します。

「先月は20万円の収入で、今月は5万円」などと大きな差を出さないように、複数のクライアントと仕事をするのがおすすめです。例えば5社のクライアントから受注していれば、1社から突然仕事を打ち切られても残り4社との仕事を続けながら新しい案件を探せます。

自分でスキルアップしていかなければならない
管理栄養士・栄養士の仕事は「現場で仕事を覚える」「先輩の働き方を見て学ぶ」といったことも多いですよね。しかし、フリーランスになると上司や先輩がいるわけではないので、会社員のとき以上に自分で積極的に学んでいかなければなりません。
締め切りを守れない、メールの返信を忘れてしまうなど責任感のない方にはフリーランスが不向きです。

もちろん責任感は企業で働く上でも必要なことです。しかし、企業で働く場合、たまにするミスであれば周りがカバーしてくれることもありますよね。

フリーランスは自分をカバーできるのは自分だけ。より強い責任感を求められます。

また、自分の働き方次第で収入を増やせるとはいえ、フリーランスの収入は決して安定していません。毎月安定した収入を得たい方はフリーランスの働き方に不安を感じるかもしれませんね。

7.現在の活動

フリーランスとして働き始めて1年半。現在のわたしの活動をお伝えします。ライターとして活動を始めたはずが、意外な仕事も受けることになり、フリーランスの可能性や楽しさを感じていますよ。

活動内容

わたしの現在の活動はライティング業務をメインに、イラスト作成もしています。ライターとして受注している記事作成の内容は「栄養士×転職」「食事と健康」「食事と生活」などが中心です。栄養関連の記事の挿絵も作成し、記事と共にイラストを納品しています。

Webライターとして案件探しを始めたころは、主に自分から応募して仕事を獲得していました。現在は、実績がたまったこともあり、オファーをいただいて新しい仕事を獲得することが増えています。

1日のスケジュール

正社員の夫や保育園に通う子どもがいるため、わたしの1日のスケジュールは以下のように会社員と同じような9時〜17時勤務といった流れです。
ただし、子どもの体調に合わせて急遽休みにしたり、平日の仕事を土日に回したりなど自由に予定を変更しています。記事作成の仕事は取材やオンラインミーティングなどがなければ、働く時間や曜日を自由に変えられるのがメリットですね。

8.最後に

今回はわたしの経験をベースに、フリーランスの働き方についてお伝えしました。最後に、フリーランスの管理栄養士・栄養士として働く上で大事なポイントをシェアいたしますね。

フリーランスとして働くなら、ぜひ現職での管理栄養士・栄養士仲間とのつながりを大事にしておきましょう。

現場で働かなければわからない空気感は、時間の経過とともに薄れていきます。そして、自分でアンテナを張っていなければ、新しい情報をキャッチできません。わたしは、現場で働く管理栄養士仲間から定期的に情報をもらい、刺激を受けています。

「本当はデスクワークがしたいのに、毎日厨房業務」「栄養指導は自分には向いていないのに、毎日栄養指導ばかり」などと、不満に思うことがあるかもしれません。

けれど、いつかフリーランスになりたいと考えているのなら、現場での経験はあなたの強みになります。ぜひ、フリーランスになる前にたくさんの経験を大事にしてくださいね。

エイチエのQ&Aにもフリーランスのトピックがあります。参考にしてみてくださいね。

みんなのQ&A|フリーランス

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なつめ ももこ

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