そぼろ丼弁当を食べて発生
埼玉県は8月26日、坂戸保健所管内で食中毒事例が発生、関連施設への行政処分を行ったことを発表した。
発表によると、8月20日の18時頃、坂戸市内にある医療機関から、同市内の社会福祉施設において児童らが嘔吐の症状を呈している旨、通報があり、食中毒事件としての調査を開始したという。
保健所が調査を進めたところ、8月20日に埼玉県坂戸市芦山町の「食べものや 大きなかぶ」で調理されたそぼろ丼弁当を昼食として喫食した社会福祉施設の1グループ19人のうち、7~8歳の児童4人に嘔吐を主症状とする異常が発生していた。
症状の初発は20日の16時30分頃で、患者4人のうち2人が医療機関を受診した。現在は全員が快方に向かっているという。
その後、さらに詳細な調査の結果、患者2人の便、及び社会福祉施設内で冷凍保管していた弁当から黄色ブドウ球菌が検出され、患者の主症状や潜伏期間も黄色ブドウ球菌による例と一致していること、原因と考えられる患者の共通食が、この施設で調理された弁当に限られることなどから、この弁当による黄色ブドウ球菌の食中毒と断定された。
患者を診察した医師からも、食中毒患者等届出票がすでに提出されている。
発表によると、8月20日の18時頃、坂戸市内にある医療機関から、同市内の社会福祉施設において児童らが嘔吐の症状を呈している旨、通報があり、食中毒事件としての調査を開始したという。
保健所が調査を進めたところ、8月20日に埼玉県坂戸市芦山町の「食べものや 大きなかぶ」で調理されたそぼろ丼弁当を昼食として喫食した社会福祉施設の1グループ19人のうち、7~8歳の児童4人に嘔吐を主症状とする異常が発生していた。
症状の初発は20日の16時30分頃で、患者4人のうち2人が医療機関を受診した。現在は全員が快方に向かっているという。
その後、さらに詳細な調査の結果、患者2人の便、及び社会福祉施設内で冷凍保管していた弁当から黄色ブドウ球菌が検出され、患者の主症状や潜伏期間も黄色ブドウ球菌による例と一致していること、原因と考えられる患者の共通食が、この施設で調理された弁当に限られることなどから、この弁当による黄色ブドウ球菌の食中毒と断定された。
患者を診察した医師からも、食中毒患者等届出票がすでに提出されている。
食品に直接触れない、菌を増やさない
食中毒の発生原因となった弁当のメニューは、そぼろ丼で、ごはん、そぼろ、炒り卵、青のり、ミニトマトだった。
坂戸保健所は同弁当を調理・提供した営業者である「食べものや 大きなかぶ」に対し、食中毒の再発防止を目的として、食品衛生法に基づく処分となる8月26日~8月28日の3日間の営業停止命令を出した。
同保健所はこの営業停止期間中、施設消毒を指導するとともに、調理従事者への衛生教育などを徹底して行うとしている。
黄色ブドウ球菌は、のどや鼻の中、手指、髪の毛など、ごく身近なところに存在し、中でも化膿した傷口やおでき、水虫、ニキビなどからは多く検出される。
食品中で増殖する際、エンテロトキシンと呼ばれる毒素をつくり、この毒素が人に健康被害をもたらす。エンテロトキシンは100度でも分解されず、多少塩分があっても毒素を生成できるため、菌に汚染された場合、あらゆる食品が食中毒の原因食になる可能性がある。
過去の例では、おにぎりや弁当、和菓子、シュークリームなどでも発生している。
潜伏期間は0.5~6時間(平均3時間)で、吐き気や嘔吐、腹痛が主症状となる。下痢を伴うこともあるが、一般に高熱が出ることはない。
予防には、手指などに化膿巣がある場合、食品に直接触れないこと、調理を担当しないようにすること、手指や調理器具の洗浄消毒を十分に行うこと、食品は10度以下で保存し菌の増殖を防ぐこと、調理時には帽子やマスクを着用し衛生管理を徹底することが有益とされる。
(画像はPixabayより)
坂戸保健所は同弁当を調理・提供した営業者である「食べものや 大きなかぶ」に対し、食中毒の再発防止を目的として、食品衛生法に基づく処分となる8月26日~8月28日の3日間の営業停止命令を出した。
同保健所はこの営業停止期間中、施設消毒を指導するとともに、調理従事者への衛生教育などを徹底して行うとしている。
黄色ブドウ球菌は、のどや鼻の中、手指、髪の毛など、ごく身近なところに存在し、中でも化膿した傷口やおでき、水虫、ニキビなどからは多く検出される。
食品中で増殖する際、エンテロトキシンと呼ばれる毒素をつくり、この毒素が人に健康被害をもたらす。エンテロトキシンは100度でも分解されず、多少塩分があっても毒素を生成できるため、菌に汚染された場合、あらゆる食品が食中毒の原因食になる可能性がある。
過去の例では、おにぎりや弁当、和菓子、シュークリームなどでも発生している。
潜伏期間は0.5~6時間(平均3時間)で、吐き気や嘔吐、腹痛が主症状となる。下痢を伴うこともあるが、一般に高熱が出ることはない。
予防には、手指などに化膿巣がある場合、食品に直接触れないこと、調理を担当しないようにすること、手指や調理器具の洗浄消毒を十分に行うこと、食品は10度以下で保存し菌の増殖を防ぐこと、調理時には帽子やマスクを着用し衛生管理を徹底することが有益とされる。
(画像はPixabayより)