ウエルシュ菌による食中毒が発生
静岡市は12月5日、市内駿河区の高齢福祉施設で集団食中毒事例が発生したことを明らかにした。利用者ら7人に症状が発現している。
食中毒が発生したのは、駿河区の「フォレスト中原」。発表によると、11月25日11時40分頃、静岡市内の医療機関から食中毒を疑う患者を診察した旨の通報があったという。
保健所で調査を進めたところ、同施設で調理提供された食事を喫食した利用者と介護職員に下痢などの症状が現れていることが判明した。さらに検便を行った患者からウエルシュ菌が検出されたため、患者の喫食状況などを含むこれらの情報から、食中毒の原因は施設が提供した食事であると断定された。
患者の発症状況に共通性があることや、患者からウエルシュ菌が検出され、潜伏期間がウエルシュ菌による症状と一致することも考慮されている。
初発患者の発症は11月24日、該当する食事をとったのは1グループ20人で、症状を発現したのは41歳から103歳の7人だった。内訳は男性が2人、女性が5人。現在は全員が快方に向かっており、入院した患者はいなかった。
食中毒が発生したのは、駿河区の「フォレスト中原」。発表によると、11月25日11時40分頃、静岡市内の医療機関から食中毒を疑う患者を診察した旨の通報があったという。
保健所で調査を進めたところ、同施設で調理提供された食事を喫食した利用者と介護職員に下痢などの症状が現れていることが判明した。さらに検便を行った患者からウエルシュ菌が検出されたため、患者の喫食状況などを含むこれらの情報から、食中毒の原因は施設が提供した食事であると断定された。
患者の発症状況に共通性があることや、患者からウエルシュ菌が検出され、潜伏期間がウエルシュ菌による症状と一致することも考慮されている。
初発患者の発症は11月24日、該当する食事をとったのは1グループ20人で、症状を発現したのは41歳から103歳の7人だった。内訳は男性が2人、女性が5人。現在は全員が快方に向かっており、入院した患者はいなかった。
大量調理に注意、対策徹底を
原因となったのは11月24日に調理提供された昼食とみられ、そのメニュー内容はわかめご飯、豚肉の塩こうじ炒め、じゃが芋のカレーソテー、ブロッコリーの胡麻和え、みそ汁だった。
静岡市では施設に対し、12月5日から当分の間、調理提供にかかる営業停止の行政処分をとっている。
ウエルシュ菌は自然界に広く分布し、人や動物の腸管、土壌、水中などに存在している。酸素のない環境で活発に発育する嫌気性菌で、43~47度でとくに活発となる。
芽胞と呼ばれる殻を作り出す特性があり、加熱しても死滅することがない。芽胞状態で生き残った菌が10~55度の温度帯で放置されると増殖し、これを摂取した人の腸管内で毒素を産生、食中毒症状が発現する。
主な症状は下痢や腹痛などで、嘔吐や発熱はあまりみられない。潜伏時間は6~18時間とされる。原因食品には、カレーやシチュー、煮物、スープなど、酸素のない状態を作りやすい粘性の高い食品がなりやすく、一度に大量調理を行う施設での発生が多くみられる。
予防のポイントとしては、前日調理や作り置きを避け、調理後はすぐに喫食するようにすること、調理中はよくかき混ぜ鍋底にも空気を送りながら加熱するように努めること、再加熱時も中心温度75度、1分以上など十分に加熱を行うこと、大量調理を行う際は菌の発育温度帯である10~60度程度の状態にある時間を極力短くするようにし、放冷・室温放置を行わず、小分けして冷却したり急速冷却したりすることが挙げられる。
(画像はプレスリリースより)
静岡市では施設に対し、12月5日から当分の間、調理提供にかかる営業停止の行政処分をとっている。
ウエルシュ菌は自然界に広く分布し、人や動物の腸管、土壌、水中などに存在している。酸素のない環境で活発に発育する嫌気性菌で、43~47度でとくに活発となる。
芽胞と呼ばれる殻を作り出す特性があり、加熱しても死滅することがない。芽胞状態で生き残った菌が10~55度の温度帯で放置されると増殖し、これを摂取した人の腸管内で毒素を産生、食中毒症状が発現する。
主な症状は下痢や腹痛などで、嘔吐や発熱はあまりみられない。潜伏時間は6~18時間とされる。原因食品には、カレーやシチュー、煮物、スープなど、酸素のない状態を作りやすい粘性の高い食品がなりやすく、一度に大量調理を行う施設での発生が多くみられる。
予防のポイントとしては、前日調理や作り置きを避け、調理後はすぐに喫食するようにすること、調理中はよくかき混ぜ鍋底にも空気を送りながら加熱するように努めること、再加熱時も中心温度75度、1分以上など十分に加熱を行うこと、大量調理を行う際は菌の発育温度帯である10~60度程度の状態にある時間を極力短くするようにし、放冷・室温放置を行わず、小分けして冷却したり急速冷却したりすることが挙げられる。
(画像はプレスリリースより)
